今日はここ数日の肌寒い天気から開放され、朝からとても暖かい。昼近くには15℃近くに気温上昇。きのうは残雪の不動滝、中瀬沼の逍遥を楽しんだ。お陰でトレッキングシューズはビショビショ。陽光の下で濡れたシューズを干しているとパタパタと蝶の羽音、そしてシューズに止まる。それは厳しい裏磐梯の冬をたくましく生き抜いたアカタテハだった。太陽光線をまっすぐ受け止めるため羽を動かしている、その羽はぼろぼろ・・・よくぞ生き抜いた・・・
暗い湖面に映りこむ森の木々。こんなシーンに出会うと今でもあの映画を思い出してしまう。それは1962年制作、およそ45年ほど前の映画、シベールの日曜日である。学校の授業をサボり、何の予備知識も期待もなく何気なく見た映画だった。見終わった後の衝撃、それは今でも鮮烈に思い起こす事ができる。黒々とした森と湖、水面に木々が映り込む、波紋、乱れる映像。そんな湖畔を彷徨い歩くピエールとシベール。モノクロ映像のなんとも美しい世界によって導きかれる結末・・・それは悲劇・・・このヌーベルバーグの名作のハイビジョン放映を心待ちにしているのだが。(静かに森の木々を写し込む甲府沼)
雪の融けた庭、宿根草の芽吹きを探し、無事発見した時はとても幸せな気分になるものです。今日は忘れていたフロックス、そしてジキタリス、アコニタム、キャットミント、デルフィニュームの元気な芽吹きを確認する。
さあ、春だ春だ、これから忙しいぞ・・・(デルフィニュームの芽吹き)
さあ、春だ春だ、これから忙しいぞ・・・(デルフィニュームの芽吹き)
雪融けの春の野にはたくさんのフキノトウ。だが庭のいつものフキノトウはまだ姿を見せない。昨年は4月10日、ちょうど一年前の今日、撮影したのだが。どうした事であろうか。今年は裏磐梯の春の訪れが遅い?(秋元村道にて撮影)
ニワトコが芽吹く。庭の樹木で常に一番早い。山菜として、薬草として知られているニワトコ、ヨーロッパでも一番に春を告げる庭木といわれている。「白いニワトコの花が再び咲く時」という曲がある。オーストリアのフランツ・デーレが作曲、フリッツ・ロッター作詞したものである。この曲がフランスに渡りニワトコがリラに変わりシャンソン「リラの花咲く頃」として大ヒット、さらにリラがスミレになり昭和5年に宝塚少女歌劇の名作「パリゼット」(白井鐵造作)の主題歌として披露され、人気を博した。「スミレの花咲く頃」はその後も宝塚歌劇全体のテーマ曲のように扱われ現在に至っているという。ニワトコからリラに、そしてスミレ。面白いものだ。
一日雨。アウトドアの楽しみは明日にして、今日はタイヤの履き替えに郡山に。積んでいった夏タイヤは残念なことに新しいタイヤに交換した方が良いという。今乗っている車はすでに9年、オドメーターは180,000kmを超えた。地球4周半した計算になる。リッター10km.として18,000ℓの化石燃料を消費し、冬タイヤ2回(8本)、夏タイヤはこれで3回(12本)消費することになる。地球環境を考えたとき、これは大変考えさせられる数字である。少なくともあと3年以上この車を使い続け、無駄な走行は控え、大切に走らなければと思う。言うは易し、果たして実行できるだろうか・・・(夕暮れの暗い甲府沼)
秋元湖の対岸遥か遠く、岸辺に浮かぶハクチョウ、一家族、五羽。シベリアに帰る途中に立ち寄ったのであろうか。それとも集合地に向かう途中なのであろうか?家族の中に何か問題を抱えているのであろうか?あるいは?・・・この時期ちょっと気になる。
便りあらばいかで都につけやらむ けふ白川の関はこえぬと 平兼盛
都をば霞とともに立ちしかど 秋風ぞ吹く白河の関 能因法師
何年かぶり、白河の関へ。突然、車を白河に向けてしまった。なんと気楽な事だ。おりしも関はカタクリ祭り、森はカタクリ、キクザキイチリンソウ満開。明るい人々のざわめき、穏やかな、この上ない日本の里山の春を満喫す。
都をば霞とともに立ちしかど 秋風ぞ吹く白河の関 能因法師
何年かぶり、白河の関へ。突然、車を白河に向けてしまった。なんと気楽な事だ。おりしも関はカタクリ祭り、森はカタクリ、キクザキイチリンソウ満開。明るい人々のざわめき、穏やかな、この上ない日本の里山の春を満喫す。
磐梯高原では見ることができないオオハクチョウ、いつも見ているコハクチョウよりだいぶ大きい。日本に渡来する最も大きい渡り鳥の一つ、体重およそ10kg、とても迫力がある。ここは郡山の田んぼ、渡りの途中であろうか?無事戻ってほしい。
郡山に行った帰り道、春に浮かれて御霊櫃峠を越えて帰ろうと思い立つ。だが残念ながら峠付近の残雪多く、峠越えは無理、引き返す。穏やかな春の山里一転暗雲、驟雨。見事な虹が山里に架かる。これだけでも来てよかった。
風も強く横殴りの雪。一日雪。室内ではバラが次々咲いているというのに。だがさすが4月、気温は+1℃暖かい。水分をたっぷり含んだ重い雪、そして黄砂をたっぷり含んだ黄色い汚れ、穢れた雪。数日で融けてしまう誰からも歓迎されない厄介物、何かかわいそうに思えてしまう雪・・・