中庭、小川の向こう側、目立つところにヒメアオキがある。樹高、30cm程の小木。
存在に気付いたのは5,6年前、下草刈りの時、何度か切りそうになったが難を逃れて生き残った。
雄国沼に登る途中、ブナの森の下生えに通常のアオキと変わらない大きさの赤い実をつけた極小のアオキを目にする。
そのアオキが日本海側多雪地帯型の変種、ヒメアオキと知ったのは最近のことだ。
だが、何年たっても中庭のアオキに実が付くことがなかった。
数週間前、アオキについて調べると雌雄異株という意外なことが解った。
江戸時代プラントハンターがヨーロッパに持ち帰ったアオキが雌株のみであったため、結実せず、
改めて雄株の採集が幕末に行われたという逸話が残っている。
今年の開花を待った。開花、そして雌株と分かる。付近の雄株を探して歩くも雌株ばかり。
森の奥に入り込み、やっと雄株に出会う。不思議なことに付近のアオキは雄株ばかり。
原因は実を食べたヒヨドリによって未消化の糞の中の種が散布されるためなのか?
腐葉土に生えたアオキは簡単に抜き取ることができる。早速、中庭の雌株隣に植え込む。
果たして受粉して見事赤い実を見ることが出来るだろうか。
(上・雌株の花 中・雄株の花 下・雌株の横に雄株を植え込む)
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