裏道の路地を「ウロキョロ」しなが浅草に入りました。この前に来たのは1月ですから、4ヶ月ぶりの浅草です。
浅草は「賑やか」でいて「寂し」くて、「粋で」「鯔背」でいて「野暮った」くて、「人情味」があって、「インチキ臭」くて・・・・・・不思議な街です。
肯定的な処は「昔の面影」であり、否定的な処は「現在の姿」の様に思えます。兎に角、いろいろなものが「ゴチャゴチャ」と「混じり合い」、不思議な魅力を漂わす、面白い処です。
「六区の興行街」と「国際通り」に挟まれた路地の「居酒屋」です。カラオケを唄う女性の声が外に流れてきました。
歌は「勿論」演歌です。暖簾越しに見えたのは、カウンターの席で、ジョッキを片手にマイクを握る、30代後半と思える女性の姿です。
客は一人だけのようです。「タイトスカート」から延びた「白い脚」が印象に残りました。
昼日中、一人、居酒屋で「演歌」を唄う「女」・・・・・・、何か「ドラマ」がありそうです。こういう「情景」が「浅草」なんですね。
六区の興行街は人通りも「疎ら」で、閑散としています。
大衆演劇の「浅草大勝館」前に「チラホラ」と客の姿があります。ここは以前、ストリップの「ロック座」でした。
一度は「覗いて」みようと思っていたんですが、思い続けて20有余年・・・・・・、遂に消えてしまいました・・・・・・残念!
ロック座は隣のフランス座より入場料が千円以上高かったと記憶しています。実は、それで、なかな入れなかったのです。
閑散としたなか、この「東洋館」だけは「長蛇の列」。信じられない光景です。始めてです。何があるのでしょうか?
この東洋館は、浅草名物「ストリップ小屋」で有名だった「フランス座」です。ショーの間に「お笑い」が入るのです。今は、ストリップ抜きの「お笑い・・・色物専門」の小屋になっています。
古くは、由利 徹、南利明、八波むと志の「脱線トリオ」、そして、あの「渥美清」もここ舞台を踏んでいます。
萩本欽一と坂上二郎の「コント55号」、最近では、あの「ツービート」、最後が「浅草キッド」でした。
私が観たのは、「たけし軍団」が活躍している頃です。この当時「ストリップ小屋」に「若い女性客」が来ていました。目当ては勿論「たけし軍団」です。
話しが逸れました。
隣の「浅草演芸ホール」も暇そうです。何故に「東洋館」だけが長蛇の列?
出演者は「まあこんなところ」です、「取り」は「三遊亭圓丈」でした。最近はテレビで見かけなくなりました。古典を演じ始めたようです。
もしかしたら、この人「大化け」して、「圓生」を継いだりするかも?・・・・・・・知れません。昔、彼が書いた「御乱心」を読んでから「注目」しているのです。
それで、「長蛇の列」の件ですが、誰か「凄い」「芸人」が「出演」するのか確かめてみたのですが、
こんな「顔ぶれ」でした。まぁ「それなりに」テレビで「たま~に」見かける、そこそこ「新しい」名前とか、かなり「ふる~い」名前もあります。
このメンバーで「長蛇の列」は、かなりの「疑問」です。
遂に「威」を決して、長蛇の列を「汗を拭き」なが「整理」にあたる、「お兄さん」に聞いてみました。
『お兄さん! どうしたの? 今日のこの列は?』(ちょっと態度が「デカ」かった思います)
『ハイ。スイマセン!』かなり「恐縮」した様子でした。
『実は、無料招待券の期限の日なんです。月に2回あるんです。お客さんは良かったら、並ばないケッコウですよ、入り口にご案内しますから・・・・・・』
『イイよ! 混んでるから、また出直すよ』
別に観るつもりは有りませんので、「長蛇の列」の「原因」が知りたかっただけですから、「お兄さん」には「余計」な「気」を使わせてしまいました。
浅草は楽しい街です。明日も浅草です。
それでは、また明日・・・・・・