裏磐梯 秋元湖にほど近い森の中から・・・

裏磐梯の森の中の家、薪ストーブ、庭、山、酒、音楽を愛する独居老人の日常生活の記録、綴り続ける備忘録。

 

爪痕・・・

2011年04月03日 | 日常生活

釜石へ行く。東北道は路面のうねりはあるものの、高速走行に支障はまるで無い。花巻から釜石道に入っても地割れ、陥没はなく、いつもの風景、福島市は多くの家の瓦屋根が壊れているのを目撃したが・・・意外。新仙人の長いトンネルを抜け、釜石の町に入っても震災の被害らしきものは外見上まったく無い。

ところが海に近づくにつれ釜石駅を過ぎた頃から風景一変、後は瓦礫の山、廃墟の街に言葉は無い。半年前に訪れた妻の実家、店舗は無残、全滅。取壊し、更地にしてからのスタートになろう、覚悟していたとはいえ・・・電気、水道、ガスはいまだ使用不能。表通りは流された車や家など大型の瓦礫は片付けられ、何とか車も通れるものの、裏通りは手付かずの状態、街としての機能を完全に失っている。表通りの瓦礫の中にサメの萎びた死体・・・

鉄筋コンクリートの店舗の屋上に逃げ、死を免れ、近くの身内の家に身を寄せている義兄夫妻の再会に安堵する。目的を果たし、とんぼ返り。

この惨状、今は何を言っても空しい。

 

 

 

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