都議会選挙はまたしても“風”が吹きました。
小池百合子都知事の人気に陰りが見えたと思ったら、
①「ちーがーうーだろう」「このハゲ―」と絶叫する“ヒステリック真由子”
② 加計学園の獣医学部開設を指示した文書疑惑発覚の萩生田光一官房副長官。
③ 稲田朋美防衛大臣の「防衛省も、防衛大臣も、自衛隊も」発言。
④下村博文党都連会長の文科大臣在任中に加計学園からの200万円のヤミ献金疑惑。
⑤そして、最大の追い風を吹かしたのが、官邸の無責任な“すっとぼけ対応”でした。
⑥そして、創価学会票の自民党候補から都民ファーストへの鞍替えです。
まあ、こんな処が一般的な敗因分析なのです。
都議会公明の自民離れは、あくまでも、東京都の“※特殊事情”であって、そんな都議会公明党の“立場”を安倍さんはしっかりと理解しているのです。国政では連立政権から離れることは絶対に無いと確信しているのです。
※調べれば解ります。
それで、安倍首相の公式発言では、“反省”を口にするのですが、敗北の責任は自分には無いと確信しているとのこと・・・与党幹部の発言。ある意味で真実。
彼はこれまでも批判を受けると、反省とか、真摯にとか、丁寧にとか、口にするのですが、発言それだけで、すべてはお終いなのです。
でも、彼は、口にするだけで、それで充分だと思っている“節”があるのです。どうも、世間一般の常識を超えた資質をお持ちの方のようです。
選挙最終日に、はじめて街頭演説に立ち、聴衆から激しい野次攻撃に晒され、自民党はそんな事をしない!と叫んでいました。しかし、予算委員会で野党の質問に対して正々堂々大声で野次る常識を超えた首相なのです。
兎に角、何だかんだで、都民ファーストと小池百合子は選挙に勝利したのです。百合子さんも、ホントのところ“勝ちすぎ”と思っている筈です。
民主党の時も、安倍チルドレンの時も、大阪維新の時も、名古屋の脱税日本?いや、間違えました!減税日本?の時も、風に吹かれて当選した連中には、かなり、かなり、怪しい素性の輩が紛れ込むのでした。
そして、今回の都民ファーストにも、かなり、かなり、怪しい連中が紛れ込んでいるとの噂です。
まあ、都民ファーストは、自民党からの、民進党からの遁走組と、それ以外も、自民党的、民進党的議員の団体で、体質も政策も大して変わりばえはしないのです。
小池百合子ちゃんが、包み紙を新しくして売り出したと云うか、広告宣伝の巧さで売り込んだと云うか、かなり怪しい商品との噂です。
選挙は終わりました。週刊誌は都民ファーストの議員を狙っています。ある事ある事から、ない事ない事まで、あらゆるスキャンダルが誌面を飾る筈です。
そう云えば、都民ファーストの代表が小池百合子ちゃんから、前任の野田数(かずさ)氏に戻ったそうです。この野田氏は百合子ちゃんの元秘書で、安倍首相も真っ青のゴリゴリの帝國憲法派で、国民主権も認めない、戦後憲法も認めない、主張の方だそうです。
主義主張は自由ですが、都民ファーストとかの言葉の響きや、百合子ちゃんのイメージ戦術で、何か、ちょっと“リベラルぽっい”と誤解して投票した方は、後の祭りなのです。
都民ファーストと自民党、百合子ちゃんと晋三くんとは、同じ価値観を共有しているのです。互いに敵対的な関係ではありません。
それで、敗因は、「何となく、何か、やってくれそう!」と期待を上手く抱かせた小池百合子の作戦と、安倍自民党への不満と、学会票が都民ファーストに流れたことでした。
と、なると野党は、「何となく、何か、やってくれそう!」風を吹かす事ができれば国政でも安倍一強を倒せると思って当然なのです。
でも、それなりに、“新しい風”と思わせる“演出”が必要なのです。
小池百合子の、あの程度の演出で、都議会自民に勝てるなら、野党共闘で総選挙に挑めばと思うのは、それなりに自然の流。
でも、しかし、自民党衆議院議員の小池百合子が、自民党に籍を残したままで、都議会自民党を敵に回して闘った事で、百合子ちゃんに風が吹いたのです。
自民党の看板をそのままにして、それなりに反旗を翻す、そこが、味噌醤油味の素なのです。自民党の看板はとても、とても、金看板なのです。
国民は、民主党政権の失敗を忘れていません。野党共闘の中心が第二自民党的民進党では、新鮮味が無く、新しい風は吹きません。
でも、ホント、自民党政権を倒すには、頼り無い“風”だけが頼りと云う現実。民主党政権誕生も、単なる風に吹かれてでした。
自民党は強固な地盤を持った国民政党なのです。風が収まれば、これまでも必ず復活して来ました。
自民党は、それなりに国民の利益を代表して、それなりに巧く利害を、利益を、調整し、分配してきました。
でも、しかし、その機能に綻びが生じているのです。国民の利益を代表していないのです。民意と政策にズレが生じているのです。
主な原因は小選挙区制で、制度的に死に票が多く、少数で、比較多数で、多数議席の確保が可能なのです。
そして、政党交付金の分配、選挙での公認調整、組織は人事と金ですから、そこを握っている、党代表に権力が集中してしまうのです。
と、云うことで、国会も、与党も、安倍一強になるのです。
と、云う事で、制度を変えれば!と、思ったりするのですが、やはり、いくら制度をいじくり回しても、運用する人間が変わらなければ、何も変わらない気がして来るのです。
やはり、政治の姿は、一人、一人の、国民の政治意識の反映なのです。
やはり、そこに行きつくのでした。
昨夜、台風3号が我が家辺りを通過して、本日は、とても、とても、蒸し暑いのです。
それにしても、本日、北朝鮮がICBM?を発射実験が成功したようです。レッドラインは、またも、一歩後退させるの?
もしかして、レッドラインは無いのかも?
それでは、また。