ミズトラノオの咲く野池 2013.09.23.（1）

　夜叉が池から戻った翌朝、少々寝坊をして起きた。外は相変わらず好天だ。少しは雨も降ってもらいところなんだが・・・・。朝飯を食べていると、家の前の建築現場がやたらとうるさい。３連休だというのに、五月蠅くて家でゆっくりもできないというのはどういうもんだか・・・・


　我が身の不運を嘆く。自宅の真ん前に市役所が建って何かメリットあるか？何でこんな目に遭わなきゃならん。言ってもせん無きことゆえ、カメラと麦わら帽子を持って家を出た。秋真っ盛り。山田錦も実って穂が首を垂れている。これから、友達に聞いたミズトラノオの咲く野池の様子を見に行くことにした。


　それから、20分と少し経ったころ、その野池と田圃の間の畔を歩いていた。








　大体の場所は聞いていたので、歩いて行くと池の岸の湿地になった辺り、一部の色が紫色に変わっていた。




これかな・・・・



　湿地に入り込んでみると・・・・













　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　ミズトラノオ



　おぉ・・・、凄い。









　　　　　　　　　　



　これだけ群生していると、ミズトラノオの甘い匂いで咽そうになる。凄いな、本当に。。



　そのまま、池と田圃の間の広めの畔を進むと・・・




ハナラッキョウの蕾が無数に見えている





遠くには鷺の群れ



　足元を見ると・・・・








イボクサ
これ、実は初めて見た！




あれ、これは白い花。イボクサじゃない・・・・あの池に沢山咲いていた帰化植物？




タカサブロウ



　それから来た道を逆に歩いて戻り、池の反対側へと歩いて行った。














相変わらず、ハナラッキョウの蕾が一面に・・・・



　あ、またミズトラノオが咲いている・・・























　　　　　



　さらに道を進むと・・・・





オミナエシ















　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　サワシロギク



　これ以上は池の周りを歩けなくなって、また戻る。








　　　　　　　　　　









　　　　　　　　　　



　相変わらず良い天気で、随分、汗をかいた。


つづく。

空腹の帰着 それから遺失物捜索隊 2013.09.22.（6）

　



　登山口の駐車場に到着。下りはあまり遊ばずに降りてきた積りだったが、1時間半かかっている。まあ、そんなものかな。駐車場を歩いて車に戻る途中、斜面にツルニンジンが咲いていることに気がついた。




　　　　　　　　　　





ツルニンジン




　　　　　　　　　　




　夜叉が池への登る道、下る道で見た沢山の花のお陰で俺も友人も暫し、現実を忘れていたが・・・・、駐車場に戻り立ったとたんに引き戻された。宿からこの駐車場への道のりで落とした財布を探さなきゃならないのだった。


　でも、その前にやっぱり腹が減ったよ。その気持ちを殺して友人には、「さあ、探しに行きましょうか！」と言った。でも、友人はカップラーメンを食べてからで良いという。二人とも自前の道具を出して、湯を沸かし、カップラーメンに注ぐ。






疲れた。駐車場に座り込んでタイヤに寄りかかって食べた。



　食べてから少しだけ、駐車場の周りを写した。








　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　クロバナヒキオコシ


　今更だが、ここのクロバナヒキオコシは今まで見てきたものと違うのではないかとさえ思う。花が大きいのだ。そして、花の色が薄い様な気がする・・・・。




　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　これは・・・・、サンインヒキオコシ？



　あぁ、また何も分らなくなった・・・・。


　さて、財布を探しに出掛けよう。友人に聞いてみた。ここに来るまでに何回停まって花を写したか。友人は10回くらいと言っていたが、今、調べてみるとトイレを入れて５回だった。


　ゆっくり走りながら道の脇を見ながら下る。友人は俺の目が頼りだというのだけれど、それは荷が重い・・・。トイレ休憩の次に記憶にあるのは日陰の道の脇のスペース。覚えているのだが、走ってもなかなかその場所に出ない。何キロか走って、見覚えのある場所に着いた。そして、スピードを緩めて見ると・・・・・、えっ？あった。


　朝、どこかで財布を落としたと聞いた時に、探すのは難しいな・・・と思った。でも、７時間も経った今、見つけられたことが運が良かったというよりも、不思議にも思える。良かった。本当に良かった。


　財布を探して下る途中に車窓から見えたフシグロセンノウの花は写す気にはなれなかったが、見つけた後の青い池の景色は停まる気になった。








　綺麗な湖、澄んだ空気、しばらくこの景色を眺めていた。終わり良ければ、全て良し。楽しい旅だった。


　それから、小浜まで走り舞鶴道を走り帰宅。確か、８時頃だったかな、帰宅は。


おわり