半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

アキュラシー・インターナショナルのライフル、ボルトストップを修理しました。

2021-03-30 19:02:23 | ライフル射撃、ライフル銃
ちょっと前の話なんですけど、千葉県射撃場でアキュラシー・インターナショナル (AI) のターゲット・ライフル、6mmBRのクーパー・マッチを撃っていたとき、排莢しようとしてボルトを引いたら、そのまま後にすっぽ抜けました!。一瞬何が起こったのか理解できなかったものの、よくよく銃を見たら・・・・・・



・・・・・・ゲゲゲッ、ボルトストップがっ、無いでござるよっ!!。


薄暗い射撃場の床を必死に探し回った結果、何とか部品は発見出来たけれど、ご覧のように穴の部分が欠損していました。オーマイガー!!!。困ったなぁ~。恐らくAXやAT等と共通部品なのでしょうが、現在のAIは軍/警察向けのスナイパー・ライフルの商売がメインで、既に生産終了しているターゲット・ライフルに関する対応は非常に悪く、部品を注文してもいつ届くか分かりません。そこで、何とかこの部品を修理できないか?色々なお店に相談したのですが・・・・・・



・・・・・・素材が鋳物なのでどこからも良い返事を頂くことが出来ませんでした。もちろん部品を新規に製作するなら修理は可能であるものの、残念ながらオリジナルと同じ形状を再現するのは困難との回答ばかり。ショボ~ン。


しかし、 “ 捨てる神あれば拾う神あり ” とはよく言ったものですね。ダメ元でいつもポルシェの整備でお世話になっているシミズテクニカルファクトリーの清水さんに相談したところ・・・・・・

「出来ますよ (あっさり) 。素材はステンレスが良いですか?。それともチタン?」
「スチールでお願いします!」

・・・・・・というわけで作って頂いたのがコチラです。



実はこのパーツ、ピンの部分の精度を出すために、先ずはそこを中心にして中央に凸型の突起のある円盤状の物体を削り出し、その後で周囲を切り取ってこの形に仕上げてあります。強度はもちろん、精度も質感も、オリジナルより遥かに上ですね。お見事です。


こんな感じで無事に部品が手に入ったので、早速修理することにしました。AIのターゲット・ライフルは、アクションとストックを4㎜のヘック4本で固定しています。スナイパー・ライフルのような接着タイプじゃなくて助かりました。








ボルトストップのピン、ロールピンなので本来はそれ用のポンチを使わなければいけないのですが、残念ながら私は持っていないので普通のポンチを使ってしまいました。ゴメンナサイ。ロールピンは再使用できないので、以前にBrownellsで買ったキットの中から合うヤツを見付けて使いました。




取り敢えず仮付けしてみたらこんな感じ。ピッタリです。さすがだなぁ。清水さんも銃砲所持者なので、どこがキモになる部分なのか?いちいち説明しなくても分かって頂けるので助かります。




機能にも問題が無かったので、再度取り外してヒートブルーで着色することにしました。敢えてスチールにして頂いたのは、実は着色が簡単だからです (笑) 。




スプリングは行方不明になってしまったものの、私の場合はスプリングを紛失するのは日常茶飯事?なので、昔から銃専用のセットを常備しています(笑)。径とテンションが合ったものを適切な長さにカットして組み込みます。




はい、出来上り。ヒートブルーなので写真ではオリジナルよりやや青みが強い仕上がりの様に見えるかも知れませんが、実際には全く違和感がありません。




最後にアクションをストックに組み込みます。銃の組み立てにもクルマと同様にトルク管理が必要なので、私はカノン (中村製作所) の空転式トルクドライバーを2種 (1.0N・m~5.0N・m用と4.0N・m~10.0N・m用) 使い分けています。ビットの部分はPBです。一般に木製ストックのターゲット・ライフルの締め付けトルクは5.0N・m前後の指定になっていることが多いですが、この銃の指定トルクは3.0N・mとかなり緩めで、リア・スクリュー側から先に締める様に指示されています。




はい、出来上り。ご覧のように綺麗に直りました。清水さん、ありがとうございました。



ちなみに、今回のような武器等製造法に抵触しない範囲のパーツの製作であれば、一般ユーザーからのご相談にも乗って頂けるそうですよ。飽くまでポルシェの整備、修理が本業なので、急ぎの仕事などは無理ですけどね。
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アキュラシー・インターナショナルのライフル、ボルトのお話。

2020-12-05 16:28:19 | ライフル射撃、ライフル銃
もう1年以上前のことなのですが、私のブログの内容に誤りを指摘されました。曰く「アキュラシー・インターナショナルのライフルは6ロッキング・ラグである」 とのこと。確かにウィキペディアとかにもそう書いてありますね。しかし・・・・・・

・・・・・・残念ながらその情報は誤りです (笑) 。ご覧のように、初期のターゲット・ライフルやPM (L96A1) なんかの時代はご覧のような3ロッキングラグだったんですよ。




もちろん現代のATやAXなんかは、こんな感じの6ロッキング・ラグになっているんですけどね。




量産モデルのシュラウドのデザインに関しては大きく分けて3種類あります。左が初期のターゲットライフルやPM等に使われていた角形、セイフティなし。中央がAW以降のスナイパー・ライフル等に採用されてる角形、セイフティ付き。右側はマーク2と呼ばれるタイプで、クーパーマッチシリーズなどに使われているストリーム・ラインのセイフティ付きです。



銃身に関してはボーダーだと思っている方が多いようですが、初期はオーストラリアのマドコウ製で、マルコム・クーパーがスウェーデンの300mで優勝したときや、スナイパー・ライフルのトライアルで使用されたのもそれでした。ISSFスタイルのポジション・シューティング用は3本ライフリング、1000ヤード競技用のパルマやリピーターのC.I.M.S、PM等は4本ライフリングだったそうです。
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トレイルボスの減装弾、テストを開始しました。

2020-11-29 18:00:00 | ライフル射撃、ライフル銃
学生時代からのライフル射撃仲間と一緒に、千葉県射撃場に行きました。






今回の目的は、ホッジドンのトレイルボスという減装弾専用の火薬を使った弾のテスト。以前、友達がこの火薬で作ったマグナム・ライフル用の減装弾を撃っているのを見て、私も試してみたくなったのです。全く未知のレシピだったので、久々に “あた~る君2号” を使い、スコープもこのテスト用にタスコの6-24X-42㎜を1本用意しました。



銃はアキュラシー・インターナショナルのフリー・ライフル、308Win.を使用し、100mX10発でテストしました。すべて弾頭はシエラの155グレインHPBTマッチキング、ケースはラプア、プライマーはウィンチェスターです。


ホッジドンの公式サイトに掲載された150グレイン弾頭のリローディング・データでは、スターティングロードがたった10グレイン!(普通の火薬の1/4程度)。マキシマムでも14グレインということだったので、11~14グレインを10発ずつ用意してテストしました。11グレインはスコープのセッティングに使ってしまった(笑)ので、最初のテストはこの12グレインから。




次がこの13グレインで・・・・・・




最後はこの14グレイン。現状では100mで競技に使えるほどの精度はありませんが、反動は308Win.とは思えないほど軽くて、ちょっとビックリ!。1発目を撃ったときには、停弾でもしているんじゃないか?と心配になって、ボルトを外して確認してしまいました(笑)。



計算上、火薬代は普通の火薬の1/3以下に抑えられるはずなので、もうちょっとちゃんと煮詰めれば、お遊び用や50mの技能講習用にピッタリの弾が作れそうな気がします。せっかくの減装弾なので、いずれはもっと軽い125グレインのHPマッチキング弾頭も試してみたいしなぁ。

(2020年11月30日追記)
ライフル射撃の世界の大先輩より、減装弾+軽量弾頭の組み合わせは銃身寿命を極端に縮めるNG行為だという貴重なアドバイスを頂きました。というわけで、作戦変更することにします!。
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久々登場、コレが私のライフル レスト、 “あた~る君2号” です。

2020-11-21 18:17:11 | ライフル射撃、ライフル銃
普段、私が使用しているベンチレストスタンドは、大昔に銀座銃砲店のセールで買ったホップスの安物です。可動部分も少ないシンプルなレストであるものの、軽量&コンパクトで持ち運びは楽だし、私の用途には十分だと思っています。しかし・・・・・・


・・・・・・今までとまったく違うレシピの弾を試してみることにしたので、久々に “ガチ” テスト用?のレスト、通称 “あた~る君2号” を引っ張り出してきました。かなり以前、ちょっとだけブログに登場させたことがあるので、ご記憶の方がいらっしゃるかも知れませんね。






以前は書きませんでしたが、実は あた~る君2号 の正体は、アメリカの ナショナルマッチ・ライフル・サポーツ社 のモデル4という製品です。今でも同じ名称のモデルが販売されていますが、私のとはちょっとデザインが違いますね。主として前装銃のテストで使用していた同メーカーのモデル1、通称 あた~る君1号 は九州の友人に譲りました。



最近では似たようなデザイン&機能の中国製のレストも存在しています。しかし、現物を見たらコレとはまったく異なるペラッペラの素材で、私としてはあまり魅力は感じませんでした。


左右の調整はこのようなホイールで行うので凄く楽です。




フロント側のサンドバッグにはベルクロで銃を固定できるストラップが取り付けられています。サイトを交換する時には、銃を固定してからサイトを載せ替えて同じ場所に合わせ、微調整するだけでOK。簡単だし、調整のための無駄弾も最小限で済むので経済的にも助かります。あた~る君1号はここをバイスに改造して あた~る君1号エボリューション に進化させましたけど、2号ではそこまでの必要性は感じていません。




フロント側にはこのようなベンチ・クランプが取り付けられるようになっていて、射座のテーブルに固定することが可能です。




ご覧のように、ちゃんと水準器も付いています。




このレストを使用すれば、ヘッポコ三流射手の私でさえ簡単にこんなことが可能です。正直な話、フリーリコイルで綺麗に撃てるようなシリアスなベンチレスト・シューターの皆さんにはまったく不要な道具だと思いますが、私にとってはヒューマンファクターを排除して客観的に精度の比較ができる楽ちんな道具です。

アキュラシー・インターナショナル・クーパーマッチ スタンダード
6mm BR 100m ✕ 5発
弾頭 : ラプア スキャナー “L” 105 Grs.
ケース: ラプア
パウダー : IMR 4895 30 Grs.
プライマー : ウインチェスター



でも私がコレをめったに使わないのは、かさばるだけじゃ無くて恐ろしく重いから(笑)。なんと10.6kgもあるのです。でもさすがに今度試すレシピに関しては、最初はコレを使わないとならないだろうなぁ・・・・・・
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えっ、納期が 1年!?。アメリカからライフル銃用の特殊工具が届きました。

2020-10-24 18:00:00 | ライフル射撃、ライフル銃
先日のこと、アメリカから税付きの荷物が届きました。あれれ、変だな。海外から届く予定になっている荷物は何も無いはずだけど?。




箱を開けてみたら、中身はかなり以前にアメリカのパシフィック・ツール&ゲージ(PT&G)に注文していたライフル銃関連の特殊工具達でした。基本的にはプロ向けのお店なので、ご覧のように説明書の類は何一つ付なし。開封確認をされた税関の方々も、中身が何だか分からなくて戸惑っただろうなぁ(笑)。




インボイスを見たら、昨年の11月29日に決済済みになっているののもかかわらず、日付が今年の10月2日になってました!!。何とオーダーしてから到着まで約11ヶ月近くも掛かったことになりますね。海外通販は頻繁に利用しますが、さすがにブッチギリで新記録樹立です。



で、今回届いた特殊工具が何だったのか?という点に関しましては・・・・・・また機会を改めてご紹介させて頂くことにしましょう。
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私のクロノグラフ(弾速測定器)、エーラー・モデル35Pのお話。

2020-05-26 16:37:07 | ライフル射撃、ライフル銃


私がクロノグラフ(弾速測定器)を買ったのは、今から25年以上前、1990年代の前半のことでした。最近でこそ中国製の安価なクロノグラフが色々登場しているので、時々射撃場で使っている方を見掛けることもありますが、その頃はまだまだ高価だったこともあり、私の周りで所有している方は誰もいませんでした。

私が購入したのはこれ、アメリカのエーラー・リサーチ社のモデル35Pというモデルでした。かつては “クロノグラフのキャデラック” と呼ばれたモデル42という上位機種が存在していたものの、私が購入したときにはすでに生産終了になっていたため、これがハイエンドのモデルでした。



この35Pも2005年以降、一時的に民間向けの販売が行われていない期間がありましたが、やはりコレでなくては絶対に駄目という方が少なくなかったようで、2010年に販売が再開され、現在でもほぼ同じモデルを購入することが可能です。


“P” の名の通り、このように本体にプリンター!が組み込まれており、9Vの電池で駆動するシステムになっています。元々がプロフェッショナル用の機材なので、最近のカッコイイ名前の付いた?一般ユーザー向けの製品と較べちゃうと、まるで旧い事務用品みたい(笑)。




計測はこのように3つのスカイ・スクリーンで行います。精度は高いそうですが、その反面、重くてかさばるし、セッティングにも時間が掛かります。さらにこのクロノグラフには2つの弱点がありました。その弱点とは・・・・・・



・・・・・・基本的に野外での使用を前提としているため、屋内射撃場で使うときには3箇所のセンサーの上にそれぞれ蛍光灯を取り付けないと弾速を拾ってくれません。事実上、他の方が一緒の時には使えませんね。またスタンドの高さに限界があるので、西富士みたいに射座との間に大きな高低差があるような場所では使えません。

最近登場したレーダー式のクロノグラフ(テーブルに置くだけ!)が本当にメーカーの主張通りの性能ならば、是非コレの代わりに導入したいけれど・・・・・・本当の所はどうなのかなぁ?。
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趣味の弾作り? ハンドロード(リローディング)の話 その9

2020-05-02 17:41:21 | ライフル射撃、ライフル銃
私の場合、様々な数値がすべて規定値内に収まっている場合でも、再使用しない薬莢があります。例えばコレは使いません。どうでしょうか?。理由が分かりますか?。ちょっと画像を拡大してみると・・・・・・




・・・・・・ケースの下の方にグルッと一周、白い筋のような物が見えるのが分かりますね。メーカーがケースを生産するときには中々均一の厚さにはできず、種類によっては部分的に薄い部分ができてしまうそうです。口径やメーカーによって異なるとのことですが、このラプアの308Win.では、この辺りに薄い(=弱い)部分ができるようです。



ホットロードで何度も使用しているとそこから破断することがあり、その前兆として薬莢の周囲に筋が現れることがあるとのこと。別にそんなの全然気にしないという方もいらっしゃいますが、私は薬莢切れが怖いのでその薬莢だけでは無く、それと同グループ ( 以前にも書いた通り、 使用銃と使用回数毎にグループで管理しています )の薬莢は全て迷わず廃棄します。


薬莢切れといえば・・・・・・実はこんなツール 、 “ブロークン・ケース・エキストラクター” も持ってます。万が一薬莢が千切れてエキストラクターが掛かる部分がなくなってしまっても、これを薬室に差し込めば先端のキザギザの部分がケースマウスに引っかかって排莢できるというわけです。私の所有しているのはECHO製でかなり昔にBrownellsで購入しました。パーツを組み替えれば、現在私が所有している全ての口径に使用できるようになっています。



私のと同じタイプは既にかなり以前に生産が終了しているようですが、現在でもPacific Tool & Gaugeでは同種の(というよりは、もっと使いやすそうな)ツールが販売されています。幸いなことに今までこのツールの出番はありませんでしたが、できれば一生使いたくないなぁ・・・・・・


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趣味の弾作り? ハンドロード(リローディング)の話 その8

2020-04-22 17:06:00 | ライフル射撃、ライフル銃
使用した薬莢はケースレングスやDL(=DATUM LENGTH)が規定値内であっても、色々な部分が傷んで使用できなくなります。例えばプライマーポケット(雷管の入る部分)に関しては、徐々に穴が広がって雷管が抜けるようになります。チェック方法はいくつかありますが、私はコレ、バリスティックツールズのプライマーポケットゲージを使用しています。一般的なライフル用プライマーの大きさは基本的にスモール、ラージの2種類なので、この2個だけで全部兼用です。




使い方は実に簡単。ゲージの両側に突起があり、四角い溝が掘ってある方が “GO” で、V字型の溝が掘ってある方が “NO GO” となっているので、それを差し込んでみるだけ。規定値内であれば、この “NO GO” 側を差し込むことはできませんが・・・・・・




・・・・・・規定値を超えているとスポッと入ってしまいます。この薬莢、もう使えませんね。



まぁ発射するときは後からボルトフェイスで押されているので雷管だけ後ろに飛んだりすることがありませんが、ここが規定値を超えていると、排莢するときに雷管がポロッと抜けたりします。実は以前、誤って廃棄する予定だった薬莢を使ってしまったとき、射場で雷管が抜けて挟まり、ボルトの閉鎖が出来なくなったことがありました。トホホ~。皆さんもお気を付けて下さいね。


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旧~いターゲット・ライフルが欲しい?

2020-04-17 19:01:28 | ライフル射撃、ライフル銃
私が好きな銃は射撃競技専用の単発式ライフル銃です。15歳で射撃競技を始めた頃からずっと変わりません。銃声も反動も嫌いだし、紙の標的に穴開けられればOKなんでパワーも全然必要ありません。ガチの競技選手だった頃は銃その物に対する関心は薄くて、“良い銃” = “試合で勝てる銃” だったため、最新の競技銃にしか興味がありませんでした。しかし、事実上現役を引退してからはもっと古い時代の銃に興味を持つようになり、以前はこんな資料を集めていたこともありました。












やはり旧い銃には旧いサイトが似合うだろうということで、そういった関係の資料も買いました。バーニア・サイトを使った射撃、昔からの憧れです。ずっとマイクロサイトに慣れ親しんできたので、実は光学照準器はあまり好きじゃありません(笑)。でも日本にはこんな旧い銃が参加できる射撃競技はありませんし、それ以前にボルト式じゃないと日ラ推薦が下りないので、もし実際に所持しようとしたら狩猟用として許可を受けなくちゃなりませんね。





実は昔からお付き合いさせていただいている某銃砲店の倉庫に、フォーリング・ブロックでセット・トリガーのバラード№.5が眠っているのですが、口径が大き過ぎてそのままでは所持許可を受けることができません。何とかあのアクション(機関部)をベースにクラシカルなターゲット・ライフルが作れないかなぁ。
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趣味の弾作り? ハンドロード(リローディング)の話 その7

2020-04-14 16:53:32 | ライフル射撃、ライフル銃
さて、今日は4月3日のブログの続きです。

私がウィルソンのゲージを使わなくなってしまった理由は、代わりにコレ、レディングのインスタントインジケーターを使っているからです。




最初はリローディングダイのセットティングが正しいかを確認するためのツールとして購入したのですが、実際にはケースのDL(=DATUM LENGTH)だけじゃなくて、ケースレングスやブレットシーティングデプス等々、色々な数値を計れるし、インスタントの名の通り凄く簡単なんですよ。リローディングに関する数値はインチ表示のことが多いので、ダイヤルゲージは新しくインチ規格の物を買い足しました。




ケースのDLがヘッドスペースの適正値内に収まっているかどうか?確認するときは、ダイのボディの中にショルダーコンタクターというパーツを組み込み、上部にダイヤルゲージを差し込んでリローディングプレスに取り付けます。




次にこのセットアップゲージをシェルホルダーに取り付けて、ダイヤルゲージの数値を0にセットします。今回は撮影のために仮留めしてしまいましたが、実際にはもう少し測定子を押し込んだ状態で0を出すようにセットしています。








セットアップ・ゲージの長さはDLのミニマム値に合わせてあるので、この状態で使用済みの薬莢を取り付けて計ってみると・・・・・・




・・・・・・ご覧の通り。どの位伸びたか一目瞭然ですね。この308Win.のDLは、ミニマムが1.63インチでマキシマムが1.64インチ、つまり0.01インチまでの伸びは許容範囲ということなので、このケースはまだフルレングスリサイジングせずに使用できるということになります。リミット針を使えば沢山のケースの計測もあっという間に終了です。



ケースレングスだけではヘッドスペースが適正値かどうか分からないのはもちろんですが、私のように同一口径で複数の銃を所持している場合には、不注意で薬莢が混ざっちゃったときの識別なんかにも便利なんですよ(笑)。DLに関しては掲載されているリローディングマニュアルもありますが、SAAMIのサイト等でも調べることが可能です。


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