はい、本日もボケ防止対策です。
いろいろと、記憶を辿り、記録を引っ張り出し、つなぎ合わせ、文字に起こし綴って、脳の活性を図りたいと思います。
それで、放送法の解釈変更問題です。そもそも、この話しは、3月2日、国会内での立憲民主党「小西洋之参議院議員」の記者会見からはじまったのです。
会見では、安倍政権下の2014年から2016年にかけて、放送法の政治的公平性を巡る解釈変更について、官邸と総務省との、露骨で生々しい、やりとりを記録した内部資料を取得したと発言。
これは、明らかに総務省によるリークです。小西議員は総務省出身の議員です。互いに気心が知れた間柄です。
この文書に登場するのが、当時の首相、安倍晋三、安倍の意をくんで総務省を”恫喝”した、参議院議員で首相補佐官の”磯崎陽輔”、そして、総務大臣であった高市早苗です。
この三人のうち、安倍は故人となり、磯崎は2019年7月の第25回参議院議員選挙で落選し現在浪人中、関係者で政界に残るは高市早苗ただ一人。
この騒ぎ、仕掛けた側は総務省と元総務官僚の立憲小西議員、矢面に立たされたのは、現在、経済安保担当大臣、高市早苗。しかし、表舞台に登場していない人物も居るはずです。
それで、です。7~8年前の、この行政文書を世間に公表した目的です。
そこで、一言、このような”スキャンダル?”の暴露には、表もあるし、裏もあるのです。そして、そして、ひとりの個人、ひとつの組織、一つの思惑で、企んだ計画では無いと云う事です。
いろいろな人物が、いろいろな組織が、いろいろな思惑が、いろいろ絡まっての企てです。
それで、この行政文書ですが、現在、総務省のホームページにPDFファイルとして公開されています。私もダウンロードして、それなりに斜め読みしました。
内容としては、安倍官邸の意を受けて恫喝する”悪人”磯崎首相補佐官、抵抗し、脅される総務省、との構図になっています。
高市早苗は思ったよりも、強行意見は吐いて居りませんが、安倍官邸の意を受けて、予算委員会で、放送法の政治的公平について、「局の番組全体としてでは無く、一番組においても政治的公平は適用、停波命令の可能性」との答弁を行いました。
この恫喝に放送局はかなりビビりました。”停波命令”は恐ろしいのです。でも、しかし、当時、放送局の幹部連中は、現場担当者は、ジャーナリストとしての危機感は、それほど無かったように見受けられました。
現実は、放送法の解釈なんて、どうでもよくて、この当時、TBSのサンデーモーニングとか、テレビ朝日の報道ステーションとか、NHKのクローズアップ現代とか、自民党から名指しで攻撃され、結果としてコメンテーターが、キャスターが次々と降番させられました。
そして、この一連の降番騒動に対して、マスコミによる抗議活動は、それほど起こらなかったのでした。
先日、英国BBCでの、コメンテーターによる政権批判で、降番騒ぎが起きましたが、他のコメンテーターの出演拒否にあい、降番は数日後に撤回されました。
日本では考えられない事です。この違いは何か? ハッキリしています!
それは、日本では政権交代が無く、事実上の専制国家だからです。長期政権は腐敗し暴走するのです。
戦後、それらしき政権交代はありましたが、実質的には保守自民党の一党独裁政権が続き、法治国家ではなく、法律の解釈は権力者の好き勝手、思うがまま、自由自在なのです。
これまでも、これからも、何をやっても、やらなくても、選挙になれば勝つのです。ずっと、ずっと続くであろう自民党政権には、逆らえないのです。
政権与党への批判は許さない!結果として、北朝鮮、中国、ロシアへの道を突き進んでいるのです。ですから、今から、別に放送法の条文の解釈などどうでも良いことなのです。
ところが、3日の記者会見の当日、高市早苗がこの件について記者に聞かれて、「怪文書発言」、翌日の予算委員会では「事実であれば、大臣、議員も辞職」なんて、どこかで聞いたような啖呵を切り、問題点は「辞職問題」に変わってしまったのです。
このあたりから、”高市問題”なり、辞める!辞めない!が一番に取り沙汰されるのでした。
でも、わたしとしては、これは、もしかして、この行政文書問題の”核心”かも、と、思い初めています。
以前にも触れた事があったと思うのですが、その筋では、岸田の5月G7広島サミット花道論が、もっともらしく語られているとの事です。
現在、自民党内では、後継者を巡る権力闘争の真っ最中、最大派閥の旧安倍派は、いろいろ取り沙汰されていますが、どんぐりの背比べ状態。
前回の総裁選で安倍晋三が担いだ、自派閥でなく、それなりに初の女性首相として、世間に認知されている高市早苗は潰したいとの、思い抱く方々がいろいろ居るのです。
そして、まともな野党が不在の為に、4月の統一地方選の知事選挙で、何県かで自民党の分裂選挙になっています。奈良知事選では、高市が推す候補と、二階敏博の推す候補とで争っています。
今回の騒ぎは、それほど高尚な問題を争っているのではなく、低次元の権力闘争の一端だと、そんな気がしてくるのでしす。
でも、これをチャンスとして、報道への権力の介入を阻止する為に、現行の放送法や、電波法の改正が、実現できれば、とても、とても、いいとは思っています。
でも、しかし、実質的専制国家の我が日本国の哀しく寂しい現実。
将来ある若者に期待したいのですが、諦めが先行し、日本を変えよう!ではなく、日本から脱出しよう!との流れのようです。
ホントに!ホントに!困ったものです。
ちかごろ近所のスーパーで、ホッピーが1本118円から148円に値上がりしました。困ったものです。
本日は、爺さんの愚痴でした。
それでは、また。