こう云う、ストーリー展開も、配役も、オジサンにとっては、なかなかヨカッタです。
そして、舞台がイギリスのロンドンで、映し出される風景も落ち着いていて、しっとりしていて、大人の雰囲気が漂って、とてもイイ作品でした。
オープニングで映し出された年老いたシワだらけの手に、これは誰なの?と、思ったら、
暫くぶりに見た、CM作曲家のハーヴェイ役、ダスティン・ホフマン。
私としては、知らない俳優の方が物語に入り易くていいのですが、今回は残念ながらそうではありませんでした。
年老いて時代に追い越され、仕事を干されそうな状況のなか、離婚し別れた娘の結婚式に出席するためロンドンを訪れ、新たな女性と知り合い、心を通わせ、新しい人生を始めるお話。
それで、イギリスには空港で入国者にいろいろ質問して、統計をとるお仕事があるようです。もしかして、日本でもそんなお仕事があるの?
この“公共統計局”の女性職員“ケイト”、公務員?で地味な仕事で、見た目も、性格も地味で、目立たない中年女性と、お払い箱のCM作曲家とのラブストーリーが展開していきます。
それなりに結論は分かっているのですが、それでも、それなりに、なかなか見せてくれました。
ケイトを演じた女優、知的で、落ち着いていて、しっとりとした演技で、まさに?イギリスの女性?と云う雰囲気をだしています。でも、ちょっと、いや、かなり、身長が高いので<可愛らしさが不足?
でも、イギリス女性と云うと、地味で、知的で、しっかりしていて、ガッチリとした体型で、あまり可愛げなく、男勝りで・・・、そうです! “鉄の女”の“サッチャー元首相”を思い出します。
ケイトを演じたのは、女優でアカデミー主演女優賞を受賞し、脚本家で、アカデミー脚色賞を受賞したと云う、ケンブリッジ大学を卒業したイギリスの有名な方だそうです。
1959年生まれで、この作品は2008年制作ですから、49歳の時の作品です。まあ、そんな感じです。ついでにダスティン・ホフマンは71歳です。かなり若く見える?
それで、ハーヴェイとケイトですが、二人はいろいろあって、
落ち込んで、バーで偶然出会うのです。落ち込んだどうし、それとなく、なんとなく、二人はランチを共にし語り合い、それとない感情を互いに抱き始めるのです。
そして、ハーヴェイはケイトの通う小説の講習会に着いていきます。舞台はロンドンですから、これはテムズ川でしょうね。
河畔のシーンが
とても、印象的で、景色を見ているだけでイイです。さすがは大英帝国の首都です。
そして、いろいろあって、二人で娘の披露宴に押し掛けていき、案内されたのが子供達のテーブル、二人の反応、子供達の反応、このシーンは笑えました。
披露宴が終わり、こんな素敵な広場で、
二人は夜明けまで、語り合い、打ち明けあい、
愛し合い、
昼に、また、ここで、会うことを約束するのです。
このシーンは、ロケーションもイイし、セリフも演技もイイし、バックに流れる音楽も、とてもイイです。
ここで二人は、新しい巡り会いで、新しい愛を掴んで、目出度し、目出度しで、終わるかと思いきや、もう一捻りありました。
そして、昼が来て、ケイトは同じテーブルで待つのですが、
いくら待っても、ハーヴェイは現れません。それなりの不安が、すこしずつ、すこしずつ・・・。
夢のような展開に、それなりの不安をいだいていたのですが、
やはり、これが現実だったと、あきらめ、その場を立ち去るケイト。
まあ、このシーンはそれなりに可哀想なのですが、観客はハーヴェイが心変わりしたのではなく、心臓発作で病院で治療と検査を受けていて来られないのを知っていますから、それなりに安心なのです。
そして、翌日、小説の講習会が終わり出て来たケイトに事情を説明するハーヴェイ、このシーンのセリフがイイです。
「とても楽しかったわ、あなたのことが好きよでも夢物語は終わりね、私はロンドンに住みあなたは・・・」
「ニューヨーク」
「そのとおり、月曜日には日常に引き戻される、仕事もあるし家族もいるわ、楽しかった、ありがとう、だけど・・・現実じゃない」
「現実だ」
「違う」
「現実だ、現実だよ、夢物語じゃない、僕には現実さ」
「でも私にとっては現実とは言い切れないの、あなたは私を知らない“噴水に来ないで”と思った、約束の昼に現れないで”と願ったわ、そのほうが気が楽だから、あなたは私の人生に飛び込んできたの、そんなあなたを受け止められないわ、自分が傷つくのが怖いから、いずれ“性格が合わない”とか何とか始まる、そして別れて傷つくそれがイヤで・・・」
「正直言うとこうよ、あきらめて生きるほうが楽なの、楽な生活を奪おうとしてるわ」
「私たちうまくいくと思う?」
「まるで見当がつかない・・・・・・、でも頑張る・・・・・・、約束するよ」
「散歩する?」
「しよう」
いろいろあって、
結ばれるのです。
ケイトは背の低いハーヴェイに合わせてハイヒールを脱ぎます。
とても良い笑顔です。
これで、ハッピーエンド。
とても、とても、ヨカッタです。
それではまた。
そして、舞台がイギリスのロンドンで、映し出される風景も落ち着いていて、しっとりしていて、大人の雰囲気が漂って、とてもイイ作品でした。
オープニングで映し出された年老いたシワだらけの手に、これは誰なの?と、思ったら、
暫くぶりに見た、CM作曲家のハーヴェイ役、ダスティン・ホフマン。
私としては、知らない俳優の方が物語に入り易くていいのですが、今回は残念ながらそうではありませんでした。
年老いて時代に追い越され、仕事を干されそうな状況のなか、離婚し別れた娘の結婚式に出席するためロンドンを訪れ、新たな女性と知り合い、心を通わせ、新しい人生を始めるお話。
それで、イギリスには空港で入国者にいろいろ質問して、統計をとるお仕事があるようです。もしかして、日本でもそんなお仕事があるの?
この“公共統計局”の女性職員“ケイト”、公務員?で地味な仕事で、見た目も、性格も地味で、目立たない中年女性と、お払い箱のCM作曲家とのラブストーリーが展開していきます。
それなりに結論は分かっているのですが、それでも、それなりに、なかなか見せてくれました。
ケイトを演じた女優、知的で、落ち着いていて、しっとりとした演技で、まさに?イギリスの女性?と云う雰囲気をだしています。でも、ちょっと、いや、かなり、身長が高いので<可愛らしさが不足?
でも、イギリス女性と云うと、地味で、知的で、しっかりしていて、ガッチリとした体型で、あまり可愛げなく、男勝りで・・・、そうです! “鉄の女”の“サッチャー元首相”を思い出します。
ケイトを演じたのは、女優でアカデミー主演女優賞を受賞し、脚本家で、アカデミー脚色賞を受賞したと云う、ケンブリッジ大学を卒業したイギリスの有名な方だそうです。
1959年生まれで、この作品は2008年制作ですから、49歳の時の作品です。まあ、そんな感じです。ついでにダスティン・ホフマンは71歳です。かなり若く見える?
それで、ハーヴェイとケイトですが、二人はいろいろあって、
落ち込んで、バーで偶然出会うのです。落ち込んだどうし、それとなく、なんとなく、二人はランチを共にし語り合い、それとない感情を互いに抱き始めるのです。
そして、ハーヴェイはケイトの通う小説の講習会に着いていきます。舞台はロンドンですから、これはテムズ川でしょうね。
河畔のシーンが
とても、印象的で、景色を見ているだけでイイです。さすがは大英帝国の首都です。
そして、いろいろあって、二人で娘の披露宴に押し掛けていき、案内されたのが子供達のテーブル、二人の反応、子供達の反応、このシーンは笑えました。
披露宴が終わり、こんな素敵な広場で、
二人は夜明けまで、語り合い、打ち明けあい、
愛し合い、
昼に、また、ここで、会うことを約束するのです。
このシーンは、ロケーションもイイし、セリフも演技もイイし、バックに流れる音楽も、とてもイイです。
ここで二人は、新しい巡り会いで、新しい愛を掴んで、目出度し、目出度しで、終わるかと思いきや、もう一捻りありました。
そして、昼が来て、ケイトは同じテーブルで待つのですが、
いくら待っても、ハーヴェイは現れません。それなりの不安が、すこしずつ、すこしずつ・・・。
夢のような展開に、それなりの不安をいだいていたのですが、
やはり、これが現実だったと、あきらめ、その場を立ち去るケイト。
まあ、このシーンはそれなりに可哀想なのですが、観客はハーヴェイが心変わりしたのではなく、心臓発作で病院で治療と検査を受けていて来られないのを知っていますから、それなりに安心なのです。
そして、翌日、小説の講習会が終わり出て来たケイトに事情を説明するハーヴェイ、このシーンのセリフがイイです。
「とても楽しかったわ、あなたのことが好きよでも夢物語は終わりね、私はロンドンに住みあなたは・・・」
「ニューヨーク」
「そのとおり、月曜日には日常に引き戻される、仕事もあるし家族もいるわ、楽しかった、ありがとう、だけど・・・現実じゃない」
「現実だ」
「違う」
「現実だ、現実だよ、夢物語じゃない、僕には現実さ」
「でも私にとっては現実とは言い切れないの、あなたは私を知らない“噴水に来ないで”と思った、約束の昼に現れないで”と願ったわ、そのほうが気が楽だから、あなたは私の人生に飛び込んできたの、そんなあなたを受け止められないわ、自分が傷つくのが怖いから、いずれ“性格が合わない”とか何とか始まる、そして別れて傷つくそれがイヤで・・・」
「正直言うとこうよ、あきらめて生きるほうが楽なの、楽な生活を奪おうとしてるわ」
「私たちうまくいくと思う?」
「まるで見当がつかない・・・・・・、でも頑張る・・・・・・、約束するよ」
「散歩する?」
「しよう」
いろいろあって、
結ばれるのです。
ケイトは背の低いハーヴェイに合わせてハイヒールを脱ぎます。
とても良い笑顔です。
これで、ハッピーエンド。
とても、とても、ヨカッタです。
それではまた。