今年のなめこ採りはこれで4回目。5週間の間に4回、山に入ったことになる。1週だけ抜けた日も、違う渓谷で少し採ったから、5週連続ということか・・・・。
今回は、3週間前に友人となめこを採った後に、月末に正月用のなめこを採りにもう一度、一緒に連れて行ってくれと頼まれていたのだった。その翌週は一人で嵐の中、この谷に入った。もう、11月末ということは、今年最後のなめこ狩りになる可能性は高い。最後になるのなら・・・・、一泊して晩秋のブナ林となめこを堪能しようと計画していた。2週間、間を空けたから、なめこは新しく沢山出ているはずだったが、その間に山では雪が降り気温が下がった筈。それが気掛かりだった。
一泊ということなので、出発を遅らせてのんびりする。自宅に朝の9時に友人が車で迎えに来てくれた。いつもは約束の時間より早く来るのだが、今回は時間通り。今日の天気は曇りのち晴れと思っていたのだが、出発して高速を走るうちに曇空から雨が降り出し、高速を下りて北進する頃には本降りになっていた。
11時過ぎに現地に到着。雨の降る中、支度を整えて山に入る。風はないものの、雨はあの嵐の中、なめこを採った前回より酷く降っていた。山を歩き、谷を登り、到着したいつもの場所。
見覚えのある立ち枯れのミズナラの根元には2週間前になめこを切り取った跡と、その後に出た僅かななめこの姿。
これを見て、今回も大丈夫、なめこは出ている・・・、そう思ったのだが、よく考えてみると2週間でこの程度の変化しかないというのは、なめこの生長は随分遅かったということになる。気温の低下がやっぱり影響しているのか。そして、新しいなめこの発生があまり無かったことを示しているのかもしれなかった。
その後、いつもの領域を巡ってみるが、手の届かない所になめこが見えるだけだ。
これは・・・・近そうに見えるが急斜面にあるミズナラから出ている。低くて採れそうだが・・・・
友人は採れるところのなめこを採った後、悔しそうに上を見上げている。
俺はというと、早くも少々、シラケ気味。そもそも、この立ち枯れのミズナラは2週間前に一番なめこが出ていた木だった。2週間経ったけれど、やっぱり新しい発生は少なかったということがはっきりしてきたというわけだ。
レンズを広角にして撮ってみると・・・・
谷の奥の方に手の届かない所にびっしりとなめこの付いた立ち枯れの木が2本写っているのだが、分からないかもしれない。
これからどうする?友人と相談。谷の底にはなめこの出ている倒木が見えていたが、下りてしまうともう一度、崖を攀じ登るのは厄介だ。それならば、谷の上を探ってみようということになった。スタート地点に戻り、斜面を登って行く。
なめこの出なくなった倒木からクリタケが出始めている・・・
途中までは何度も来ている場所。かなり登ったところで杉の林があり、その先には行ったことがなかった。杉林になめこは出ないし、それにいつもザックがなめこで一杯になってその先まで行く必要もなかったから。。杉林を過ぎると意外にも開けた明るい斜面が広がっていた。
倒木からなめこも出ている。
そして、斜面に突き出たような立ち枯れの木にはびっしりとなめこが出ていた。
でも・・・・、古い。
おそらく、この感じでは2週間前には出始めていただろう。この時は既にザックは一杯になっていただろうから、やっぱり縁のなかったなめこなのだ。
他にも幾つかの枯れ木に・・・・
古めのなめこ。
その内の幾つかの木には収穫の跡があり・・・・・、この谷で人の気配を感じたのは初めてのことだった。谷の意外な広さと姿の見えないライバルの存在に気が付くことになったが、これからへの不安の気持ちよりも谷のキャパシティーの大きさに対する安心感の方が大きかった。でも・・・・、もう秘密の谷というわけにはいかないのか・・・・。
その後、広い斜面を調べつつ、なめこやむきたけを採りながら下る。
そして、最後の谷を沢筋まで降りて歩いた。この頃まで、雨はパラパラと降り続いていて寒い一日だった。
先週の雪がまだ残っていて、このところの低気温を想わせた。山は・・・・
葉は全部落ちていて、ブナの白い樹肌が印象的。
今、気が付くとほとんど、収穫したなめこの木をほとんど撮っていなかったようだ。でも、ザックは今回も一杯で、上に積んだなめこのせいで重心が高くなって歩くとバランスが取りにくかった。
ここまで降りてきたら、もう安心。なぜか、この木だけ紅葉が残っていて寒々とした景色に映えて綺麗だった。
すっかり明るくなったブナ林を越えて車に到着。
ザックを降ろし、登山靴を履き替え、山を車で下った。そして、山の南側の麓にあるキャンプ場に移動した。ここの六畳一間のコテージを予約しておいたのだ。着いてみると客は一組だけ。取り合えず、荷物をコテージに放り込み、これまた予約していた石油ストーブを点火。遅い昼飯というか・・・・、昼と晩兼用の長~い飯を食べ始めた。まずはビールで乾杯(撮り忘れ・・・)、その後、芋焼酎のお湯割を飲みながら、蒸し鶏、ダシ巻き、合鴨燻製・・・・(南香苑特製)を摘む。
暖かくなって酔いもまわり気分は上々。窓から炊事場が見えている。そうそう、明るい内に今晩と明日の朝までに食べるなめこを洗っておこう。1キロも洗っておけばいいかな・・・・
水は凍るほど冷たくて・・・・。
つづく。
今回は、3週間前に友人となめこを採った後に、月末に正月用のなめこを採りにもう一度、一緒に連れて行ってくれと頼まれていたのだった。その翌週は一人で嵐の中、この谷に入った。もう、11月末ということは、今年最後のなめこ狩りになる可能性は高い。最後になるのなら・・・・、一泊して晩秋のブナ林となめこを堪能しようと計画していた。2週間、間を空けたから、なめこは新しく沢山出ているはずだったが、その間に山では雪が降り気温が下がった筈。それが気掛かりだった。
一泊ということなので、出発を遅らせてのんびりする。自宅に朝の9時に友人が車で迎えに来てくれた。いつもは約束の時間より早く来るのだが、今回は時間通り。今日の天気は曇りのち晴れと思っていたのだが、出発して高速を走るうちに曇空から雨が降り出し、高速を下りて北進する頃には本降りになっていた。
11時過ぎに現地に到着。雨の降る中、支度を整えて山に入る。風はないものの、雨はあの嵐の中、なめこを採った前回より酷く降っていた。山を歩き、谷を登り、到着したいつもの場所。
見覚えのある立ち枯れのミズナラの根元には2週間前になめこを切り取った跡と、その後に出た僅かななめこの姿。
これを見て、今回も大丈夫、なめこは出ている・・・、そう思ったのだが、よく考えてみると2週間でこの程度の変化しかないというのは、なめこの生長は随分遅かったということになる。気温の低下がやっぱり影響しているのか。そして、新しいなめこの発生があまり無かったことを示しているのかもしれなかった。
その後、いつもの領域を巡ってみるが、手の届かない所になめこが見えるだけだ。
これは・・・・近そうに見えるが急斜面にあるミズナラから出ている。低くて採れそうだが・・・・
友人は採れるところのなめこを採った後、悔しそうに上を見上げている。
俺はというと、早くも少々、シラケ気味。そもそも、この立ち枯れのミズナラは2週間前に一番なめこが出ていた木だった。2週間経ったけれど、やっぱり新しい発生は少なかったということがはっきりしてきたというわけだ。
レンズを広角にして撮ってみると・・・・
谷の奥の方に手の届かない所にびっしりとなめこの付いた立ち枯れの木が2本写っているのだが、分からないかもしれない。
これからどうする?友人と相談。谷の底にはなめこの出ている倒木が見えていたが、下りてしまうともう一度、崖を攀じ登るのは厄介だ。それならば、谷の上を探ってみようということになった。スタート地点に戻り、斜面を登って行く。
なめこの出なくなった倒木からクリタケが出始めている・・・
途中までは何度も来ている場所。かなり登ったところで杉の林があり、その先には行ったことがなかった。杉林になめこは出ないし、それにいつもザックがなめこで一杯になってその先まで行く必要もなかったから。。杉林を過ぎると意外にも開けた明るい斜面が広がっていた。
倒木からなめこも出ている。
そして、斜面に突き出たような立ち枯れの木にはびっしりとなめこが出ていた。
でも・・・・、古い。
おそらく、この感じでは2週間前には出始めていただろう。この時は既にザックは一杯になっていただろうから、やっぱり縁のなかったなめこなのだ。
他にも幾つかの枯れ木に・・・・
古めのなめこ。
その内の幾つかの木には収穫の跡があり・・・・・、この谷で人の気配を感じたのは初めてのことだった。谷の意外な広さと姿の見えないライバルの存在に気が付くことになったが、これからへの不安の気持ちよりも谷のキャパシティーの大きさに対する安心感の方が大きかった。でも・・・・、もう秘密の谷というわけにはいかないのか・・・・。
その後、広い斜面を調べつつ、なめこやむきたけを採りながら下る。
そして、最後の谷を沢筋まで降りて歩いた。この頃まで、雨はパラパラと降り続いていて寒い一日だった。
先週の雪がまだ残っていて、このところの低気温を想わせた。山は・・・・
葉は全部落ちていて、ブナの白い樹肌が印象的。
今、気が付くとほとんど、収穫したなめこの木をほとんど撮っていなかったようだ。でも、ザックは今回も一杯で、上に積んだなめこのせいで重心が高くなって歩くとバランスが取りにくかった。
ここまで降りてきたら、もう安心。なぜか、この木だけ紅葉が残っていて寒々とした景色に映えて綺麗だった。
すっかり明るくなったブナ林を越えて車に到着。
ザックを降ろし、登山靴を履き替え、山を車で下った。そして、山の南側の麓にあるキャンプ場に移動した。ここの六畳一間のコテージを予約しておいたのだ。着いてみると客は一組だけ。取り合えず、荷物をコテージに放り込み、これまた予約していた石油ストーブを点火。遅い昼飯というか・・・・、昼と晩兼用の長~い飯を食べ始めた。まずはビールで乾杯(撮り忘れ・・・)、その後、芋焼酎のお湯割を飲みながら、蒸し鶏、ダシ巻き、合鴨燻製・・・・(南香苑特製)を摘む。
暖かくなって酔いもまわり気分は上々。窓から炊事場が見えている。そうそう、明るい内に今晩と明日の朝までに食べるなめこを洗っておこう。1キロも洗っておけばいいかな・・・・
水は凍るほど冷たくて・・・・。
つづく。