40代後半になり、着物を日常着として着るようになった頃、数ある織りや染めの中から、伝統工芸品や紬の類をメインに揃えていこうと考えた
色々と手を出したかったが、的を絞るのも楽しいと思えた
そして若い頃から好きだった麻の葉柄と雪輪を色んな紬や染めで増やしていくことにした
麻の葉柄の長襦袢、染めの大島、結城紬、十日町紬など色々増えてきた
有難い事に、昔より好きな物を探しやすい世の中である
ヤフオクで見つけては、落札し、解いたり、洗い張りに出したりして着物やコートなどに仕立て変えてきた
反物を見つけたら、ついつい買ってしまう
呉服屋でも楽天でもヤフオクでも💦
もちろん懐の許す限り
今回仕立てた袷は、ヤフオクで個人の出品者から手に入れたもの。
出品した方は、祖母の遺品整理よのうだったが、そこそこ知識があった
湯通し済みで証紙付き
織り上がりの新反のおよそ3割ほどの値段で手に入れたと記憶している
麻の葉柄の着物は、ネットでも数多くヒットするが、よく見ると、状態がいいものでも、柄合わせがしてなかったり、丈や裄不足で これというものはなかなかない
私の場合は、仕立て上りだと、必ず一部解いてマイサイズに直すか、洗い張りに出して最初から仕立てる事になるので、労力とコストが上乗せされる事になる
だから、シミとか織り傷とかあるものは論外
今回仕立てた麻の葉は、多分二釜(ふたかま)と呼ばれる柄付けだと思う
一幅に二つの麻の葉柄が織り出されている
三釜、五釜 、七釜と数が増えていくと麻の葉柄が小さくなっていく
柄が大きいと、私のような身長だと綺麗に柄合わせが出来ない
今回は模様が大きかったこともあり、絶対に柄合わせして仕立てたかった
背縫いを合わせ、脇を合わせる
衽も合わせて、袖と見頃の横の柄も合わせる
何回もピンを打ちながら、物差し片手、電卓片手に計算をやり直して、どうにか柄を合わせることが出来た
しかし、いつもの身丈より一寸短い4寸2分5厘の仕立て上りになった
衿肩開きの位置も切り繰り越しで、揚げもなし
もう少し色々頑張ったら繰り越し分の揚げを入れる仕立てにできたかもしれない
残念ながら今の私には、力不足
しかし、予定していた背中心、脇、衽、袖の麻の葉柄が続きのように綺麗に合わせることが出来た
そして最近多いカタス式の織りではなく、一元(ヒトモト)
私の好みは 一元の方だからうれしい一枚である
針の通りもよく、仕立てやすい大島紬だったが、久々の袷の仕立てだったので、勘が鈍っているところも多々あり
袷の仕立ては久々だった
過去ログを探していたら、昨年5月に黒留袖を縫っている
記事は下書きのままでアップロードされていないことに今日気づく
画像なないので そこがネックで下書きのままだったよう
今年は 出来たらもう一枚くらい袷を仕立てたいと思っている