半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

趣味の弾作り? ハンドロード(リローディング)の話 その2

2012-10-17 21:19:50 | ライフル射撃、ライフル銃
いつの間にかすっかりご無沙汰してしまいましたが、今日はケースのリサイズについて書くことにします。ケースのリサイズにはリローディングプレスという機械を使うのが普通です。私が使っているのはコレ、RCBSのロックチャッカープレスという定番中の定番。もう20年近く前に買ったものですが、まだ全く問題なく使えます。こういう道具は一生物なんでしょうね。




これはケースをプレスに取り付けるために使用するシェルホルダー、どんな銃を買うことになっても対応できるように、一通りのサイズは揃えてあります。私のような低レベルの射手の場合、この部分の精度はあまり関係ないので、安いリーのセットを買いました。




プレスにはこのようにして取り付けます。RCBSとリーは共通規格を採用しているので、問題なく使用できます。




ケースのリサイズには、このリサイジングダイを使用します。この二つは両方ともホーナディのフルレングスリサイジングダイなのですが、左側はMATCHの刻印でも分かるように競技用の弾を作る為の物。使用する銃の薬室に合わせて、内側のブッシングを交換できるように作られれいます。使用する前に、デキャッピング用のピンがダイより3/16インチだけ飛び出すように調整しておきます。



射撃用の弾を作るときには、ネックの部分だけをリサイズする方が大半だと思いますが、私はフルレングス・リサイズをすることが多いです。理由に関しては長くなるのでまた別の機会に書きますね。


ダイのセッティングに関してはメーカーによって異なるので、取扱説明書を良く読んでご確認下さい。私の場合はダイヤル・ゲージを使ってDL(=Datum Length)を実測して調整しています。結構な力が掛かるので、頑丈な机でないと役に立ちません。




使用済みのケースをそのままリサイズしようとすると、ダイに焼きつて取れなくなってしまうことがあります。そこでこのように潤滑用のケースルーブを使用します。最近はワックスを使う方が多いようで、本当は私もそうしたのですが、昔に買ったルーブがまだ大量に余っているので、使い切るまではコレで行きます(笑)。




ケース・ルーブを塗るときは、このようなパッドを使用します。ルーブを塗ったパッドの上を転がすだけなので簡単です。ネックの内側にはナイロンのブラシでルーブを塗ります。




あとは、ケースをシェルホルダーに取り付けて、レバーを手前に引くだけ。ケースのリサイズと使用済みの雷管の除去が同時に行われます。






雷管を外した後のプライマーポケットはこんな感じ。結構汚れてますね。




そこで、このような道具を使用してクリーニングを行います。左がリー、右がRCBSの製品。最初に見たときはリーのツールはチャチだなぁと思っていましたが、実際には使い勝手は悪くないですよ。



これでケースの作業はすべて終了です。以前にも書いた通り、私がハンドロードをしているのは純粋に経済的な理由で、市販の弾と同じ位当たれば十分というレベル。ネックターニングはリローディングを始めた頃に実験してみた程度ですし、ここ数年はケースのトリミングすら行ってません(笑)。次回はいつになるか分かりませんが、恐らく雷管の装着の話を書くことになると思います。


■2020年04月03日:追記
この記事を書いた8年前は上記のようなやり方でしたが、現在は下記のように変更しています。理由に関しては、いずれ実験結果と一緒に再度書かせて頂きますね。

ターナーにはホーナディのフルレングスリサイジング・ダイを使用。




AIのスタンダード(6mmBR)とフリー(308Win.)はレディングのネックサイジング・ダイを使用してネックのみリサイズ。シーティングに関してはウィルソンのシーターとアーバープレスを使っているので、この画像のシーティングダイは使用していません。




AIのパルマ・ライフルはホーナーディのマッチグレード・フルレングスリサイジングダイを使用した後、再度レディングのスモールベースダイで絞る。ブッシングはパルマに合わせて変更。



最近はしばらくこのような感じで落ち着いていますが、もし変更するようなことがあった場合には再度追記にてお知らせするようにします。


■関連記事
ハンドロード(リローディング)の話 その1

ハンドロード(リローディング)の話 その3

ハンドロード(リローディング)の話 その4

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ハンドロード(リローディング)の話 その7

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ハンドロード(リローディング)の話 その9
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スモール・ボア・ライフル、新兵器導入?

2012-08-02 09:32:46 | ライフル射撃、ライフル銃
うっかりUPし忘れていましたが、SBの練習もちゃんと続けていますよ。実は最近、こんな新兵器?を試し始めたところです。




前装銃を本格的に撃つようになって以来、SBに関しては資格を維持するのに最低限必要な射撃しかしない状態が何年も続いていたので、一時はもう引退かな?と思っていました。でも練習を再開してみたら、少しづつ10点を撃つ感覚が甦ってきました。




風も少なく、条件が良かったので、久々に採点射撃をしてみることにしました。



おっ、一時よりはだいぶマシにはなってきたかな?


でもまだ60発は厳しいなぁ。残念ながら途中で力尽きました。スリングで腕が痺れる感覚なんて、初心者の頃以来の経験ですよ (笑) 。





さすがにもう昔のような点が撃てるとは思わないけど、今年の内に570点台の後半まで戻せたら嬉しいなぁ……。
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えっ、ライフル射撃でダイエット?。

2012-07-20 07:53:19 | ライフル射撃、ライフル銃
前回、電子標的のゴムロールが終わっちゃってほとんど撃てなかったので、二日連続でSBを練習することにしました。



撃ってみたら弾着が明らかに変 (40クリック分も右に寄っている) です。明らかに何事が起こってますね。

で、よくよく確認してみたら、フロントサイトのベースを左右逆に付けてました (笑) 。先日、フリーランドの大型のグローブが付かないか試したときに一度外したので、その後で逆向きに付けてしまってたんですね。


さすがに昨日のような猛暑の中、SBなんか練習している方は皆無。私も脳が溶けて耳から流れ出してしまいました。



結局暑さに負けて少しづつ雑な射撃になっきてしまったので、そのまま続けても無駄だと判断。そこで練習を終了しました。

水分は十分に摂っていたつもりだったのに、家に帰って体重を測ったら1.5kgも軽くなってました。夏の間、このままずっと練習を続けていたら、結構なダイエットになるかもしれないなぁ。
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せっかくスモール・ボア・ライフルの練習に行ったのですが…

2012-07-19 09:04:11 | ライフル射撃、ライフル銃
ようやく少し時間ができたので、昨日は千葉県スポーツセンター射撃場までSB (スモール・ボア・ライフル) の練習に行くことにしました。

しかし、何故か3発目がディスプレイに表示されません。あれっ、変だな?と思ってよくよく標的を見たら……



あああっ、電子標的のゴムロールが終わっている!。ちゃんと狙ってたはずなのに、全然気づきませんでした。我ながら情けないにも程がある。トホホ~。

まぁ猛暑の中なんであまり練習する気力がなかったこともあり、そのまま練習を終了することにしました (笑) 。


もうすぐ、前装銃の古式射撃大会 (昔風の装束を着て、昔の砲術の規格の標的を撃つという種目) なので、昨日はその練習をされている方が3名もいらっしゃいました。せっかくなんで、少し見学させていただくことにしました。




これが昔の規格の標的です。どこを狙えば良いのだろうか???。



この古式射撃大会、私は今までに一度も参加したことはありませんが、勝抜き戦や早撃ちの種目なんかもあるので、見学するには一番面白いかもしれませんね。
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朝霞駐屯地と朝霞オリンピック射撃場の思い出。

2012-07-03 17:08:09 | ライフル射撃、ライフル銃
先日、東日本選手権のお手伝いに行ったとき、おすそわけでこれを頂きました。朝霞駐屯地!って、これじゃ何だか分かりませんよね(笑)。




何かと思ったら、中身は玉子せんべいでした。




もちろん、駐屯地の中で自衛官の皆さんが作っている……訳はありません。練馬のお菓子屋さんで作ってました。




朝霞駐屯地内の朝霞オリンピック射撃場、高校~大学生の頃は良く利用しました。民間人が使用できたのは50mのSB/AR射撃場のみでしたが、裏の25mや隣の300m射撃場から、ピストルや64式小銃の発射音が聞こえてきたことを思い出します。大会のお手伝いから草刈りまでやってましたから、本当に何度通ったか分かりませんね。その頃の物が何か残っていないか探してみたら、これが出てきました。今から30年前、私が二十歳の頃の射場定期券!。





さすがに若いなぁ。この当時の仲間で、今でも射撃を続けているのはほんの一握りになってしまいました。当時は “セコニック前” のバス停で降りて、勝手にゲート横の木戸(鍵なんて掛けてありませんでした)を開けて、駐屯地の中に入ってたんですよ。セキュリティも何も、あったもんじゃないですね(笑)。
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ライフル射撃の東日本選手権、無事終了しました。

2012-07-02 18:33:18 | ライフル射撃、ライフル銃
さて、昨日はライフル射撃の東日本選手権の二日目。私はまたお手伝いで出役です。SB射場で火縄銃撃ったりして、普段は千葉ラの皆さんにご迷惑ばかりお掛けしているので、少しでも恩返しをしておかなきゃなりませんからね (笑) 。




午後から雨が降るという予報だったので心配していたものの、何とか大きな混乱もなく終了しました。今回は電子標的のトラブルも一件だけ。助かった!。



SBのP60ではアンシュッツやワルサー、バウといったメジャーな銃だけじゃなくて、バシュケントやシコナーニ、キングクラフトといった普段あまり見かけない銃も見ることが出来て面白かったですよ。

射場で旧い知り合いに会う度に、 “あれっ、半谷君?……まだやってたんだ!” といわれ、少し凹んでます。まぁ無理もないんですけどね。

さすがに自分より若い選手が増えましたが、それでも自分と同年代どころか、大先輩がいまだに第一線で活躍しているのを見てしまうと、私ももう一度真剣にSBにチャレンジしてみようか?と思ってしまいます。
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東日本ライフル射撃競技選手権大会のお手伝いに行きました。

2012-07-01 10:00:00 | ライフル射撃、ライフル銃
昨日は千葉県総合スポーツセンター射撃場まで、東日本ライフル射撃選手権大会のお手伝いに行ってきました。





私は自他共に認める “使えない奴” なので、一番頭を使わないで済む仕事を割り振っていただきました。


こんな天気で気温も上がったので、選手の皆さんも大変だったことでしょう。





懸念されていた電子標的の誤作動等もなく、第1日目は無事に終了いたしました。雨が降らなくて本当に助かりました。

あともう一日、頑張ります。
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ライフル射撃の東日本選手権、今年は千葉が会場です。

2012-06-17 23:00:00 | ライフル射撃、ライフル銃
久々に千葉県総合スポーツセンター射撃場まで行ってきました。私は平日に行くことが多いので “射撃場は空いている” というイメージが強いのですが、シーズン中の日曜日は試合も多いし、駐車場はこんな様子なんですよ。射座の方もほぼ一杯という状況でした。



でも今回射撃場に行った目的は試合でも練習でもありません。6月30~7月1日に、この射撃場で開催されるライフル射撃の東日本選手権のお手伝いをすることになったので、その打ち合わせに行ったのです。



例によって、私は役立たずなので、あまり頭を使わなくても済む仕事を割り振っていただきました。当日はSB射場の方におりますので、お気軽に声をお掛けください。
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.22LRの弾を買いに行きました。

2012-06-08 12:36:13 | ライフル射撃、ライフル銃
最近ちょっとドタバタしていて中々練習に行けないのですが、昨日は近所の銃砲店までSB用の.22LRを買いに行ってきました。

今回買ったのはこれ。エレーのチーム。



私が学生だった頃、国内で販売されているエレーの弾は試合用のテネックスと練習用のクラブの2種類しか選択肢がありませんでした。当時はクラブが18円くらいで買えたのに、テネックスはその2倍の35~6円。私はビンボーだったこともあり、テネックスを使えるのは試合のときだけで、ローカルの試合ではクラブで参加することも珍しくありませんでした。

現在販売されているSB弾は、昔に比べて遥かに選択肢が増えています。エレーだけでもテネックス、マッチ、チーム、クラブ、スポートの5種類が手に入ります。RWSやラプアの製品を加えると、色々な種類があり過ぎて迷うほどです。

チームを買うのは初めてなので箱を開けてみたら、今のテネックスみたいなフラット・ノーズの弾頭を使用していました。



学生の頃は、 「社会人になってお金が出来たら、練習でもテネックスやR50を使ってやるぞ!」 と思っていました。でも今の私のレベルだったらテネックスやマッチはもちろん、このチームですら贅沢過ぎ。本当はクラブどころかスポートでも十分だろうなぁ (笑) 。

正直な話、私の自己最高記録は、三姿勢もプローンもアンシュッツの旧いスタンダードであるM1407と、エレー・クラブの組み合わせで出した物でした。まったく、いつの時代の話なんだか……。

最後にこの.22LRとセンター・ファイアのライフル弾 (.308Win.) と並べた画像を載せておくことにしましょう。



ホント、小さいなぁ。でもこんなに小さな弾を使用する銃であっても、ライフル銃の所持許可を得るのは散弾銃よりはるかに大変なんですよ。
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SBのバットプレート、早速テストしてみました。

2012-03-17 10:00:00 | ライフル射撃、ライフル銃
お借りしたSBのバップレを試しに、千葉県総合スポーツセンター射撃場まで行ってきました。



肩付けの違和感、全然なくなりました。予想以上です。肩付けがきちんとできるようになったためか?、右腕の動きが楽になって、ちゃんと肩付けを外さないで装填できるようになりました。


まだまだ迂闊なことをして変な所に飛ばしちゃうことはあるものの、少しづつ10点を撃つ感覚が戻ってきたような気がします。



残念ながら身体能力が大幅に落ちていることは事実なので、さすがにもう若いころのような点数を出すことはできないでしょう。でも道具をアップデイトして1年くらい真面目に撃ち込めば、ある程度のレベルまでは戻すことが出来そうな気がしてきました。

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