学問空間

「『増鏡』を読む会」、第9回は2月22日(土)、テーマは「上西門院とその周辺」です。

浪江町赤宇木

2011-05-19 | 東日本大震災と研究者
浪江町赤宇木 投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2011年 5月19日(木)07時24分45秒

>Akiさん
私は疫学の一番基本的なところを理解していなかったようですね。
ご教示、ありがとうございます。
大学生の頃、民法の不法行為の講義で公害に関する判例を紹介され、「疫学的証明」というのは良く分からないなあと思ったことがあるのですが、30年たってもあまり進歩していませんね。

ご紹介の文科省のサイトで、調査が最初に行われた3月16日のモニタリング結果を見たところ、数値の一番高い③は浪江町赤宇木で、ここで車外・GMサーベメイタでの測定値が毎時330マイクロシーベルトとなっています。

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/19/1303726_1501.pdf

ここはETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」に登場した場所で、私が写真を撮った津島稲荷神社からは東に5㎞、日本テレビの番組の舞台であるDASH村からは1~2㎞程度の地点ですね。
3月16日の時点でここまではっきり数字を把握しているのに、そこに居住する住民には一切知らせなかったのは何故なのか。

「ネットワークでつくる放射能汚染地図」では原発周辺地域から浪江町赤宇木に避難してきた人々が描かれていましたが、放射性物質の濃度からすれば、元の居住地の方が低かったのかもしれません。
原発から遠いので安心だと思って避難してきた人々は、木村真三氏から事実を知らされて、本当に国に捨てられたと思ったでしょうね。

SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測)の結果を公表しなかったことについては細野豪志が一応の謝罪をしていましたが、自分が責任者になる前のことだと言っているようですね。
また、「データを出さなかったことで、国民が被曝(ひばく)する状況を隠していたとか、国民の健康を犠牲にしたということはない」と言っているそうですが、管政権には奇妙な人が多いですね。

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放射性物質拡散予測データ「早い段階で公表すべきだった」 細野補佐官 2011.5.4 14:19

細野豪志首相補佐官は4日午前のテレビ朝日の番組で、放射性物質の拡散を予測する緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の未公開データについて「早い段階で公表すべきだった」と述べ、公表の遅れを認めた。ただ、「データを出さなかったことで、国民が被曝(ひばく)する状況を隠していたとか、国民の健康を犠牲にしたということはない」とも述べた。
 SPEEDIは、事故直後から毎時間拡散状況を1キロ四方ごとに計算しているが、内閣府の原子力安全委員会は「放出量などのデータが乏しく、信頼性のある結果となっていない」として、最近まで放射性物質の拡散予測図を公表していなかった。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110504/plc11050414220009-n1.htm


コメント
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