半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

趣味の弾作り? ハンドロード(リローディング)の話 その6

2020-04-03 20:16:37 | ライフル射撃、ライフル銃
大口径ライフルを撃たない方は不思議に思うようですが、銃の薬莢は使うと伸びます。伸び過ぎると様々な弊害が出るので、リローディングの前には毎回チェックが必要です。30カービンの様な真っ直ぐな薬莢であれば、全長だけノギスで測って基準を超えた分だけトリマーで削れば解決です。しかし、一般的なボトルネックの薬莢の場合はそう簡単には行きません。たとえネックを削って全長を調整しても、ケースのボディ側が伸びたままだと、ヘッドスペースが詰まってしまうからです。




というわけで、リローディングをされている方の多くは通称 “ヘッドスペースゲージ” と呼ばれるツールでチェックしています。私が所有しているのはウィルソンの製品で、恐らく国内ではこのタイプが一番普及しているはず。種類も豊富で、一般的な口径であればまず入手に困ることはありません。




中央には穴が開いていて、上面には溝が切ってあります。実際に計っているのはDL=Datum Lengthで、溝の下の面がミニマムの長さ、上の面がマキシマムの長さを表します。




ケースを挿入するとこんな感じ。ケースの底面がゲージの上下の溝の間に収まっていればDLは規定値内ということになります。




専用のツールもありますが、私はこんな感じでシックネスゲージを使ってチェックしています。引っかかることなく、スッと通せるようだったらDLはOKなので、ネックリサイジングだけで大丈夫。もし引っかかるようだったら、フルレングスリサイジングが必要です。




裏側はケースレングスゲージになっています。




リサイズ後、マキシマムの長さより伸びていたら、トリマーで削って調整します。



このように、大変シンプルで便利なツールなのですが・・・・・・実は私はもうこれは使っていません。なぜなら、もっと簡単で分かりやすいツールを使っているからです。そのツールにに関しては、次の機会にご紹介させて頂くことにしましょう。

■本日のオマケ
私の使っているノギスです。インチ/ミリの切り替え式のミツトヨは国内では販売されていないので、仕方なくアメリカから逆輸入しました。RCBSはまだ中国製になる以前、スイスの Kunststoffwerk AG Buchs がOEMで製作してた頃のモデル。実は日本の某社のノギスもこちらのOEMです。プラ製なので精度はそれなりですが、動きがメチャメチャ軽くサムローラーも使いやすいので、沢山の物を計るときに凄く便利だし、重量も軽いので海外遠征のお供はいつもこちらでした。




■関連記事
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ハンドロード(リローディング)の話 その7

ハンドロード(リローディング)の話 その8

ハンドロード(リローディング)の話 その9
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西富士ライフル射撃場まで、今年の初撃ちに行ってきました。

2020-01-31 16:57:56 | ライフル射撃、ライフル銃
先日のこと、神奈川の射撃仲間と二人で静岡県内の某所に出掛け、帰りに西富士ライフル射撃場に寄りました。




今回持っていったのは、アキュラシー・インターナショナルの大口径ライフルを二挺。6mmBRのスタンダードと308Win.の1000ヤード競技用ライフルです。利用者は最初から最後まで私達二人だけでした。



でも友達が撃っていたのが300と338のマグナム・ライフルだったので、頭がクラクラしちゃいましたよ (笑) 。


備忘録代わりに、308Win.、100mでの結果を貼っておきます。まずは今回の結果、その1。




中央の5発が昨年の暮れに 金子銃砲店で買ったラプアのマッチ弾 。私のミスで一発すっ飛ばしちゃいましたけど、これくらい当れば、個人的には十分満足です。




周囲の4箇所に撃ったのは 以前にターナー用に作った シェラの168Grs.HPBT、IMR4895 42gGrs.の残弾、各3発。ブッシングのサイズもターナーのままで、FL掛けて絞っちゃってますけど、ご覧のように普通に当りますね。




今回の結果、その2は初挑戦のシェラの155Grs.パルマとVergetの組み合わせ。取り敢えず44Grs.のスターティング・ロードでの結果。



ご覧のような結果ですけど、ま、最初はこんなもんでしょう (笑) 。これから少しずつ煮詰めてゆきますね。


■本日のオマケ
今回はニホンカモシカには遭遇しなかったものの、射場の近所でキジに出会いました。





撃たれないと思って安心しきっている様子。素手で捕まえてやろうかと思いました (笑) 。
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西富士ライフル射撃場で大口径ライフルを撃ちました。

2020-01-03 16:43:48 | ライフル射撃、ライフル銃
話は前後してしまうのですが、昨年の暮れも押し迫った30日、私は神奈川の射撃仲間と一緒に静岡の某所まで行き、帰りにその足でこちらに寄りました。西富士ライフル射撃場です。




帰省渋滞を避けるために中央道を通って行ったら、途中こんな景色になっていたので焦りましたが・・・・・・




幸い射撃場の周辺には積もっていませんでした。射撃場に行く途中、生まれて初めて特別天然記念物のニホンカモシカを見ました!。お友達のSNSで周辺にいることは知っていたけれど、まさか自分が遭遇するとは思ってもいませんでした。射撃場に到着してその話をしたら、近所だけで四頭位はいるとのこと。危険がないことが分かっているので、銃声がしても全然気にしないそうです(笑)。




今回はアキュラシー・インターナショナルのフリーとターナーを持って行きました。




西富士には監的壕はないので、射撃を中断して標的交換を行います。この50mの標的の横を通り・・・・・・




この橋を渡り・・・・・・




階段を下りた所の的枠があります。こういう場所を歩いてみると、100mが結構遠い距離だということがよく分かりますね。




久々に買ったラプアのファクトリーロード、初めてアキュラシーインターナショナルのフリーで撃ってみたらこんな感じでした。これが最初の10発。銃の特性上、1発目はどうしても上に行くので、その分はノーカウントでご覧下さい。




その後、狙点を少し変えてさらに5発。



早く帰りたかったこともあって結構ラフに撃ってしまった結果なので(笑)、本当の精度はこんなもんじゃないでしょう。現状ではまだ自分で作った弾の方がほんの少しだけ良く当たるような感じですが、もしこのレベルの弾が以前のように安く手に入るような状況になれば、もうハンドロードする気なんか起こらなくなるだろうなぁ。
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板橋区、金子銃砲火薬店へ弾と火薬を買いに行きました。

2019-12-29 18:01:52 | ライフル射撃、ライフル銃
年末、急にライフルを撃ちに行くことになりました。しかし、残念ながら弾を作っている余裕がなかったので、板橋の金子銃砲火薬店までひとっ走りして・・・・・・これ、ラプアの308Win.155Grs.のマッチ弾を買ってしまいました。私は貧乏なんで、高価なファクトリーロードのカートリッジなんか滅多に買えません。なんだか身分不相応な凄い贅沢をしちゃったような気分です(笑)。




ついでなんで、火薬も買いました。ホッジドンのVERGETはIMR4895等とかと同じく、6mmBRでも308Win.でも使えるので私にとっては凄く便利。




そして今回はコレ、初めてホッジドンのトレイルボスを買ってしまいました。今年の春、友人が某マグナム・ライフルでこのパウダーで作った減装弾を撃っているのを見て私も興味を持ったのです。どうせ最近は無風の100m射撃場ばかりなので、軽めの弾頭と組み合わせて、お遊び用の弾でも作ってみようかな?。



コレに関しては色々テストしてみようと思っているので、結果はまたこのブログに書かせて頂きますね。
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アキュラシー・インターナショナルの1000ヤード(約914m)競技用ライフル、撃ちました。

2019-12-03 16:59:49 | ライフル射撃、ライフル銃
いつもポルシェの整備でお世話になっている清水さんと一緒に、千葉県射撃場にライフルを撃ちに行きました。

今回私が持っていったのはコレ、アキュラシー・インターナショナルのパルマ・マッチ、つまり1000ヤード(約914m)競技用ライフルです。ストック形状はISSFのスタンダード規格適合のワルサーUITマッチ風(実際にワルサー社がOEMで製作していたそうです)ですが、銃身長が29.5インチもあるのでスタンダード種目には出場できません。



この銃の銃身、ボーダーとかじゃなくて、何とオリジナルのオーストラリア製マドコウ(Maddoco)でした!。昔から噂には聞いていたものの、この銃がやってくるまでは一度も本物を見たことがありませんでした。


アクションはアキュラシー・インターナショナルの競技用ライフルがクーパーマッチ・シリーズになるより前、つまりPM(L96A1)とかと同じ3ロッキングラグ、セイフティなしの角形ボルト・スリーブという一世代前の物です。




この銃のチャンバーは通常のISSF競技用よりタイトに作られています。手許にある使用済みの薬莢でハンドロードする場合、通常のFLダイで絞ったケースでは装填できないため、レディングのスモール・ベース・ボディ・ダイでもう一度絞ってから使用しました。精度に関しては次回お見せしますね。




現在、308Win.だけで用途別に3挺所持しているのですが、口径が同じでも事実上は薬莢の互換性はなく、 “メーカーはどこで、どの銃で何回使ったか” は個別に管理しなくてはなりません。



以前は口径が同じなら色々共用できて便利かな?と思っていたものの、現実にはリローディングダイのブッシングさえ全部別々だし、薬莢は目視で見分けがつかないので間違える可能性もあり、かえって厄介な状況かもしれません。実は最近かなり混乱気味で、この春にちょっとした失敗をやらかしてしまったので、いっそ古い薬莢は一度全部捨てて、ゼロから仕切り直ししようかな?。


話は変わりますが、清水さんが新しく導入したエアライフルの正体はコレ、ダイアナのM54エアキングでした。口径はあまり見掛けない25(6.35㎜)です!。例のダイアナ純正スコープマウントがちゃんと機能しているようで、今回はスコープが壊れちゃうようなことはありませんでしたよ。



最近、私の周りではAR、それもPCPとかじゃなくてスプリング式が流行ってます。皆さん過去に色々な経験を積まれた方々ばかりなので、敢えて難しいことにチャレンジしたくなるのかも知れませんね(笑)。私も大口径を一挺処分して、代わりにARを導入しようかと思っているのですが、出来れば皆さんと被らないモデルにしたいなぁ・・・・・・


■本日のオマケ
我が家から射撃場に行く途中のトンネル、このような様子でした。



復旧にはまだまだ時間が掛かりそうです。

■2024年01月27日
お問い合わせを頂いたので、アキュラシーインターナショナルのターゲットライフルのカタログ画像を貼っておきます。



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スプリング式エアライフルに最適のスコープ&スコープマウントは?。

2019-04-16 17:27:14 | ライフル射撃、ライフル銃


シミズテクニカルファクトリーの清水さんが新しくダイアナのスプリング式エアライフルを購入したので、ダイアナ純正のブルズアイZRRマウントを取り寄せました。スプリング式ではスコープに大変大きな負荷が掛かるため、ヘビーリコイル対応のスコープや、衝撃吸収構造を備えたマウントの使用が推奨されているのです。




イギリスのスポーツマッチ製ダンパマウント(DM60~DM80の様な衝撃吸収用ラバーブッシュ内蔵モデル)と人気を二分しているそうですが、清水さんの銃がドイツ製なので、取り敢えずこちらを選びました。ちゃんと DESIGNED FOR HIGH POWER AIR RIFLES と書かれていますね。






このようにコイルスプリングの弾性変形を利用して衝撃を吸収する構造になっていました。思っていたより遙かに上質な作りだったのでちょっとビックリ。もちろん可動部分があるということはある程度のクリアランスが必要ということなので、上下左右方向の遊びは0にはできません。でも清水さんなら、WPC加工等を併用してもっと少ないクリアランスで作動するようなチューニングを施すことも容易でしょう。






リングは1インチと30mmの兼用になっていました。




やはり実際の生産国は中国でした。最近のこの種のアイテムは、ほとんどが中国製になっていますね。




せっかくダイアナのマウントを手に入れたこともあり、スコープの方も予備にダイアナ純正の6~24Xを用意しておくことにしました。もちろんコレも中国製です。




実は20年以上前に購入したリューポルドの36Xを修理に出したので、グルーピングのチェックに使える高倍率のスコープが、一番上のリューポルドの40Xのみという状況になりました。さすがにそれでは不便なので、試しに画像中央の中国製激安タスコ(6~24X) を導入したのですが・・・・・・



・・・・・・何と今回買ったダイアナ純正は、そのタスコと較べても軽~く1/3以下の価格!。リューポルドの正規価格に比べたら1/50以下!!で購入できました。大丈夫か、コレ?。本当に使えるのかな??。

恐らく皆さんも興味があるでしょうから(笑)、私も自分用に1本購入いたしました。近日中に大口径ライフルに載せて、タスコと対決?せさてみることにしましょう。
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千葉県射撃場で、アキュラシー・インターナショナルの競技用ライフルを撃ちました。

2019-04-04 19:11:10 | ライフル射撃、ライフル銃


ポルシェの整備でお世話になっている清水さんの新しいエアライフルの所持許可が下りたので、一緒に千葉県射撃場に行くことにしました。




清水さんは50m射場を、私は100m射場を使用します。50mではさらにお友達が二人合流しましたが、100mの方は今回もほぼ私一人で占有となりました (笑) 。




今回撃ったのはコレ、アキュラシー・インターナショナルのISSFフリー,308Win.。前回撃ったときにプレッシャーが高過ぎることに起因すると思われる トラブルが発生してほとんど撃てなかった ので、少し薬量を減らした弾を作って再チャレンジすることにました。




さて、結果はどうかな?。




う~ん・・・・・・なんかイマイチ。最後に撃った比較的ましな標的でもこの程度。各100m✕5発の結果です。ショボ~ン。





IMR4895を全部使い切ったので、次回はHodgdon Vargetでリベンジしようと思います。
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今日は大口径ライフルを撃ちに行ったのですが・・・・・・

2019-03-13 22:42:14 | ライフル射撃、ライフル銃
今日は学生時代からの射撃仲間と一緒に、市原市の千葉県射撃場まで大口径ライフルを撃ちに行きました。このターナーとAI(アキュラシー・インターナショナル)のフリーを撃つ予定だったものの、AIに想定外のトラブルが発生してほとんど撃でずに終了。幸いトラブルは帰宅後すぐに解消できましたが、完全に消化不良ですね。というわけで、近日中に再度撃ちに行こうと思っています。



友達はハイパワーのマグナムライフルにトレイルボスを使ったライトロードの弾をテストしていました。通常は隣で撃たれるとこっちまで頭がクラクラする様な弾のはずなのに(笑)、むりろ308Win.辺りより撃ちやすそうな感じだったのビックリ。私も試してみようかな?。


次回はターナーの代わりにコレを持って行くことにします。





でもちょっと弾が特殊で普通より一手間余計に掛かるので、時間のあるときにコツコツと作っておかないとなぁ・・・・・・
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遅ればせながら、今年の初撃ちに行ってきました。

2019-01-26 20:17:10 | ライフル射撃、ライフル銃
昨日は午後から少し時間が作れたので、遅ればせながら千葉県総合スポーツセンター射撃場まで今年の初撃ちに行ってきました。




この広い射場で利用者は私一人だけ。贅沢だなぁ・・・・・・。




今年も初撃ちはコイツ、アンシュッツのSBになりました。バップレはアキュラシー・インターナショナルの大口径に付いていたヤツに変更です。



身体能力の大幅な衰えもあり、重いISSF競技用ライフルを撃つのがますます苦痛になってきました。さすがに、もうそろそろ潮時なのかも知れないなぁ・・・・・・。でもなんとか射撃競技自体は止めたくないので、何か今の私でも楽しめるような種目を探してみようと思います。
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カナダ製のライフル射撃用品、意外に侮れない・・・のかな?。

2018-09-26 20:10:15 | ライフル射撃、ライフル銃


スミマセン。UPし忘れていました!。ちょっと古いネタでゴメンナサイ。


これは私が普段ライフル射撃に使用しているサイト関係のケースです。恐らくISSF系のライフル射撃競技をやっている皆さんにとっては、すでにお馴染みの物ばかりでしょうね。しかし・・・・・・




このカナダ製、 “スリムライン” のプラスティック・インサートを使っている方はかなり珍しいんじゃないでしょうか?。私は環太平洋選手権でカナダに行ったとき射撃場の売店で買ったのですが、国内ではまだ使っている方に出会ったことがありません。



一時はアジャスタブルのプラスティック・インサートを使っていたものの、もうSBはプローンしか撃たなくなったし、このほうが方がリングが細くてクリアに見えるので、アジャスタブルは使わなくなってしまいました。


ところが最近、視力の衰えを感じるようになってたこともあり、久々にインサートの径を変更してみることにしました。当然のことながら、このタイプではインサートの交換が必要ですから、その後でサイトの調整もしなければなりません。しかし、交換後に普通にプローンで試射してみたらご覧のような驚きの結果に!。



もちろん精度が安定するまでの最初の数発は捨てているものの、これならサイト調整なしでも大丈夫でした。以前使っていたことがある某有名メーカーの製品でも、さすがにこうはならなかったなぁ。

まぁ今回の結果はたまたま偶然が重なっただけだとは思いますが、よく見るとケースの質感も悪くないし、今までずっと安物だと思っていたのは間違いだったかも知れませんね (笑) 。
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