今日(12月4日)は、那覇地裁で、昨年の高江・辺野古の不当弾圧事件で起訴された山城さん、稲葉さん、添田さんらの公判を傍聴した。論告求刑で検察側は、事件の背景等には全く触れず、細かい経過等だけを強調、「被告らの行為は自らの主義主張を違法な手段で実現しようとしたもので、法治国家では許されない」として、3人に懲役刑を求刑した。
(公判前の決起集会)
検察官は、「被害者(防衛局職員)らの証言は高度の信用性が認められる。被告らの証言は信用できない」「被告らは自己を正当化する主張に終始した」「反省が見られない」「再犯の恐れがある」なとど強調。山城さんは「一連の行為の首謀者」として懲役2年6ヶ月、稲葉さんは、財政を担当するなど大きな役割を果たした」として懲役1年、そして添田さんについては「以前にも有罪判決を受け、今回の事件中は執行猶予中だった」として、「懲役2年の実刑」と、わざわざ「実刑」を強調する求刑を行った。
検察側の論告求刑は、事件の背景等には全く触れず、「裸の事案だけしか対象としない不当なもの」(三宅弁護士)で、傍聴席からは、「不当な求刑だ!」「事件の背景を考えろ!」などとの怒りの声が沸き上がった。
夜は、3人の無罪を勝ち取る集会が開かれた。
(夜は3人の無罪を勝ち取る集会。挨拶されているのは鎌田慧さん)
今日の検察側論告求刑に対して、12月20日には弁護側からの最終弁論、そして来年3月14日に判決となる。集会でも強調されたが、この裁判で裁かれているのは3人ではない。真に裁かれるべきは沖縄に米軍基地を押しつける日本政府なのだ。