お茶のお稽古を始めて 二年目が始まりました
母が使っていたり 遺した道具がかわいそうで始めたお茶の稽古ですが、どんどん深入りしてきています
いずれは終の棲家の鹿児島の家で お茶飲みができればいいわ と そのぐらいの気持ちでした
シンプルに お金かけずに 心穏やかにを願っていたのに 自分の方向性は変わっていないつもりですが 中途半端な気持ちでは出来ないとやっとわかり始めてきました
この気持ちの持ちように 一番影響をいただいているのが お茶を教えていただいている先生の生き様のような気がします
偶然ながら いい先生に出会えたようです
そんな先生からのご相談が 昨年秋にありました
『 御所籠を使った色紙点てのお稽古用に 道具屋から中古の御所籠を買ったが 小茶碗用の大津袋が付いていなかった上に古帛紗が一枚傷んでいるし 茶杓入れもほつれがあって
こちらから道具屋に いいのを探しておいてくださいと 頼んでおいた品だから 引き取らないわけにはいかないし、そう思って持ち帰ってきたけど よくよく見たら そういった訳で
一応 道具屋には クレームを出すけど おたかさん どうにかならないかしら 』
だいたい そんなお話でした
大津袋は 棗を入れて お濃茶の茶入として使うものですが 棗用の大津袋だと 小茶碗は入らないし はてさて型はどうやってとったらいいものやら と 一瞬にして 私にはお引き受けできない相談だわとわかったのですが
先生は もう私の出来る範囲でどうにかして欲しいという様子でした
ただ 少々ほころびのある茶杓入れと 痛んだ古帛紗は 私にもどうにかなりそうなので そのとき持ち帰りました
しばらくして こんな布で大津袋作れないかしら? と 無地の鶉ちりめん地の帯揚げを出してこられました
どうやら 道具屋さんは素っ気無かったようです
そんな流れで昨年の12月に小茶碗二つと縮緬の帯揚げをお預かりして帰ってきました
このような可愛いお茶碗を二つ重ねていれるのでしょうか?
頭の痛い相談です
実は昨年の春には 茶入れ用の傷んだお仕覆の修理を二つ頼まれて お直ししたことがあります
お仕覆の修理なんて それこそ初めての経験でしたが 傷みのないお仕覆を見ながら触りながら どうにか 再生出来ました
その痛んだお仕覆二点を 道具屋に修理に持っていったら 『 お仕覆の修理なんて 自分でするものです 』 と 新しい緒とつがりひもだけ出してくださって 修理は引き受けてくださらなかったそうで、材料は揃ったものの やりかたがわからず 数年うちゃってあるものだということでした
『 好きな裂地だから もう一度使えるようにしたいのだけど (自分には修理する)手がなくて 』 ということでした
傷んだつがりひもを取り除き 色々と手当をしながら 新しい緒を入れていったのですが、 決して簡単な作業ではなく まるで自分に課せられた試練のようでした
その時は いい経験をさせていただいたと思いました
今回は 全くのお手上げです
まずは 大津袋の作り方を探し始めました
お茶の袋物の本の中で 一点だけ取り扱ってありました
淡交社から出ている 茶の袋物ーやさしい手作り 続 という本です
続というからには その前があるわけで 二つあったほうがはやりよさそうで二冊をアマゾンで取り寄せました
本の中の型紙をコピーし 小茶椀を入れられるように 拡大コピーして 型紙を二点作りました
そして 布を裁断 作り方を参考にしながら 仕立ててみましたが 難しい作業でした
大津袋の作り方が続編に収められている理由が 納得できました
単純な形に見えますが カープだらけで 縫いづらい仕立てづらいものでした ( 鶉ちりめんというシボの大きい布のせいもあります )
そして 出来上がって 小茶椀を入れてみると キツキツです
左が小茶椀を入れるために作った大津袋 右は棗を入れるために作られた大津袋です
入れたり 取り出したりするのが スムーズにできないし 茶碗の底がきれいにフィットしていません
もう一度 作り直すには もう生地がないし
先生は あれ以来催促はされませんが 多分気になっていらっしゃることでしょう
次回は 不本意ながら 持っていくことにします
古帛紗は 手持ちの大島紬用の両駒八掛地の残りで作ってみました
色が薄いので 古いものと並べると 大きく見えますが 全く同じサイズに出来ました
茶杓入れは 傷みが激しくて こういう裂地があれば 作り直したいのですが 今回はほつれを直しただけで 持っていきます
ところで 続 茶の袋物の本は かなり丁寧な説明があり、袋物を作った経験のある人なら 作れそうです
でも 独特な言葉も使ってあり、 洋のイメージの袋やバッグを作った経験のある人でも 戸惑うような箇所も何箇所かありました
私が ふと立ち止まってしまったのは 袋と羽根の部分の四つ止めをして 口部分を補強するという箇所でした
手順を収めた画像では 羽根の片方だけ四つ止めを指示してあり、説明に沿って縫っていき、いざ表に返してから 両方の口部分を四つ止めしなければならないと気がつき、やり直しでした
四つ止めの仕方についても 茶の袋物の仕立て にも 続編にも詳しい説明はないので、 和裁で袷の着物を仕立てられるぐらいの知識がなければ つまづくところです
しかし 型紙がついていて 全編カラー印刷で見ていてわかりやすく この手の本にしては かなり丁寧な指南書だとおもいます
母が使っていたり 遺した道具がかわいそうで始めたお茶の稽古ですが、どんどん深入りしてきています
いずれは終の棲家の鹿児島の家で お茶飲みができればいいわ と そのぐらいの気持ちでした
シンプルに お金かけずに 心穏やかにを願っていたのに 自分の方向性は変わっていないつもりですが 中途半端な気持ちでは出来ないとやっとわかり始めてきました
この気持ちの持ちように 一番影響をいただいているのが お茶を教えていただいている先生の生き様のような気がします
偶然ながら いい先生に出会えたようです
そんな先生からのご相談が 昨年秋にありました
『 御所籠を使った色紙点てのお稽古用に 道具屋から中古の御所籠を買ったが 小茶碗用の大津袋が付いていなかった上に古帛紗が一枚傷んでいるし 茶杓入れもほつれがあって
こちらから道具屋に いいのを探しておいてくださいと 頼んでおいた品だから 引き取らないわけにはいかないし、そう思って持ち帰ってきたけど よくよく見たら そういった訳で
一応 道具屋には クレームを出すけど おたかさん どうにかならないかしら 』
だいたい そんなお話でした
大津袋は 棗を入れて お濃茶の茶入として使うものですが 棗用の大津袋だと 小茶碗は入らないし はてさて型はどうやってとったらいいものやら と 一瞬にして 私にはお引き受けできない相談だわとわかったのですが
先生は もう私の出来る範囲でどうにかして欲しいという様子でした
ただ 少々ほころびのある茶杓入れと 痛んだ古帛紗は 私にもどうにかなりそうなので そのとき持ち帰りました
しばらくして こんな布で大津袋作れないかしら? と 無地の鶉ちりめん地の帯揚げを出してこられました
どうやら 道具屋さんは素っ気無かったようです
そんな流れで昨年の12月に小茶碗二つと縮緬の帯揚げをお預かりして帰ってきました
このような可愛いお茶碗を二つ重ねていれるのでしょうか?
頭の痛い相談です
実は昨年の春には 茶入れ用の傷んだお仕覆の修理を二つ頼まれて お直ししたことがあります
お仕覆の修理なんて それこそ初めての経験でしたが 傷みのないお仕覆を見ながら触りながら どうにか 再生出来ました
その痛んだお仕覆二点を 道具屋に修理に持っていったら 『 お仕覆の修理なんて 自分でするものです 』 と 新しい緒とつがりひもだけ出してくださって 修理は引き受けてくださらなかったそうで、材料は揃ったものの やりかたがわからず 数年うちゃってあるものだということでした
『 好きな裂地だから もう一度使えるようにしたいのだけど (自分には修理する)手がなくて 』 ということでした
傷んだつがりひもを取り除き 色々と手当をしながら 新しい緒を入れていったのですが、 決して簡単な作業ではなく まるで自分に課せられた試練のようでした
その時は いい経験をさせていただいたと思いました
今回は 全くのお手上げです
まずは 大津袋の作り方を探し始めました
お茶の袋物の本の中で 一点だけ取り扱ってありました
淡交社から出ている 茶の袋物ーやさしい手作り 続 という本です
続というからには その前があるわけで 二つあったほうがはやりよさそうで二冊をアマゾンで取り寄せました
本の中の型紙をコピーし 小茶椀を入れられるように 拡大コピーして 型紙を二点作りました
そして 布を裁断 作り方を参考にしながら 仕立ててみましたが 難しい作業でした
大津袋の作り方が続編に収められている理由が 納得できました
単純な形に見えますが カープだらけで 縫いづらい仕立てづらいものでした ( 鶉ちりめんというシボの大きい布のせいもあります )
そして 出来上がって 小茶椀を入れてみると キツキツです
左が小茶椀を入れるために作った大津袋 右は棗を入れるために作られた大津袋です
入れたり 取り出したりするのが スムーズにできないし 茶碗の底がきれいにフィットしていません
もう一度 作り直すには もう生地がないし
先生は あれ以来催促はされませんが 多分気になっていらっしゃることでしょう
次回は 不本意ながら 持っていくことにします
古帛紗は 手持ちの大島紬用の両駒八掛地の残りで作ってみました
色が薄いので 古いものと並べると 大きく見えますが 全く同じサイズに出来ました
茶杓入れは 傷みが激しくて こういう裂地があれば 作り直したいのですが 今回はほつれを直しただけで 持っていきます
ところで 続 茶の袋物の本は かなり丁寧な説明があり、袋物を作った経験のある人なら 作れそうです
でも 独特な言葉も使ってあり、 洋のイメージの袋やバッグを作った経験のある人でも 戸惑うような箇所も何箇所かありました
私が ふと立ち止まってしまったのは 袋と羽根の部分の四つ止めをして 口部分を補強するという箇所でした
手順を収めた画像では 羽根の片方だけ四つ止めを指示してあり、説明に沿って縫っていき、いざ表に返してから 両方の口部分を四つ止めしなければならないと気がつき、やり直しでした
四つ止めの仕方についても 茶の袋物の仕立て にも 続編にも詳しい説明はないので、 和裁で袷の着物を仕立てられるぐらいの知識がなければ つまづくところです
しかし 型紙がついていて 全編カラー印刷で見ていてわかりやすく この手の本にしては かなり丁寧な指南書だとおもいます
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