皆さんご存じの通り、アキュラシー・インターナショナル(AI)のライフルには様々なメーカーのバイポッドが組み合わされて使用されています。ハリスやアトラス等を装着した写真を目にしたことがある方もいらっしゃることでしょう。しかし、AIのライフルのライフルといえば・・・やはりパーカーヘールがOEMで製作している純正バイポッドを思い浮かべる方が多いはず。というわけで、今回はその中から、代表的なものをいくつか紹介してみましょう。
まず最初はコレ、PMやL96A1の時代に使用されていたタイプ。アルミ合金製で軽量です。このタイプは民間用として市販されていないので、現在ではかなり入手困難な状況です。
ストックの先端に装着するバイポッドの取り付け部分は、ご覧のようにスフェリカルになっています。この部分に使用時とは直角の向きにして差し込み、半回転させることで固定できます。
脚を閉じればこうやって前方に折りたたむこともできます。取り付け、取り外しが非常に簡単で中々良く出来たメカニズムだと思いますが・・・これじゃ生産性は良くなかったでしょうね(笑)。
こちらはAW以降に採用されていたタイプ。恐らく皆さんにとって一番馴染みがあるのはコレでしょう。鉄製で非常に重量がある半面、物凄く頑丈です。またL96A1用とは異なり、脚は前後どちら側にも折り畳むことが出来ます。日本じゃ何故か本物のパーカーヘールより安価なコピー品のベルサの方が知名度が高く “ベルサタイプ” 等と呼ばれてしまうこともあるようですが(笑)、もちろんオリジナルはパーカーヘールです。
AI純正ではご覧のようにスピゴットがバイポッド側に装着されています。パーカーヘールではこのタイプに対応したハンドストップも用意しているので、アンシュッツやグリュンネル、ブライカー等のターゲットライフルなどにも使用することが出来ます。
最後はコレ。現在モデルのAWやATなどに採用されている脚の付け根が丸いタイプ。もちろん前後どちら側にも折り畳むことが出来ます。軽合金製で軽いけれど、非常にガッチリ出来ています。
AT等ではこのようにストックの先端に装着しますが・・・
AX等ではこのような専用マウントを使用してキーモッドのハンドガードに装着します。私はシミズテクニカルファクトリーの清水さんにお願いして、本来レールの規格が異なるアンシュッツとワルサーのストックで兼用できるアダプターを製作していただきました。
AI純正のパイポッド、今回紹介した他にも中間的な仕様や様々なバリエーションが存在しています。機能的にはアトラス等も中々良いと思いますが、個人的にはやはりAI純正バイポッドの方が好きかな(笑)。