今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

ウチの Jovi が死にかけまして・・・・    2012.11.08-11.13.

2012-11-13 23:02:56 | Weblog
 ウチでは4年くらい前は2匹の犬を飼っていて、一匹は名前が Bon というシェルティーでした。シェルティーとは思えないほど大きくて、コリーのように鼻筋の通った綺麗な犬で、Bon はよくラッシーと呼ばれていましたっけ。


 もう一匹はレッドダップルのミニチュアダックスで、名前は jovi。まあ、Bon Jovi の駄洒落でつけた名前でした。Bon はその後、腎不全で死んでしまって、この4年は Jovi は独りぼっちでした。







 先週の木曜日、仕事を終えて帰宅すると娘が既に帰宅していましたが、Jovi の姿が見えません。帰宅すると尻尾を振って出迎えに出るような気の利いた奴ではないので、コタツ(既に出ています)の中を覗いたり、台所を探しても見つからないのです。呼んでみると、何処かで気配がする。見回すとカーテンが少し揺れているのです。部屋の隅のカーテンの陰に Jovi はいたのですが、顔を外に向けてこちらを振り向きもしない。おかしいなと思ってよく見ると。伸びきった後ろ足が痙攣しているのです。


 驚いて顔を見ると白目を出して震えていて・・・・。これは、脳をやられているな、と思いましたのであまり動かさずに、兎に角、何が起こっているのか、どうしたらいいかなどを考えました。ミニチュアダックスという犬種は実に食いしん坊な犬で、落ちているものなら何でも食べてしまう。いや、ウチのJoviだけかもしれません。以前に Jovi が庭に撒いたナメクジ退治のナメトックスを全部食べてしまい、中毒になって夜中に神戸まで救急の動物病院に担ぎ込んだことを思い出して、娘に何か変なものを食べたんじゃないかと言うと・・・・、空になった錠剤のシートが床に落ちているのを見つけました。


 シートは消炎鎮痛剤のイブ。10錠用シートにはイブは1錠も残っていなかったのです。イブは非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)と呼ばれる薬の一つ、イブプロフェンの商標です。大人で1回2錠服用ですから、10錠は人間では5倍量、Jovi の体重に換算すると50倍量にあたる量です。家に Jovi だけになってから2時間半位経っているから、イブはもう吸収されてしまって血中から脳に、体中に分布してしまっているでしょう。顔色が変わりました。これはやばい、本当に。覚悟をしました。


 兎に角、急いで病院に連れて行かなければと思ったときに、娘が病院で貰った薬の袋を見つけ、電話。家から5分ほどの病院ですぐに観て貰えたのはラッキーでした。jovi はやはり意識はあるようでしたが、歩くことはできず朦朧としている様子。お医者さんは、やはりもう吸収されてしまっているだろう、できることは水を入れて尿として出すことくらいだということ。


 首の辺りの皮下にリンゲルとかいろいろ、100mLほど、続けて投与しました。犬の皮下には幾らでも入るんですね・・・、などと変なところに感心してしまった。「何とか助かるでしょう」とお医者さんは言ってくれましたが、後から「胃潰瘍が出なければ」と続けました。それで、ヒト用のムコスタ(粘膜保護剤)を砕いて水に混ぜて口から投与してくれました。5分後には Jovi は吐いてしまいましたが、イブの残りはやはり見つかりませんでした。


 家に連れて戻り、寝かせておきましたが、起き上がれず足をばたばたしたり、苦しそうに呻いているばかり。






 
 翌朝はやはり、寝転んだままでしたが、仕事に行く前にはヨロヨロと立ち上がり、すぐにばたりと倒れてしまう・・・・。それでも中毒症状は少しはマシになったようでした。病院に連れて行くのは妻に任せ、仕事に。病院ではやはり、皮下から大量に水とブドウ糖、ビタミンの補給など。それとムコスタなど。夜、仕事を終えて帰宅すると、ヨロヨロと歩けるようになっていましたが、座り込んでいる時間が長く、不思議と顔を上に向けて天井を見てばかりいる。頭がおかしくなってしまったのかと心配でした。そして、注射器で水を10mLほどあげたところ、しばらくして吐いた水は茶色をしていました。驚いて紙で拭き取ると、血。吐血でした。胃潰瘍になってしまった・・・・。







 イブはシクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素を阻害する薬で、炎症の原因になるプロスタグランジンという物質が体の中でできなくする薬。でもプロスタグランジンは一方で胃の粘膜を保護しているのです。だから、イブを飲みすぎると胃潰瘍になってしまう可能性が高いのです。Jovi はその夜、吐血を繰り返しました。お医者さんからは、胃潰瘍になって胃穿孔になったら危ないと言われていたのです。駄目かもしれない・・・・、正直、そう思いました。


 翌朝の土曜日、朝一でまた、病院に。皮下に水分と薬を投与してもらい、吐血の様子、血便も出たことを告げました。「後は胃に穴が空かないように祈るだけですね」というと、お医者さんは「なんとか、なんとか」とだけ言いました。そして、「また、明日」と。


 土曜は Jovi の様子を見ながら庭仕事など。朝はやはり、胃がいたいのでしょう、天井ばかり見ていましたが夕方になると、何となく鼻先が下がってきて、目で僕の姿を追ったりするようになりましたし、水を欲しがってねだるようになりました。胃潰瘍が状態は良くなってきているようです。まだ、安心はしてはいませんでしたが、良い感じです。何とか、乗り切った様子。しぶとい奴。


 翌朝、七時に目を覚まして Jovi の様子を見ると、結構しっかりした足取りで歩いて、外に出せと吼えている。これで確信できました。後は無理をせず、ゆっくり回復させればいいと。






 今は一日に何回かドッグフードをお湯で溶いたものをひと匙だけもらって食べている状態。もっとよこせとうるさくてしょうがない、いつもの Jovi に戻っています。



コメント (6)
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