20代の頃から30代までは 袋帯か半幅帯しか持っていませんでした
子供の七五三とか 友人の結婚披露宴まで自分で着付けていたのですが そういう時に締める帯は袋帯
当時の帯の結び方は、背中で腹部分とたれ部分を折って 仮紐を数本使ってする方法で、母から習ったのだと思います
と言っても、本裁ちの着物を着るようになったのは大人になってからなので、多分教えてもらったのは 数回程度のはず
ある意味自己流でした
トトの母様は 花嫁を作る専門の美容師を長らくやっていて、もちろん 振袖や留めそでや訪問着なども 着せていました
そんな母様の結び方は 背中でたれを手にくぐらせて締める(本当に結ぶ)やり方
私も 何回か着付けてもらったことがあるのですが、着崩れたことがありませんでした
帯をひと結びするというのは、理にかなっているのだとわかります
でも、私の場合は、自分では後ろで帯を結ぶことまでは出来ません
本角だしをする場合は、前で結んで後ろに回して角だしの形に整えています
ここ十年ほどは 本を見て覚えた 背中でたれと手を交差させて一ひねりするだけのやりかたで 袋帯も名古屋帯も締めています
この結び方が気に入っているのは お太鼓が優しい丸みを帯びた形になるからです
40代後半になって 好きで着る着物(普段着という範疇)で外出するようになり 名古屋帯を買い足してきました
そのころは 名古屋帯で結ぶ角だし風のもので、お太鼓を締めるのはずっと苦手でした
名古屋帯でお太鼓をするようになったのは、何といってもお茶の稽古のお陰です
必要に迫られて トトの母様からお茶会とかでも締められる袋帯を譲ってもらったり ヤフオクでゲットしたり 呉服屋で痛い思いをしたりして 数は増えました
ところが、締めやすかったり 締めにくかったり 整えたお太鼓の形が気に入らなかったり
呉服屋さんも 帯だけは締めることが許されないので 手にした感触だけが頼りなのですが、私の手はどうも当てにならないようです
ひとひねりするのがやっかいな袋帯は あっさりと二部式にすることに決めました
その第一弾が 今回の帯です
1本の袋帯を手と腹とたれに切って、手とたれをつなぎました
腹の部分は紐をつけて、二巻き目になる部分は折幅を変えてますが、帯の両端はきちんと二つに折った幅にしました
紐は 新モスにするか 羽二重(胴裏生地)にするか、悩んだのですが、今回は胴裏の残りで紐を作りました
この二部式にしたのは、なんといっても しまうとき普通のたとう紙に収まるところです
普通に締めたときと 二部式にしてしまって締めたときの着画の比較は こんな↓感じです
最初の方が二部式に直してから締めたもの
後の方が 切らずにそのまま締めたもの
二部式にした方は 帯が私の背中で自己主張しているようで、そこをなんとか工夫して柔らかい感じにしたいと思案中です