昨年3月初めの引っ越しは、これまでたくさんしてきた引っ越しと少し違った
住んでいるマンションは 息子一家が住むことになり、家具のほとんどは置いてきた
大きな本棚も、その中の本やCDなども、息子に置いていってくれ!と、言われていた
ところが、息子の気持ちとお嫁ちゃんの考えは違ったらしい
私たちが荷物を出した後、大量の本やCDやDVDを和室に広げてあったらしい
まだ残っていたプーさんに、必要なものがあれば引き取って、残りは処分すると言われたそうな
結婚して以来父からもらった手紙と、長い海外生活をしていた妹のから届いたエアメイルが 紙袋一杯 本棚に入れてあり、それも出してあったそうだ
引っ越しのドタバタで私が失念していたものだった
一月後、プーさんもしばらくの日本暮らしのために部屋を借りた
そして思い出の手紙全部と、CD DVDなどの半分ほどの物を一緒に新しい住まいに運んでくれた
この一年間、それらの物を整理する機会はあったが、優先事項から外れて今日に至った
今月末でプーさんも部屋をまた引き払う
プーさんが仕事に出かけた後、一人で手紙とCD類の取捨選択をした
父と妹からもらった手紙は やはりまだ捨てられない
少し読み返して、涙したり、一人笑いしたり
私以外の人には全く価値のないものだが、私の宝だと思い、鹿児島へ運ぶことにした
できれば、息子に言われたように、少しずつスキャンして、デジタル化して残して置こうと思っている
CDは、ほとんど処分することにした
それでも20枚近くは残して持ち帰ろうと思う
今まで 私や家族を 潤してくれた好きな作曲家や演奏家、歌手のCDをメインに選び出した
思い出は胸のうちだけでいいとする考え方もある
自分にはまだそれが出来ないし、それでいいと言い聞かせながらの今日の作業だった