聴いたことのないCDを棚から見つけ、早速聴く。本と同じように積読のCD。CDショップでは目的のCDの他についつい数枚買い込んでしまう、いつか聴くだろうと・・・そして存在を忘れてしまう、そんな一枚。
ワルター、コロンビア交響楽団、1959年録音、ブラームス交響曲4番、80歳のワルターの50年前の録音、それは思いがけないほどの熱気を帯びた驚愕の演奏、鮮明な音響であった。
ああ、思い出は、熱い思いは駆け巡る。この4番(シャルル・ミンシュ、ボストン交響楽団、だったと思う)に熱くなり聴きこんでいた遠い昔があった、
安物のアンサンブル型ステレオをやっと買ってもらい、大音量で夢中で聴いていた、それは数少ないLPの中の一枚、今は散逸してしまったお気に入りの一枚だった・・・
シャルル・ミンシュの4番、ネット検索するも1番はあるが4番は見当たらない。記憶違いだろうか?
検索途中で楽しいサイトを知った。それは著作権の切れたクラシック音楽をフリーでダウンロードできるサイトだった。
早速ワルター、ニューヨークフィル、51年録音の4番をダウンロードし、CDに焼き、聴いている、窓の外の雪景色、流れる雲間から漏れる陽光でで刻々と表情を変える、何の変哲も無い風景が突然魅力的な絵画に変わる、
そんな風景を眺めている幸せを感じながら・・・