2016年1月1日。辺野古の浜で初日の出を迎えるため午前5時半に那覇を出発。辺野古の浜にはもう大勢の人たちが集まっていた。
午前7時半、辺野古のイノーの沖合から太陽が顔を出した。4艇のカヌーが初日に向かって漕ぎ出していく。
浜では「初興(はちうくし)」が行われた。35人の地謡と40人の踊り手による「かぎやで風」。最後は全員でカチャーシーと恒例のラインダンスで新基地建設阻止に向けて決意を新たにする。
午前9時、汀間漁港へ。辺野古基金で購入したグラスボート・「ゆがふ世」の試運転だ。稲嶺名護市長や県議、名護市議らが船に乗り込む。「平和丸1号」「不屈」が伴走。
(左端が稲嶺名護市長)
チリビシの青サンゴ群落。私の乗った「不屈」からでも箱メガネをとおして鮮やかなサンゴ群落が確認された。稲嶺市長らが乗ったグラスボートでは、見事な光景が広がっていただろう。
お正月だというのに海保のボートが3隻出てきた。航路入口のオイルフェンスは取り除かれているのだが、「臨時制限区域に入らないでください!」とついてまわる。「あけましておめでとう! 今年もよろしくね」と声をかけたが保安官たちは笑顔一つ見せない。
弾薬庫下では私が「ゆがふ世」に乗り移り、稲嶺市長にシュワブの海岸部で始まっている「仮設道路」工事や、台船に積まれたままになっているコンクリートブロックの問題などについて説明した。稲嶺市長のこの毅然とした対応は心強い限りだ。
(シュワブの海岸部で始まった「仮設道路」工事)