さて、それではお待ちかね?の昨日の結果です。
今回の大会は国内では初めての試みということもあり、ノウハウの蓄積がまったくない状態からの手探りでの開催となりました。そこで、銃器検査の後、まず最初に今回使用する銃全てについて、スキートの射台でパターン・テストを実施することにしました。
このパターン・テスト用標的を40ヤードの距離から射撃して、円内に入った散弾のパーセンテージでチョーク(銃口の絞り)と狙点を確認します。前装銃は基本的に平筒なので、どの銃も40%の “シリンダー・チョーク” 程度のパターンになるだろうと予想していました。ところが実際にテストしてみると意外なほど大きな差があってビックリ。私の銃の場合、火縄銃が約60%のモディファイド・チョークに、管打ち式銃が約25%でスキート・チョークに相当するパターンでした。
その後、トラップ射台に移動して射撃開始。国際ルールと同じく5mの射台からの射撃で、まずは火縄銃/フリントロック式銃の種目である「マントン」からスタートです。射撃を開始するまでは 「果たして競技性があるほど当たるものか?」 危惧していたのですが、その答えはすぐに出ました。
「火縄銃ではクレー射撃は当たらない」 という説は大嘘です。
今回は何も分からない状態で始めたにもかかわらず、銃器故障で途中棄権した一名を除いては、一発も当たらなかったという選手は皆無だったのです。例えばこのN選手の銃の口径はたったの9mmしかなく、ほんの僅かの散弾しか入らないという圧倒的に不利な条件であったにもかかわらず、1ラウンド25枚中で4枚のクレーに命中させました。
そして今回の優勝はこの方。私のブログにも時々コメントを下さる夏丸さん。さすがに大口径の名手だけあり、重い十匁の侍筒を使用して17枚に当てました。コツをつかんだ17発目以降は全弾命中。口は悪いが、腕は良い?(笑)ちなみに私は口径12.0mm、銃身長995mmという銃に、散弾15.5g、リボルバー用のワンダー・ワッズ二枚重ね、火薬量45グレイン(約2.9g)というセットアップで、8/25の4位でした。
火縄銃種目の次は、管打式銃を使用する「ロレンゾーニ」競技。一般的にはこの様なスムーズ・ボアのミリタリー・マスケットやショットガンを使用します。
こちらの種目の優勝はこのH選手で、成績は13/25。普段はペラッツィの上下二連でトラップを撃っていて、メルケルの水平二連で満射を撃ってしまうような方です。私も上下二連を買ったら、このHさんに弟子入りしようと思っています。
そして私が撃ったのはこれ。管打式の短筒(馬上筒)です。事前にはさすがにこれじゃ一発も当たらないだろうと予想していたのですが……
……なんと3発も当たりました!。この種目の参加者は4名だったんでビリじゃありませんよ。これからは「日本で最初に短筒でクレーを撃ち落した男」と名乗らせていただくことにしましょう(笑)。まぁ今回の結果を見る限り、口径が小さかろうが、銃身が短かろうが、全然当たらない訳じゃないっていうことだけは良く分かりました。
今回の大会は『MLAIC世界選手権大会 2010選手選考会』の一環として開催されました。この大会の開催にあたっては、福島県ライフル射撃協会より3名の役員の皆様にお手伝いいただき、大変スムーズに競技を進行することができました。また、福島県警察本部の生活安全課からも担当の方にもお立会いいただき、危害予防の観点からのアドバイスをうかがうことができました。皆様、30℃を超える猛暑の中、一日お付き合い頂きまして、本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
今回の大会での経験により、不発、遅発時の処理の問題など、いくつか検討すべき課題があることも良く分かりました。次回は今回の経験を踏まえて、さらに安全に大会を実施できるようなレギュレーションを検討したいと思います。
今日のオマケ。
大会終了後、参加者の中で許可銃砲を持参した皆さんでトラップを撃って遊びました。でもガンラックを見たらこんな変な?銃ばっかり(笑)。
前装銃の選手は個性的な方が多いので面白いですよ。
今回の大会は国内では初めての試みということもあり、ノウハウの蓄積がまったくない状態からの手探りでの開催となりました。そこで、銃器検査の後、まず最初に今回使用する銃全てについて、スキートの射台でパターン・テストを実施することにしました。
このパターン・テスト用標的を40ヤードの距離から射撃して、円内に入った散弾のパーセンテージでチョーク(銃口の絞り)と狙点を確認します。前装銃は基本的に平筒なので、どの銃も40%の “シリンダー・チョーク” 程度のパターンになるだろうと予想していました。ところが実際にテストしてみると意外なほど大きな差があってビックリ。私の銃の場合、火縄銃が約60%のモディファイド・チョークに、管打ち式銃が約25%でスキート・チョークに相当するパターンでした。
その後、トラップ射台に移動して射撃開始。国際ルールと同じく5mの射台からの射撃で、まずは火縄銃/フリントロック式銃の種目である「マントン」からスタートです。射撃を開始するまでは 「果たして競技性があるほど当たるものか?」 危惧していたのですが、その答えはすぐに出ました。
「火縄銃ではクレー射撃は当たらない」 という説は大嘘です。
今回は何も分からない状態で始めたにもかかわらず、銃器故障で途中棄権した一名を除いては、一発も当たらなかったという選手は皆無だったのです。例えばこのN選手の銃の口径はたったの9mmしかなく、ほんの僅かの散弾しか入らないという圧倒的に不利な条件であったにもかかわらず、1ラウンド25枚中で4枚のクレーに命中させました。
そして今回の優勝はこの方。私のブログにも時々コメントを下さる夏丸さん。さすがに大口径の名手だけあり、重い十匁の侍筒を使用して17枚に当てました。コツをつかんだ17発目以降は全弾命中。口は悪いが、腕は良い?(笑)ちなみに私は口径12.0mm、銃身長995mmという銃に、散弾15.5g、リボルバー用のワンダー・ワッズ二枚重ね、火薬量45グレイン(約2.9g)というセットアップで、8/25の4位でした。
火縄銃種目の次は、管打式銃を使用する「ロレンゾーニ」競技。一般的にはこの様なスムーズ・ボアのミリタリー・マスケットやショットガンを使用します。
こちらの種目の優勝はこのH選手で、成績は13/25。普段はペラッツィの上下二連でトラップを撃っていて、メルケルの水平二連で満射を撃ってしまうような方です。私も上下二連を買ったら、このHさんに弟子入りしようと思っています。
そして私が撃ったのはこれ。管打式の短筒(馬上筒)です。事前にはさすがにこれじゃ一発も当たらないだろうと予想していたのですが……
……なんと3発も当たりました!。この種目の参加者は4名だったんでビリじゃありませんよ。これからは「日本で最初に短筒でクレーを撃ち落した男」と名乗らせていただくことにしましょう(笑)。まぁ今回の結果を見る限り、口径が小さかろうが、銃身が短かろうが、全然当たらない訳じゃないっていうことだけは良く分かりました。
今回の大会は『MLAIC世界選手権大会 2010選手選考会』の一環として開催されました。この大会の開催にあたっては、福島県ライフル射撃協会より3名の役員の皆様にお手伝いいただき、大変スムーズに競技を進行することができました。また、福島県警察本部の生活安全課からも担当の方にもお立会いいただき、危害予防の観点からのアドバイスをうかがうことができました。皆様、30℃を超える猛暑の中、一日お付き合い頂きまして、本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
今回の大会での経験により、不発、遅発時の処理の問題など、いくつか検討すべき課題があることも良く分かりました。次回は今回の経験を踏まえて、さらに安全に大会を実施できるようなレギュレーションを検討したいと思います。
今日のオマケ。
大会終了後、参加者の中で許可銃砲を持参した皆さんでトラップを撃って遊びました。でもガンラックを見たらこんな変な?銃ばっかり(笑)。
前装銃の選手は個性的な方が多いので面白いですよ。