気ままに自転車ツーリング♪

70代になり60代からの散歩が中心となりました。50代は健康維持のため何かスポーツをと、消去法でサイクリングでした。

電休日

2011-03-13 20:33:05 | 心象風景・身辺雑記
今回の福島原発の事故に伴う電力供給不足に対応するため
東京電力は輪番停電=計画停電を実施することを決めたようだ。
勝手に決めたわけではなく政府了解のもとでの決定だろうが。

なんだか懐かしい言葉を思い出した。「電休日」だ。
私が実体験として記憶するのは50年以上も前の田舎でのことだ。
私の地域では木曜がその電休日だったように思う。
あの頃は電力事情も良くないので地域ごとに計画停電を実施していた
ものと思われる。
停電といっても事前予告があり、しかも、平日の昼間でもあり、
その上、当時はこれといって冷蔵庫や録画予約ビデオやネットルーターなど
常時通電するような電化製品があるわけではなかったので
殆んど無問題だったように思う。
せいぜい、ラジオ放送やようやく普及しだしたテレビが見聞きできない
くらいだったのではなかろうか。「そういえば今日は電休日だ」、という
会話があったかと記憶している。

これが数十年の時を経てよみがえるとは隔世の感があるとはこのことだ。
今では電気なしの生活は考えられないほど重要なライフラインとなっている。
それを電力供給会社が、しかも、地域独占の特権を与えられながら
その責務を果たせないという事態が発生した。
いかに「想定外」の地震により招来されたこととはいえ、
果たしてそれで免責される事業態度なのかは疑問だ。慢心もあるのでは?
いや、原発を強力に推進する影で地元対策、政治家対策に
本来安全対策に向けるべき予算を・・・(信じたくはないが)

もともと原子力発電の推進政策はごり押しの感が常につきまとっていた。
電力供給政策が水力から火力そして原子力へと推移するなかで
その必然性について十分な説明はなかった。とりわけ原子力発電への
安全性への危惧に対して素人は黙っていろ的な対応であった。
結果、いろいろな事故に対して「安全神話」を護持するための隠蔽や
矮小化の画策が往々にして取られた。よって、推進派と反対派の溝を
理性的な対立を超え、単に原発利権に与れるか否かという低次元な
ところで終始するようになって現在にいたっている。
したがって、事故が起きれば「それみたことか」と攻撃され、
電力会社は保身のための動きを取ることになる。
これは国のエネルギー政策にとって不幸なことである。
現に、今回も枝野さんが「安全です」と記者会見をしている将に
その時点で頑丈な建屋の上部が爆発で吹っ飛ぶという事態が発生して
いるのだ。これでは文章読み人に過ぎないではないか。

ここであらためて何故水力発電では不十分で火力発電にシフトし
さらにそれでも不十分で原発ということにしたのかを整理する必要が
あるのではなかろうか。
(原発が)効率が良いとか、燃料の供給が安定しているとかの
見えるところの効果より、その裏に隠された原発ゆえに必然的に
担うべき負の部分を洗い出してそれでも原発を設置すべきかを
その地域(原発を設置し潤う自治体とそうでない近隣自治体)で
十分議論して決断すべきだろう。
今回も原発設置の自治体以外の自治体住民も避難の対象となっており
迷惑を蒙っているわけだ。「想定外」とかいってられまい。

【追記 21:15】
屋外公報のチャイムが聞こえたが良く聞き取れないので
多分HPにあるだろうと開いてみたら早速の明日の輪番停電の
アナウンスであった。
【再追記 23:20】 停電時間が夕方からも追加された。
これは生活への影響が大きいな。
スーパーに買い物に行ったらトイレットペーパーは売り切れ(残り
2つのうちのひとつを買えたが)、生鮮品の卵、ヨーグルトなどが
売り切れ状態であった。入荷が少ないようだ。

-----------多摩市HPより------------------
東北地方太平洋沖地震に伴う停電について

地震による影響で電力の供給量が不足しているため、多摩市内全域で「計画停電」が実施されます。

停電日時:3月14日(月曜)午前9時20分~午後1時、午後6時20分~午後10時
停電範囲:多摩市全域

詳細は東京電力ホームページをご覧ください。

東京電力ホームページ(外部リンク)
なお、引き続き不要な照明や電気器具の使用を控えていただくなど、節電にご協力ください。
ご理解とご協力をお願いいたします。


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