『かぐや姫の物語』

久々に涙腺が緩んだ。

この映画はあまり評価されなかったようだが、私は高い評価をあげたい。

竹取物語に忠実な作品だと思う。
5人の男からの求婚話の背景がわかりやすく表現されている。

それは、近所の子供たちと野山をかけめぐった記憶がなければ
多分理解されないかも知れぬ。

月の国へと帰される悲しみは、育ての媼翁の慈愛に対する別れの気持ち以上に
自然の中で過ごした無我の時をこそ姫の心に名残惜しさを感じているのだ。

時を経て既に妻子持ちの捨丸との再会。
それは手を取り合って宙を舞う喜びにかっての無邪気な日々に戻り
でも、もうそれは叶わぬこととの諦念に現れている。

これは周りが何と言おうと永久保存版だね。

が、地上波ってなんで細切れにＣＭが多いのか。
残念な番組編成だな。

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製作年 2013年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 137分

監督 高畑勲
脚本 高畑勲 、 坂口理子
原案 高畑勲

キャスト
かぐや姫 朝倉あき
捨丸 高良健吾
翁 地井武男
媼 宮本信子