林道を横切り、登山道へ戻った。登山道はブナの林の中へ続いていた。歩き始めてから間もなく、道は分岐していた。
大御影山の頂上へ向かう。今津からのこの道は近江と若狭を繋いでいる近江古道として、昔から使われていた道で、多くの人が利用してきたのだろう、道が深く抉られていた。今日のように雪解けのドロドロの道を沢山の人が歩いてきたからか、雨の日は道を雨水が流れて削っていったのかは分からない。そして今津から大御影山への道は近江坂という名前が付けられているようだ。
新緑のブナ林は美しく、足元をみると、時々・・・・
ニガクリタケ
かわいい姿にだまされてはいけない。危険な毒きのこだ。
そして・・・・
ブナの芽生え
少し開けた場所の道の両脇には、背丈の低い木が若葉を付けて並んでいて・・・・、良く見ると花芽を付けているのだが・・・
これは何だろう・・・・
ビラデスト今津の登山道を歩き始めて4時間半、流石に疲れた。お腹もペコペコだ。
バイケイソウ
ブナ林の中にバイケイソウが顔を出し初めて、ようやく着いた・・・・
山頂
傾斜は緩いけれど、長い道だった。山頂では親子二人連れが休憩中だった。
だからと言う訳ではないが、山頂を少し過ぎて下り・・・・
遠くに日本海が見える景色の良い場所でザックを降ろした。
例によって・・・・旨い!
飲んで食べて、ウロウロして・・・・。1時間のんびりした。
若狭の海が見える・・・・
もう、午後の3時を過ぎた。急いで下らなければ・・・・。どうせ、きっと花が咲いていたら写真を撮ってしまうだろうから、人より遅くなるだろう。
山頂付近でようやく見つけた花のついたイワナシ
ミヤマカタバミ
また、ブナ林を通り下る。
帰り道の花を、また並べておこう・・・・
やっぱり悔しいバイカオウレンの花の跡
チゴユリ
登山口に戻り、駐車場まで歩く途中・・・・
フジの木にはまだ固い蕾がついている。
もう午後6時だ・・・。歩き始めて8時間半・・・・、この日の宿のあるマキノ高原へと急いだ。
夕暮れが迫っていた。