昨年の夏前に、読売新聞で紹介されていたブレイディみかこ氏
その記事を読んで関心が出来、息子のところのMちゃんとビデオトークした際に話題にしました
すると、Mちゃんも知っていて読んでみたいとの事
「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」とその続編の「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー2」を買ったのはもちろんのことでした
「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」は、本屋大賞2019 ノンフィクション本大賞受賞!】をとった本で、私もその程度のことは知っていました
日本人の母親とイギリス人の父親の家庭で育つ男の子が小学校を卒業したあたりから中学校に入学して、社会の矛盾、不平等、貧困、差別などを子供の目を通して書いてあります
「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」は、内容的にも文字数もかなりボリュームがありました
こちらは読み終えて、Mちゃんに譲れました
「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー2」の方は、ボリュームはないものの最後まで読みきれず、Mちゃんに渡しました
気になっていたので、図書館で借りてどうにか読み終わったところです
我が家の孫ちゃんたちも、息子の駐在期間だけですが、現地校に最初から通っています
イギリスの教育制度は日本ほど単純ではなくて、息子たちから話を聞いてもイマイチ理解できずにいました
そのよくわからない教育制度についても書いてあるので、かなり理解できた感じです
「ぼくはイエローでホワイトでちょっとブルー」の舞台はイギリスの南部のブライトン
イギリスは今でも階層社会と言われていますが、一般庶民も富裕層と貧困層で住む地域や住宅形態も大きく違うようです
豊かでない地区に住み、ボランティア活動もする母親の影響を大きく受けているような主人公
彼が見たり感じたりした事を、母親の作者の優れた文章力で書いてあります
色々と衝撃的な内容も出てくる本ですが、私が1番唸ったのは
ブライトンのような地方都市では、白人の集団というかコミュニティの方が、貧しくて教育水準も低いという現実
イギリス以外の国(非白人)にルーツを持つ親の方が、生活水準も高く教育レベルも高いらしい
もちろん例外もあるわけですが
我が家の孫たちの通う学校も、非常に国際色豊かなようです
そしてどうやらお金持ちが多いらしくて、小学校4年生で渡英した孫ちゃん2は、それが不満らしい
クラスの友人たちがしてもらえる事が、自分にはしてもらえないと
例えば同じ推しをしていても、コンサートチケットを難なく手に入れられる友人
ところが親からその金額は子供が楽しむコンサートチケットの金額ではないと、買ってもらえない孫ちゃん2
日本の国力が落ちていることも一因かもしれません(息子はかなりその事を言っていますし)
日本人は優秀だ、日本は金持ちの国だという時代もありましたが、子供の数はどんどん減り、経済活動の先行きも怪しくなってきた今の日本
私が住む小さな町にも、外国人労働者はいて慎ましく真面目に暮らしているようです
日本人の人口がこれから先も減り続け、外国人労働者が増え続けて、一生懸命に働く彼らの方が豊かな暮らしをする・・・そんな時代がくるのかも
一冊の本を読んでいて、そんな事も思っています
私が今一番気になる作家のプレイディみかこ氏
次々と本が刊行されているようで、少しずつ読んでいこうと思っています