
マキノ高原に宿をとったのは、翌日、赤坂山、三国山に登る積りだったからだし、他は特に下調べをしていた訳ではなかったので、場所の分かるところといったら伊吹山、五色の滝と周辺くらい。昨日は長く歩いたのでこれから伊吹を登るのはきつい。
去年、霊仙山にヤマシャクヤクを見に行った後、五色の滝に寄ったところ、イカリソウがまだ、沢山咲いていたことを思い出した。今年は、去年よりも雪が多かったはずだから、まだ咲いているかもしれない・・・・
そんな訳で、五色の滝へ。到着は朝の10時だ。最初から・・・

道から急斜面を登って、森の中に入り込み、薄暗い道を歩いて行った。

相変わらずの荒れた道。細い流れを渡り進む。

木々の間からダムが見えている。

四人静か・・・

イカリソウ
ようやくイカリソウに出会うが、花の跡がいっぱいだ。奥に進めばまだ咲いているだろうと思ったが、これっきり。どうやらあてが外れたようだ。全体的に季節は随分進んでいる様子だ。
ならばしょうがない。ここにはナツエビネが咲くらしいので、今まで歩いていないところを歩いてみることにした。この谷は不思議なところだ。けもの道のような道しかないが、奥にはどうみたって昔は田圃だったような跡が残っている。


随分奥まで進んで、その先の杉林の下なども見てみたが、何も発見できず。元の道まで戻り、今度は細い流れの奥を歩いてみた。

やがて、行き止まり。

脇を登れば、また少しは遡れるだろうが・・・・、止めた。

コケイラン
五色の滝への道に戻り登って行くと・・・・、今年も咲いていた。


シロカネソウ
これもぎりぎり最後の花に間に合ったというところか・・・


やがて、谷の脇に石が積み上げられた場所を通った。曲谷の花崗岩石臼加工所跡。何でも、この辺りは良質の花崗岩の産地で職人が集まっていたのだとか。今はたまに人が花や滝を眺めに来るだけ・・・・


ツクバネソウ

フキノトウ
滝が続く・・・・

ここにもあった。大型のシソ科の植物。シモバシラかミカエリソウか。

茎を見てみると、断面は角の丸い四角形というところ。

クルマバソウ
また、石垣があった。



オオタチツボスミレ?
大きなすみれだ。花も大きいな。

道の脇を滝が流れ下っている・・・・・

足の下を滝が落ちている・・・・・

やがて谷の幅が広がり明るくなり、五色の滝に出た。


これ以上、川を遡ることは出来ない。ここで行き止まり。

しばらく滝を眺めていたが、やることがないので谷の斜面を急登して車道に出た。あとは谷の上を通る車道を歩き、車を停めてある場所まで下った。

去年と同じようにタニウツギが咲き始めた頃なのに、イカリソウはすっかり終わっていたということ。。行き当たりばったりは、思いがけず良いときもまるでダメなときもある。