『死して屍ひろう者なし』の覚悟ありや？

ＩＳまたはＩＳＩＳに囚われた二人は最悪の結果となった。
相手が悪い。
狂信的な集団の地に踏み込むという時点でどのようなことになるかは察しをつけるべきだろう。
その活動経歴から、まさか、国の対応を期待していたわけではないと思う。

その個人のなした結果が個人にとどまらない影響を生じつつある。

つまり、為政者は、だから邦人救助のできる法整備が必要となるわけだ。
彼等には自らの行為がその端緒となるかも知れぬなんていう意識はなかろう。

狂信的な集団はそんなことにお構いなしに日本をテロの標的と断じた。
全くもってはた迷惑なことだ。

で、邦人救助の自衛隊法の改正だ。
救助名目さえ立てばどこでも派遣できるなんて果して現実的なのか。
こんなの遠くはシベリア出兵に始まり中国への干渉等、さんざんな結果になったのではないのか。

改正をするなら、まずは北朝鮮に拉致されている邦人を救出できるのかを実際に実行に移して吟味してほしい。
法改正はそれに有効に機能しないのなら意味がない。
いや、むしろ自衛隊員の中から志願者を募り救出作戦を実行して結果を出してからにしてほしい。
現にある解決すべき案件がそこにあるのだから。
それでこそ、法改正の実効を担保するものと認める。

国が関与するのがまずいなら「ワイルド・ギース」みたいに傭兵という位置づけで作戦を実行するのも一案だ。
自衛隊員の報酬の10倍を払うからの条件でも良かろう。
それができるのは国の防衛を担う意識の高い自衛隊員の中からしか適任者を選べないだろう。
国の負託に答えられるのは彼ら以外にはいないと思う。

要は相手の支配地域に入って武力を行使して目的を達成するのか、ということだ。

そのような法改正を本当にするのか？
威勢のいいのは安全地帯にいる為政者や私たちの中いる単なる扇動者なのではないのか。
そのような人たちの中から自らその先導を買って出るの意気込みがあれば納得する。

で、仆れても『死して屍ひろう者なし』を受け入れることだ。

重ねていう。
テロを行う者には常識は通じない。
嫌だといって引き下がるわけではないストーカーの最悪の有りようだ。
それに見込まれてしまったのが今の日本だと考えるべきだろう。
国内に呼び込んだかも知れぬテロの脅威に国が備えることこそ今一番必要なことだ、と思う。
が、防げるかは難しいと思う。

彼等は一番効果的な方法、場所で行うことを考えるだろう。
911を考えれば素人にもわかることだ。

殺害されたと思われる二人に同情をする声もあるが、
加えてさらに顕在化させた要因も別にあろうが
少なくとも国内に災いの種をまいたことには間違いなかろう。

スキを覗う者には完璧な防御なんてないも同然に思える。