これってやはり化石? 私のライフスタイル!

ひともすなるブログなるものを、われもしてみむとてするなり

サンセバスチャンからビルバオへ ・・・ 我が家の二都物語 10

2023-11-18 | TRIP&TRAVEL



どうしても行きたかった場所・・・サン・ファン・デ・ガステルガチェ教会

行けたかな?

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

サンセバスチャンのホテル ビラ・ソロ(Villa Soro)では朝食を予約してありました

朝8時が待てないほど、お腹の空いている2人


他にも宿泊客はいるようでしたが、静まり返っているホテルの朝

それでも食堂に行くと、年配の男性が出てきました

まるで館の執事のような雰囲気



どこでも同じように聞かれる、飲み物の好み

珈琲、ティー、ホットチョコから選んでと言われて、tea with milk でとお願いしたら、ホワイトティーとミルクが運ばれてきてしまいました

ティーは紅茶とばかり思い込んでいたので、申し訳ないけど、ブラックティのことだったと、作り直してもらうことに

そんなに種類は多くないけど、ビュッフェ形式

絞ったジュースやフルーツ色々


ハムやサラミやチーズなどはさすがにパス


卵料理は追加でオーダー形式

せっかくなので、本場のスパニッシュオムレツを頼むと

ベーコンやキノコなど全部付けるの?って聞かれて

Yes,please‼️ (笑)


旅行中はいつ次の食事にありつけるかわからないので、昼抜きでも耐えられるようしっかり食べます

いつものようにヨーグルトと、ジャー入りカットフルーツも



ポットでサービスされた紅茶もお代わりして、すっかり満たされました

最後の街ビルバオに向かうので、早めにチェックアウトですが

その前に素敵なホテルのウォッチング

ひとつ上の階に上がってみると

ガラスの天井はピラミッド型


周りの客室に囲まれたフリールーム風


他にもくつろげるスペースがあちこちに


地下もあるようでしたし、建物の奥にも別棟も、フィットネスルームの表示も

小さなホテルだからこその快適さがあちこちに感じられ、ベストチョイスでした

荷物をまとめてチェックアウト

門を出たところで、車用ゲートが開きました

いいタイミングです
ホテルの全景がわかる写真をプーさんが撮ってくれました



バスは時間通りにやってきて、四つほどの停留所を過ぎて、バスターミナル前で下車

昨日ホテルから旧市街地へ歩いた距離より短かったことがわかりました

せっかくなので、マリア・クリスティーナ橋でも記念の一枚



地下のターミナルでは、これからバスに乗る大勢の人で大混雑

乗車時間は1時間50分ほどの予定

バスは2階建てで、1階のシート数は少しだけ

他にトランクルームとトイレなど

1階は料金安め、2階も前方と後方では料金に違いがあるとプーさんが言っていました

ほぼ満席

定刻に発車

バスはまもなく高速道路に入り、順調に走っていました


岩盤プレートが何層にも重なったような山肌の中を走っていたのですが、途中からノロノロ運転というか、止まっているような状態

どこまでも車の列が続いていて、走り出すまで1時間ほどかかりました

大幅に遅れたパリからサン・ジャン・ド・リュ行きのTGVより遥かに早くて正確で快適‼️

そう思っていたのに😥

車内アナウンスも全くなし

他の乗客は全く気にせずな様子

動き出したバスはまもなく交通事故の後始末中の現場を通過

その後はスムーズに走って、約1時間遅れでビルバオに到着

想像していたより数倍大きな街です

さすが、スペインバスク地方の州都

バスターミナル内のタクシー乗り場からホテルへ

ホテルはあの有名なグッゲンハイム美術館の正面

目指すサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会は、夏の観光シーズンが終わり、アクセスがかなり不便になっていて、急ぎたい

ホテルのフロントで、チェックイン出来る部屋を探しますと言われたものの、荷物を預けてすぐにホテルを出ました

バスはモジュア広場から出ていて、この広場に面してチャバリ宮殿も

町の本当に中心地

地下鉄の駅もここにあります

初めての土地なので、スマホの地図を見ながら歩いて簡単に辿り着いたものの、なんと目の前を目的のバスが通過

ほんの数秒の差で乗り逃してしまいました

次は何と50分待ち

そこで時間待ちはモジュア広場近くを散策

ショコラティエのチョコを置いてある店に入ってみました

可愛らしい小物をたくさん扱っていて、スーベニアショップも兼ねているようです



どうして、こんな日本情緒溢れるボックスが⁉️

買いてある文字は意味不明(笑)

チョコレートは10個入りのボックスに、美味しそうなものを一粒ずつ選んで



他にスーパーに入り、水を調達したりして、バス停を見ると人がすでに並び始めています

急いで戻り、行列へ

サン・ファン・デ・ガステルガチェ教会の一番近くの町バキオへ行くバスの乗車時間は50分ほど

ビルバオの町は海岸から少し入っているのですが、それでも低地

幹線道路へ出るには長いトンネルをなだらかに登って


このような岩盤の山間を走っていきました



サンセバスチャンにしてもビルバオにしても、海からの攻撃に備えれば、背面は厳しい山があり、攻め込むのは難しい地理的位置に出来ているようです

ビルバオ近郊にはゲルニカの町があります

ピカソのゲルニカの絵の主題になった町です

スペイン内乱の頃、ドイツの攻撃で廃墟となったゲルニカも、すでに80年以上前の話

今ではすっかり復興しているはずですが、ピカソのゲルニカの絵のレプリカもあるし、行きたい町でした

ゲルニカに一泊して、そこからハイキングでサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会を目指すという私のプラン

これは簡単に却下され、ゲルニカに行くよりサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会を見に行こうと修正されたのです

しかも、ゲルニカにしてもサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会にしても、物好きだねぇ〜と呆れられながら

バスは小さな村をいくつも通過して、夏のシーズン終わりのウラ寂しいバキオの町へ到着(終点)

最後まで乗っていたのは、私たちの他には若いカップルだけ

目的はサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会のようです

ここから、起伏のある山を歩きます

ハイキング道路がずっーと続いていて、右手はそこそこ険しい山

左手は海岸

振り返って見たバキオのビーチ
周りには夏のコンドミニアムなどが立ち並んでいます

行手は放牧場



登って下ってを繰り返し、歩くこと小一時間

結構辛い道



海底油田⁉️のようなものが沖合に見えます



やっと見えてきたサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会



見えてからも、歩き続けて、やっと一番近い集落というか、レストランなどがある所へ到着

3時になっていました


駐車場も広々と有り、マイカーが何台か駐車
さらに乗り合いタクシーも



ここからどんどん海岸へ下る遊歩道を歩いていきます

最初は歩きやすい石が敷き詰めてあったのに、展望台と教会方向との分かれ道から、ゴロゴロした石




かなり歩き辛い


でもここまで遥々来たのですから、最後まで❗️



いよいよこの小さな島へ渡る道に入ろうと降りていくと

ガーン😨


通行止め

私が調べた範囲ではわからなかったのですが、プーさんは石を積み上げて作った小径が老朽化で危ないと、最近通行止めになったとか

ほら、やっぱり❗️ と、プーさん

でも私たちに続いて何人も降りてきたので、通行止めはレアな情報だったようです

残念ですが、引き返すしかない

ビューポイントでお互いに写真撮っていたら、1人の男性が2人一緒に撮ってあげるよ❗️って


スペイン人で、どこから来たのかと聞かれて、日本だと教えると、さらに日本のどこかと聞いてきます

プーさんがややこしくならないように、東京だと、言うと

日本には行ったことがある
東京は最高に素敵な町だった
とても綺麗だった・・・

って熱く語ってくれました

こういうのを聞くと、ほんと嬉しい

この後展望台まで行ってみました


島に続く石の道が見えます


ベンチがあり、島の教会を見ながら水分補給とおやつ食べて休憩

規模ではかなわないけど、フランスのモン・サン・ミシェルと比べてしまいます

モン・サン・ミシェルは、干潟のような開拓地から浅瀬を渡ってアクセス(今は橋が出来たらしいですが)

このサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会は、起伏のある山つたいに歩き、しかも海岸へは急勾配の中を降りてからしか行けません

さらに教会へ行くには、237段の階段を登らなければ辿り着けないのです

何とも神秘的な場所に立つ教会です

ガステルガチェとは、バスク語でお城のある岩山という意味だそう

城があったことはなく、世俗を離れて修行するための場所だったそうです

日本だと比叡山や高野山などが修行する場所として思いつきますが、修行とは洋の東西を問わず、人里離れた厳しい自然の中に求めてきたんだと、改めて思うことでした

さて、物好き呼ばわりしたプーさんですが

モン・サン・ミシェルも良かったけど、遥かにいいじゃない❗️
サン・ファン・デ・ガステルガチェ教会までは行けなかったけど、ここまで来て良かったわぁ

と、物好き母親の好奇心に寄り添った言葉😄

暮れゆく海とサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会をまだまだ見続けていたいけど、帰りのバスは限りがあります



来た道を戻り、やってきたバスに乗り、ビルバオへ戻りました

ローカルバスなのですが、行きも帰りもとても綺麗なバスで、乗客もお行儀がいいのです

スペインへ抱いていたイメージとは違って、これはとても嬉しいことでした

サン・ファン・デ・ガステルガチェ教会については、以下のサイトが参考になります












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美味しい街、バスクのサンセバスチャン・・・我が家の二都物語 9

2023-11-16 | TRIP&TRAVEL



サンセバスチャンの河口近くにかかるマリア・クリスティーナ橋

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

バスク観光3日目の町と宿は、スペインのサンセバスチャン

美食の町として有名だそうです

フランス側から高速道路でスペインに入り、高速道路を降りて海岸へどんどん下って行きました

予備知識がほとんど無いままだったので、街の規模の大きさにびっくり

その前のサン・ジャン・ド・リュズの町があまりにも小さかったので、同じような町だと思い込んでいました

長距離バスはこのマリア・クリスティーナ橋を渡り、すぐに左折して地下へ

バスターミナルは地下にありました(景観をとても大事にしていることがよくわかります)

バスを降りて、ローカルバスで投宿するホテルへ向かいます

バスで渡ったマリア・クリスティーナ橋を徒歩で戻りバス停へ


ヨーロッパ版?の乗り物案内のようなアプリで、目的地に合わせたバスを検索するプーさん

道路もバス停も綺麗です


バスで七つ目ぐらいのバス停で下車して徒歩数分でホテルに到着

ワォ‼️

プーさんが今回の旅行で一番楽しみにしていたホテルは、ブティックホテルと最近ジャンル分けされている小さなホテル Villa Soro



昔の貴族か富裕な商人の館だったらしい建物をホテルにしてあるようです

まず道路に面した敷地は高い城壁のような塀

インターフォンを鳴らして、名前を告げるとロック解除

車用のゲートも同じ仕様

セキュリティの高さは相当なもの

チェックイン時間より早めに到着しましたが、部屋の準備が出来ているとすぐに案内してもらえました

部屋は、日本でいう2階の正面から見た右端の部屋

階段で上がりましたが、もうそれこそ映画の中に入り込んだようです


部屋のインテリアはモダンで英国趣味のカーテンや調度品


バスルームもとても広々としています



荷物を下ろして、早速旧市街地へ

フロントでスタッフが市街地までの歩き方などを詳しく説明してくれます

みんなにこやかでフレンドリーなところが、ブティックホテルの特徴でもあるのかも

海岸通りに出ると、綺麗なビーチが広がっていて、サン・ジャン・ド・リュズのビーチと似ています

ただ、ビーチに接して建物がない分、より開放的

ビーチバレーの設備も


ビーチの端はサン・ジャン・ド・リュズのビーチと同じように海に向かってかつての要塞なのか城壁の一部も見えていて、ここも歴史ある町だとわかります



あのマリア像かキリスト像が見える山に登ってみたら、サンセバスチャンの街が見渡せるよ‼️

私の一言は即却下



ウルメラの河口に一番近いクルサール橋

川上方向の写真しか撮らなかったのですが、河口にビスケー湾から入り込む潮というか波の勢いが凄くて、しばし見入っていました

橋を渡り旧市街地へ入りました

時間は4時ぐらい

地元の人も観光客も、やらのお楽しみ時間を待っているよう

中心地にあるコンステシオン広場(憲法広場と訳してあることも)


広場に面している部分はレストランやバル

面白いことにファサードには部屋番号が記してありました

バルコニーの出入り口のドアの上(茶色部分に番号が)

昔は地元民が暮らしていたそうですが、現在は観光客用の施設だとか

この広場を通り抜けると、ついに出現‼️

狭い通路の両脇はズラーッとバルやレストラン

時間的に早すぎてまだオープンしていない店がほとんど

立ち飲み立ち食いは避けたくて、テーブルがある店を選んで、中を覗いていきますが、どの店に入るか迷いっぱなし

意を決して一つのバルへ



バスク特有のピンチョスが、カウンターにびっしり並んでいます

嬉しいことに、番号が振ってある

プーさんが、最低3軒のバルを梯子して、飲んで食べよう❗️と

これがスペインのバルでのピンチョスの楽しみ方らしいのです




4種類選んで、飲み物はもちろん、チャコリ

微発泡酒でアルコール度数も低め

少し酸味があり、爽やかな飲み心地

ピンチョスはフランスパンのバケットを薄くスライスした物に、様々なお惣菜がトッピングしてあるオープンサンドのような物がメイン

でも串に刺した食べ物も

タコもサーモンも美味

バルではキャッシュのみと思っていたので、ユーロをかなり持ち込んでいましたが、カード使えました

お会計は最後

混んできたので、一軒目を退出

2軒目を探します

プーさんがリサーチしてある店はオープン前で入れず


ここでもチャコリとピンチョス3種類選んで



ウニをのせて焼いた物やイワシのマリネのようないピンチョスは選んで大正解

美味しい😋

ところが、チーズに生ハムがのせてある見た目とてもおしゃれなこのピンチョス

大失敗でした

大、大、大嫌いな山羊のチーズ

口の中に山羊小屋の臭いが広がって、もう泣きたい

飲み込んだ後も口の中が山羊小屋😱

持ち歩いているミネラルウォーターを飲んでも、収まらない苦手な臭い(好きな人には匂いなんでしょうが)

これで一気に気分が下がって、店を出ました

3件目は、散歩しながら全ての店が開店する時間まで待つことに

まずはすぐ近くの教会へ

サンタ・マリア・デル・コル大聖堂

ここはミュージアム併設だからと、入場料を取られました

ひとり5€だったかな












こちらも立派なパイプオルガン

ミュージアムの中は、宗教に関する歴史的な数々






階段を上がって一番上の階に行くと、ミニチュアの村がガラスケースの中に再現








残念ながら、朝見学したサン・ジャン・ド・リュズの教会ほど印象に残らず

教会を出て、最初に見た見晴らし良さそうな山へ登ることに

細いながらも散歩道が整備されていて

頂上には城壁が!

中には狭い通路を通って



出てきた所は、やはり要塞の跡地でした


見上げると、キリスト像




眼下には、歩いてきたZurriola hondartzaビーチが見え、反対方向の湾にはラ コンチャ ビーチ(La Concha)が









予想した通り、サンセバスチャンの街を見守るようなこの山は、モンテウルグルと呼ばれる12世紀ごろにモタ城と要塞があった所でした

ビスケー湾をしっかり睨んでいた当時の様子が偲ばれます






この山については、詳しい説明をウェブサイトに見つけました

モンテウルグル キリスト像の建つ旧要塞(サンセバスティアン,スペイン)

モンテウルグル キリスト像の建つ旧要塞(サンセバスティアン,スペイン)

サンセバスチャン旧市街の裏にあるモンテウルグル(Monte Urugull)の訪問記。

あおいとりっぷ

 
さて、だんだん暮れなずんできたので、山を降ります






着いたのは、ラ コンチャ ビーチ側

左手に見えるバルやレストランが所狭しと並ぶ区域に再度入っていき、とても賑わっている店を見つけました

どうやらパエリア専門の店

テーブルが中にあるか尋ねると、ガラス面の向こうに厨房がある席なら案内されて



ビールで乾杯


サラダとロブスター🦞のパエリアを頼みました

店の中は満席

次々に大きなパエリアを作っていくのを見ながら、ビールをサラダで楽しんで


厨房の中のコックさんが気を利かせて、目の前のガステーブルで私たちのパエリア作りを始めてくれました(何台もガス台が有り)


熱々のパエリアが運ばれてきて、手も使いながら






バル3軒梯子はできませんでしたが、満足の夜

治安が良さそうで、歩いてホテルへ








ホテルに着いたのは9時前

ルームカードで敷地内に入りました

出迎えてくれたのはキャンドル


楽しいサンセバスチャンの夜でした
















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見所満載のサン・ジャン・ド・リュズの町 その2・・・我が家の二都物語 8

2023-11-14 | TRIP&TRAVEL
バスク3日目の朝は、サン・ジャン・ド・リュズの町中のホテルで迎えました

寝入ってまもなく喉が痛くて、一晩中口と鼻を濡タオルで覆っていたものの、痛みは収まらず

お風呂にゆっくりと入って温まった後、葛根湯を念のために服用

プーさんもお風呂から出てきたので、紅茶を飲んでから、近くのブーランジェリーへ

この日は、ホテルの朝食を無しにして、焼きたてのパン買って部屋で食べようねと計画してあったのです

プーランジェリーの開店は7時半

半前に外に出ると、まだ真っ暗です

昨夜の賑わいはどこへやら、人影のないサン・ジャン・ド・リュズの中心地


300mも歩かない所に、プーランジェリーの灯り



可愛らしい看板
7時32分、すでに先客有り


焼きたてパンの他に、ケーキもあります

クロワッサンやクロワッサンオザマンドなど4種類4個選んで、カフェオレも作ってもらいました

小さな店で、外には数人の列が出来ていました(人気のパン屋さん❗️)

ホテルの部屋で、軽い朝食


焼きたての美味しさは格別です

今日の予定を立てます

行きたい所は沢山あるけど、ないのが時間

教会は必須・・・歴史的にとても有名な教会があり、サン・ジャン・ド・リュズが観光の街として長く続いている理由のひとつかもしれないほど

教会と関係のある建物や博物館もあるけど、昨日見つけた湾内クルーズもしてみたい

バスク3日目は、国境を超えてスペインのバスク地方へ移動の予定

鉄路ではなくバスを使うことにし、オンラインで昼過ぎのチケットを購入

荷物を軽くまとめて、チェックアウトまでを目安に早々に出発です

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

まずは教会🛕

サン・ジャン・ド・リュズ中心地にある教会は、石造りのゴツい建物でゴシック様式のサン・ジャン・バティスト教会

前日の夕方は結婚式が終わったカップルとその関係者で教会前は大混雑でした

外観はほんとに無愛想で無表情の石造教会

このサン・ジャン・バティスト教会は歴史的出来事で有名なのですが、それはルイ14世(フランスブルボン王朝で黄金期を作った王)が、ここで結婚式を挙げているのです

ベルサイユ宮殿も作ったルイ14世ですが、結婚式を挙げた教会にしては、何とも地味

当時スペインとの長い戦争(30年戦争)をしていたフランスは、ピレネー条約を結びその講和として、スペインのフェリペ4世の娘マリー・テレーズと結婚する事になります

1660年のことです

その結婚式の場所としてサン・ジャン・バティスト教会が選ばれたらしい

教会の外に、当時の結婚式の様子の絵画の写しと説明文(だと思う)

教会の外壁に石碑があり、ルイ14世とマリー・テレーズがここで結婚式を挙げたと書いてあります(多分)



フランスはスペインの王女を迎え入れるにあたり、スペインの王位継承権を放棄し、その代わりに持参金を支払うと約束したらしいのです

ところが、スペインは持参金を払わず、そこをフランス王はつついてスペインの王位継承権を主張し、再度スペインに戦争を仕向けたという史実があると

その頃の日本は、すでに徳川幕府の江戸時代

それ以前は、武将や大名の娘は政争の道具として散々悲惨な目にあっているのですから、洋の東西を問わず、女に人権はなかったわけです

400年後の今を知ったら、当時の王女や姫様たちは、どんなに羨むことやら



さて、サン・ジャン・バティスト教会は日曜日朝のミサが始まっていました

でも、中に入れたのです

ミサ中だったので、私達もしばらく参加

聖歌隊の歌、パイプオルガンの演奏、神父のミサの儀式などを、まるで映画の中のような感じで体験

でもミサ中なので、撮影なしで一旦教会を出ました



この後、湾内クルーズが気になり船着場へ

二カ所あるクルーズ船乗り場は、どうやらシーズンオフに入ったようで、営業無し

プーさんに、プランは山ほどよ(笑) マルシェ始まる頃だから‼️と、慰められながら、マルシェのある方へ向かいます


左手奥には、スペイン王女マリー・テレーズが婚姻のために使った館が写っています

漁港にもなっている河口は、今は護岸工事してありますが、400年前とほぼ変わらぬ姿で建つ館に不思議な気持ちになります

ルイ14世広場を通り過ぎ、道をそれてマルシェの建物へ

外には市も準備中




建物の入り口です



開場になっていたので、入ってみました

専門店の殆どが営業開始








一番奥は魚屋さん













2人の好物の牡蠣が❣️

店の人に、ここで牡蠣を食べられないか尋ねたら、そんなサービスしてないと断られました

そこで、外に出て色々物色

何と牡蠣を運んできているテント発見



3種類の牡蠣があり、どれも1個1€

安‼️

ここで食べたければ、牡蠣を開けてくれると言います

試しに大きな牡蠣2個、小ぶりな牡蠣6個注文


私たちがこの日一番のりの客

仮設テーブルと椅子がずらりと作ってあり、そこで朝から生牡蠣食べる2人


昨夜レストランで食べた牡蠣より美味しい

足りずに追加も

この時、プーさんは2人に何か話しかけていて、売り手の2人が笑いながら応えていました


2回目は大ぶりな牡蠣を・・・こちらが好みでした


何聞いて、何笑われたの?ってプーさんに聞くと

朝から私たちみたいに生牡蠣食べますか?って聞いてみたと

もちろん‼️と言ってくれたけど

春にノルマンディのマルシェで朝から生牡蠣食べていたら、漁師に朝から牡蠣なんて食べないよって言われたことがあったんだとか

これで湾内クルーズ諦められたでしょ、と言われた満足の牡蠣でした

その後果物持ってきている生産者から、洋梨、プラム、オレンジなど買ってマルシェを後にしました

教会はミサが終わっています

もう一度中へ


豪華な教会内の装飾(祭壇部)


天井の一部


ミサで使われていた背面のパイプオルガン





後部は階段があり階上へ上がれます

右手に見えるのは、木製のバルコニー

こんな木製のバルコニーのある教会なんて初めて見ました

これはバスク様式と言われるバルコニーだそうで、バスク地方の教会の特徴のようです

最上階まで行き、バルコニーにも立ってみました



バルコニーから見たところ

下に降りて、もう一度左右がわかるように撮影



石だけより、温かみを感じる教会内の造りです

左右の一番上のバルコニーも、ルイ14世とマリー・テレーズの挙式の時は人々で埋め尽くされたのでしょう

次のミサの準備が始まりだしたので外へ

この後、これも有名だというシュークリームや、また別の専門店でカヌレ、ミニスーパーで水など買ってホテルへ



ホテルの部屋で、ハーブティとシュークリーム

とても小さなシュークリームなのに、2.1€

円安を痛感😢

チェックアウトし、荷物はフロントに預けて、ビーチをもう一度散歩

バスの時間まで、2時間ほどあります

気温が上がり、サーフィンする人、泳ぐ勇者、犬の散歩する人、風があって波は高め

海岸通りの店は半分はシーズンオフに入ったようで閉店




海岸通りを歩いて湾の先端の展望台へ



足元の芝生は可憐な花々


海岸通りに面する豪華な建物は別荘やコンドミニアムでしょうか

すでにシーズンが終わったと思わせる外観



気持ちいい散歩してホテルに戻り、リュックを取って、バス乗り場へ

ギリギリで乗り込みました



乗車時間は50分ほど

フランスの国教を超えて、スペインのサンセバスチャンの町へ向かいます

車中で、買ったカヌレ取り出して



右手には昨日登山鉄道で登ったラ・リューヌの山頂も見えて


高速道路の国境ゲートはチェック無しで通過



国境は川だったような


大満足のサン・ジャン・ド・リュズの町でした










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見所満載のサン・ジャン・ド・リュズの町 その1・・・我が家の二都物語 7

2023-11-10 | TRIP&TRAVEL



メゾン アダムのマカロンタワー(ディスプレイ)

日本ではバスクチーズケーキで有名になった感のあるバスクですが、なんとマカロン発祥の地、サン・ジャン・ド・リュズ(St Jean de Luz))

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

バスクの4泊5日の旅の2泊目の宿はサン・ジャン・ド・リュズ(St Jean de Luz))という、フランスとスペインの西の国境近くの港町

ガンベッタ通りという、鎌倉の小町通りのような繁華街に面したホテルは、1階は入り口だけの小さなホテル



小さな町だから、駅近くで町の中心地のホテルは三つ星までしかなくて、今夜はバスタブないと思う

と、老体の私に完璧な旅をプロデュースしたいプーさんは気にしていましたが、小さな宿ながらも清潔でバスタブ有り

シーリングファンと他に扇風機も(夏は暑いのでしょう)

部屋は商店街にあるので、木の窓が少し開いている程度



バスタブを見つけ、入浴剤が置いてないことをチェックしたプーさん、

ファーマシーでバスソルト買ってこなきゃね

バァバは、お風呂で体をあっためたいもんね

とご老体扱い😢

アイノアの宿を出てからずっとリュックを背負いっぱなしだった私たちは、やっとリュックを下ろして、街の散策へ

小さくて可愛い町なのに、見所多すぎるのです

まずはフロントで、ローカルフードのレストランのお勧めを2軒教えてもらい、レストランチェックから




ホテルの外に出ると、観光の人が溢れていて、街並みは異国情緒たっぷりで、ガンベッタ通りに佇んでいるだけで、もうワクワクしてきます

一軒ずつ店を覗きながらの散歩

レストランはまだ夕方の開店前で、品書きが置いてあるだけ

チーズの店、缶詰の店、加工肉の店、革製品の店、靴の店、バスク織りの店

靴の店は、エスパドリーユ(麻の紐を編んだ靴底の昔の作業用靴)がやはりメインです



木彫りの靴が目印の店は有名店・・・おしゃれ❗️

靴屋さんは数軒あり、ムートンの一枚皮のショートブーツが気になります❣️

漁港近くの広場に出ると、一際目に着く看板とディスプレイ



メゾンアダムの本店

2つの建物からなっていて、どちらでも販売しています



メゾンアダムの大きな看板は赤い唐辛子🌶️が繋がったように作ってあり、一瞬バスクで有名な唐辛子専門の店かと勘違いしたほど

  
赤い唐辛子と中心は黒い唐辛子
このコントラストがおしゃれでフランスらしい🇫🇷

店内に入ると、半分は2階から吹き抜けになっていて、上からローストしたアーモンドがパイプを伝わって落ちてきて、ミキサーに入っていくのがが見える仕様

とても高級な店で、中の写真を色々撮るのが憚れて(たまに私たちはノミの心臓に😅)



トップのマカロンタワーとマカロンがびっしり並んだショーケースを撮るのが精一杯でした

マカロン(1個が1.1€)を2枚買って、ビーチへ向かいます

ビーチは防波堤で囲まれていて、商店街からは少し上り坂


4時半ぐらいに辿り着いたビーチです

地元の人が夕方の散歩に来ていたり、子供が砂浜に降りて遊んでいたり


空の青と白い砂と穏やかな入江の申し分なく美しいビーチ


ビーチを囲むように作られた堤防は遊歩道も兼ねていて、ホテルや別荘のようです



堤防には大勢の人が腰を下ろして、おしゃべりしたり、海を見ていたり

私たちも腰を下ろして、先ほど買ったマカロンを早速食べてみました

直径5cmに満たない円形の平たいドーム型一枚

2枚の生地でクリームをサンドした今風のマカロンとは全然違います

アーモンドの風味がとても豊かで、少しねっとりとした噛みごこち

とても美味しくて、帰りにもう一度立ち寄ることにしました



ビーチも川の入江付近になると人影もまばら



河口沿いに歩いて、ガンベッタ通りへ

途中、ボート観光の船着場を発見

明日朝なら、湾内を入江の端までクルーズ出来そうです


だんだんと暮れなずんでいきます


レストランのオープン時間も近くなってきたので、いよいよ夕食の店選び

何しろお昼は、ビールとチップス、おやつも食べていましたが、ペコペコ

どの店もバーで食前酒を楽しんでいる時間帯のようで、入る店を決めかねながら歩いていきました

ホテルで勧められた2軒目の店に辿り着き、店選びも面倒になり、入店

かなり冷え込んでいるのに、客はテラス席の方ばかり

私たちはもちろん店内の席を選んで着席

リザーブカードが置かれたテーブルもいくつか

漁港の町だからと、魚介類とサラダを選んで

お通しは、チーズと魚の寄せた物にバルサミコ酢

パンは2種類(バケットとカンパーニュ)を選んで

ワインは辛口の白とだけ言って、ハウスワインで


このシーザーズサラダのチキンのフライが揚げ過ぎ、でもスライスして大胆に振りかけたチーズはとても美味しかった

牡蠣は半ダースずつ



とても小ぶりな牡蠣で、少し身が痩せているのは季節のせいでしょうか

もしかしたら、そういう種類の牡蠣なのか

フレンチフライ(フライドポテト)も頼んで、2人ともよく食べました

地元産の海老のグリル


お腹一杯になる頃には、店は満席

観光客だけでなく、地元の客にも愛されているカジュアルな店のようでした

歩いてホテルへ

夕食でデザートをパスしたのは、もう一度入ったメゾンアダムで買ったケーキがあったから


確かレモンケーキの類いだったような

部屋に備え付けのコーヒーマシンで珈琲入れて、ケーキをシェア



持ち帰り用のマカロンと、魚の形のチョコレートも購入してあります

この夜も、顔を洗って歯を磨いたら、ベッドイン(入浴剤も買ったのに)

日本のように、一度にお風呂に入れないのは疲れた体にはしんどい

ちなみに私たちはバスタブの中でまずはシャワーで髪や体を洗い、その後バスタブを綺麗に掃除してから湯を溜めて温まるようにしているのです

その後お湯を抜いて、もう一度バスタブを洗うのですから、ヨーロッパスタイルのお風呂は体力気力ある時しか使いたくないのです🤣

寝入ってまもなく喉が渇いて痛みを感じて目が覚めました

実は前日も少し喉が痛かったのです(ホテルの空気はどこも乾燥気味)

ハンドタオルを濡らして鼻と口を覆って、乾燥防止に努めて一晩過ごしました

あー、特製の梅酢液を少量でも持って来ればよかったと、不安と残念な気持ちで









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ラ・リューヌ登山鉄道で山頂を目指す・・・我が家の二都物語 6

2023-11-09 | TRIP&TRAVEL



バスク2日目の昼からは、登山鉄道でラ・リューヌの山頂へ

登山鉄道は、サン・イグナス峠からスタート

この日のどこまでも広がる青空は、最高のご褒美でした

チケットは、当日朝にオンラインで購入

ガイドブックには、往路は登山鉄道を使い、下山はハイキングも良しとあります

でも面白いことに、登山鉄道のチケットは往復のみ販売で、ひとり22€

ホーム前には少しずつ人が集まってきますが、ホームに入れるのは、列車が入って来てから

なんともクラシカルな列車で、1924年開通当時と同じ形だそう

対面で10人座れるのボックスがいくつかあり、窓口でスマホの予約票を見せて、乗り込むボックスの番号が書かれたチケットを受け取ります

乗り込む前に、私はダウンベストを取り出して中に着込み、プーさんはダウンライトジャケットを着て防寒対策


乗り込むと、外からしっかり施錠されたけど、いわゆるオープン列車

・リューヌ登山鉄道は、ラック式鉄道で線路の中央にレールに並行に、歯車を平に伸ばしたレールが加わったシュトループ式歯軌条鉄道

要するに車両の下に設置された歯車がレールの歯軌条を一個ずつ噛み合わせながら登ったり降りたりする方式

ユングフラウの登山鉄道やフランスならシャモニーなど、世界の急な勾配を登る登山鉄道はみなこのラック式だそう

列車が急勾配を滑るように落下したりする不安のない列車だとわかります

時速8キロ、全長4.2キロ、35分をかけてラ・リューヌの勾配を山頂まで登るとあります

ボックスの足元は板張りで柔らかな熱が伝わってきて、床暖房になっているようでした




時速4.2k mは、散歩ぐらいの速さですが、登り坂なので、もちろん登山者より遥かに早い

木立の中を登っていくと、右手に視界が開け、ビスケー湾とサン・ジャン・ド・リュズの小さな港町が見えてきました


この登山鉄道は、開通当時はサン・ジャン・ド・リュズの別荘族が乗っていたのだとか

ラ・リューヌの山は聖なる山とされていて、昔から山登りが盛んだったようです(日本と同じだぁ)

ラ・リューヌ山に登頂した初めての有名人はナポレオン3世のユージェニー皇后で、1859年の登頂記録が山頂にあるとか

ユージェニー皇后は登山鉄道開通前の登山だったので、ロバに乗って登ったそう

こういう話を知ると、箱根や奥日光も位ある人が駕籠かきに担がれたりして登ったんだろうなぁと思ったり、私の頭の中は忙しい(笑)

フランス側のバスク地方が見晴らせる場所で列車が停まりました









この雄大な景色をもっと見たいと立ち上がると、プーさんの大ブーイング

危ないことしないで😡って言われても、止まった列車の中なのに

まもなく下りの列車がやってきて、通過した後に、登り列車が動き始めました

単線なので、中間地点で待ち合わせでした

その後、ゆっくりと動き始め、放牧されている馬なのか、野生の馬なのか、カウベルならぬホースベルをクビに下げたり、付けていなかったり








山頂手前の急勾配では、少し列車が喘ぐように登っていくのは気のせい?

ラ・リューヌ登山鉄道の運行期間は3月下旬から11月上旬までなので、シーズン最後に近い季節

ハイキング客も今季最後の登山を楽しんでいるようで、そこそこの数のハイカーがいます


35分後に山頂に到着

帰りは2時間後です





まずは360度のパノラマを思いっきり楽しみます

山頂の西南方面はスペイン

海抜900mからの景色‼️



スペイン国境近くの街、サン・セバスチャンが遥か彼方に

ヘリポートの真ん中に立ったところ、風が強くて(ヘリコプターはここまでこれる日が何回あるのかな?)


フード被って髪が乱れるのを防止したつもり(でもしっかり乱れていました)

レストランが3軒ほどあり、一番近いレストランへ入りました



風か冷たくて寒いのです

でも、ハウスの中は暖房が効き、快適な空間

プーさんがビールとチップス買ってきて、今日の行動が順調なことを喜んで乾杯🍻


レストランのメニューはとても充実しているようで、様々な食べ物がそれぞれのテーブルに運ばれてきます

プーさんも私も、日本のスキー場とかのレストハウスと随分違うことにびっくり‼️

カレーかうどんのような丼物しか経験ない私たちですから

外でピクニックしている強者もいるので、私たちも寒さに負けずに山頂を散策

たくさんの馬がいて、足元は厳重注意

馬糞の数が凄まじい


とても人馴れしている美しい馬とツーショット



こんなに馬がいて、この馬は何の為に放牧されているのか気になります

牛ならわかるのですが





ピレネー山脈に続く稜線は、見た感じはさほど険しくなく、ピレネーを超えて人々が古代から行き交っていたんだろうなぁとわかります

また岩盤の形が面白く、ここにブラタモリのタモリさんがいたら、岩盤見ながら蘊蓄聞かせてくれるだろうになぁ、なんて思ったり



ピレネーへ続く道は、ハイキング用に整備された部分も



2時間の山頂滞在はあっという間に終わり、駅舎へ向かいました


ラ・リューヌ登山鉄道の開通までの歴史が書いてあります

嬉しいことに、この山頂でも電波の状態は良くて、サクッと検索して 何が書いてあるかわかります

便利な世の中〜

下りも同じボックス






この日の投宿は、眼下に見えるサン・ジャン・ド・リュズ

サン・イグナス峠駅に到着、出口は一方通行



楽しい時間でしたし、お天気に恵まれてラッキー(登山鉄道を降りる頃は空は雲に覆われてきましたから)

サン・ジャン・ド・リュズへはバスで向かいます

バスの運賃は、ひとり2.3€

アイノアからこのサン・イグナス峠の登山鉄道乗り場までとほぼ同じ距離です

バスって安い

でも、殆どがマイカーのようで、バスに乗り込んだのは他にひとりだけでした












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バスク アイノア散歩 ・・・ 我が家の二都物語 5

2023-11-07 | TRIP&TRAVEL



前日は嵐のような天気に加えて、電車の大幅遅延で散々だったバスク観光でしたが

夜が明けると、爽やかな青空が広がる天気に恵まれました

就寝は遅かったものの、5時過ぎには目が覚めて、2人でゆっくりバスタイム

昨夜の食事はすっかり消化されて、朝食が始まるのが待てないほどでした

我が家は、朝ごはんが食べられないなら学校行かなくていいよ、と小さい時から育てたので、すっかりそんなリズムになっていて朝からよく食べます

レストランに降りると、誰もいない

でもフロントスタッフが厨房に声掛けてくれました

ビュッフェスタイルですが、熱い飲み物はオーダー方式



パンは焼きたてではなかったけど




3種類の搾りたてのフルーツジュースがピッチャーに入れてあり、感激の美味しさでした



卵はセルフで好みの硬さにボイル

生ハムが美味しくて、フロマージュブランも美味しくて、幸せな朝のスタートでした

11時にタクシーの手配を頼み、荷造りしてから、アイノアの村の散歩へ

まずはホテルの前で記念撮影




ほんとに小さな小さな村で、数軒のレストランとホテル、土産物屋以外は生業は農業や牧業

教会と墓地





こんなにこじんまりとしているのに、シティホール(村役場?) ↓


17世紀ぐらいの建物もあります
石造りだし、貧しいし簡単に建て替えなどできなかった名残りでしょうか


↑は、1629と彫ってある民家

↓は、ドアの上の横に渡る木に文字列と最後に1641とあります


レストランなどの入り口は、建物の中





午後に登る山もしっかり見えました


簡単に一周してしまったので、少し坂を登ってみると、牧場に突き当たり、伏流水を利用した水飲み場(水栓付き)がありました



水飲み場 ↓


ここで、ホテルの部屋にミネラルウォーターが置いてない理由がわかりました(笑)

水質がいいようです

少し口に含むと、美味しい水

実は部屋にミネラルウォーターが無くて、TGVで配給されたペットボトルを持ってきて助かったねぇ‼️って言いながら飲んでいたのです

そこから登山道が続いていて、有名な古い教会もあるらしいのですが、私たちは時間切れ

途中からノーリードの犬が付いてきて、私たちに甘えます

そばに寄ってくると、ついついかまってしまう

あまりにも長い間ついてくるので、こちらが不安になっていた頃、クルマが向かってきました


飼い主だったようで、車の跡を付いて行き塀の中へ

こういう事が出来るほど小さな村でした

小さな土産物屋があって入ると、バスクで有名な赤い唐辛子をペイントした置物やマグカップなど

なんと食料品点でもあり、郵便物の扱いまでしています
村唯一の雑貨屋さんのよう

バスクで作られたクッキーとチョコレート買ってみました

クッキーは


10時半にホテルに戻ると、フロントでタクシーの手配が出来ないと言われます
11時半まで待てるなら、従業員が次の目的地まで送ってくれるけど、どうするか?って

お願いしたら、11時のチェックアウト後も部屋で寛いでと言ってくれました

ホテル内をウォッチング

アンティークな家具やレトロな生活用品が飾ってあり、掃除が行き届いていて、改めて素敵なホテルだとわかりました

レトロな電話


古い秤


古いオープン



ホテルの外も

2階から見るホテルの菜園や牧場







14時間ほどの短い滞在だったアイノアの小さな村

鹿児島の隅っこで生きている身には、共感できる部分や、羨ましい所がとても感じられました

この後、短期労働者として働いている若いフランス人女性の車で、次の目的地のラリューヌの登山鉄道の発着地へ

フロントで、支払う金額とカードがキャッシュか聞かれて、キャッシュと応えたプーさん

キャッシュの方が、相手が喜ぶからと言っていたプーさん

35€を封筒に入れていました

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バスク、アイノアのレストランとホテル・・・我が家の二都物語 4

2023-11-03 | TRIP&TRAVEL
パリに着いて3日目の朝、フランス高速鉄道で向かったバスク地方

遅延に遅延を重ねて、ホテルに辿り着いたのは夜の9時を回っていました

Uberの運転手はホテルのレストラン側に車をつけてくれ、車に気がついた支配人自らがドアを開けて出迎えてくれました

フロントでパスポートチェックだけされて、部屋へ案内

レストランのオーダーは9時までだけど、まだ大丈夫だから早く降りて来て❗️

そう言われて、荷解きもせず、着替えもせず、レストランへ9時半過ぎに入りました

レストランはミシェランの星を獲得しているから、思いっきりお酒と料理を楽しもうね、と言ってお互いに期待で胸を膨らませていました

しかし、美味しい食べ物にありつく前に、食材と料理の種類をメニューから読み取り、わからなければ、尋ねるという高いハードルを乗り超えなければならない海外でのレストラン

英語版のメニューブックを渡してもらい、メニューを睨みながら私たちの遅いディナーはスタート

最初に出されたアペリティフ用のおつまみを見たら、白ワインを飲みたくなりました

辛口タイプだけを指定して、ソムリエにお勧めを選んでもらい、白ワインで乾杯🍻

流木のような板に3種類のカナッペ


一口サイズなのに、丁寧に作ってあり、こんな遅い時間なのに、どれも今作りました感のある新鮮さ

ワインもあまりにも美味しくて、お酒は雰囲気だけで十分のプーさんも飲み干してしまうほど

木の実や穀物やドライフルーツに味のついたメレンゲの添えてある物が出てきました



この地方だったか、レストランのオリジナルだったか、教えてくれた内容も忘れてしまいましたが、このメレンゲのような物はあまり口に合わず

パンとバターももちろん自家製で





スターターは、私はサーモンを選び、プーさんはホテルの裏の菜園で採れた野菜の揚げ物

サーモンも菜園の野菜とコラボしてあり、生でも加熱してあるでもなく、低温燻製してあるようなサーモンのフィレをぐるっと巻いてあり、芯のない巻き寿司のような・・・大正解のチョイス


プーさんの選んだ一品は、とても薄い衣を片面つけて揚げた天ぷらのような



私は地元産(ビスケー湾)のエビ



さていよいよメインの料理です

シャンピニオンがスライスしてのっかっていて、エビが隠れていますが、たっぷりありました

こちらも表面をソテーしてあるけど、半生

プーさんはポークを選んだのですが、皿が運ばれてきた時は、2人で思わず歓声を上げたほどの美しさ



ただ、プーさんはメニューをよく読んでいなかったと😥

ポークという文字だけが飛び込んできて、私の作る豚の生姜焼きが頭の中でフラッシュバックされていたって(笑)

フレンチの店で、そんなわけあるはずないのに

ドーム型に敷き込んだパイ皮に幾何学的に焼き色をつけて、中にはポーク、その中に真っ赤な鳩の肉、フォアグラの詰め物

真っ赤な鳩の肉とフォアグラを見て、プーさんは赤ワインを追加(2人分)

ワインはボルドーの中からお勧めをグラスワインで

だって、ほら、TGVの遅延に対して2人で50€支払われるとプーさんがチェックしていたから(笑)



ボリュームがあり過ぎて、私にも手伝ってと言われて、少しシェアしました

正直、鳩の肉は初体験、フォアグラのボリュームも初めて

まずいわけではないけど、美味しさがわからないこの手の食材に音痴な私には、これが食べ納めでいいかなぁな一皿でした

プーさんが私のことを、絶対にレストランでミスチョイスしないよね‼️って言っていたけど、そんなことない

それは歳が違うから経験値も違うわけで

もう一つは、選んだ食べ物が手がつけられないほど苦手だと困るので、メニューを読んでわからない時は、食材や料理の仕方を尋ねて選ぶようにしているから

プーさんやトトさんはメニューを読むこと自体が億劫なんだとか

メインの皿を食べ終わった頃ですでに2時間近く経過

デザートを勧められて、お口直し(プーさんの)に、洋梨のソルベを1人分頼んでシェアすることにしました



ソルベ自体はとても美味しくて、大満足

でもここでも最初に出てきたメレンゲに何かを混ぜた物が使われています

何かは説明を受けたのですが、すっかり失念

メレンゲ自体が2人とも好きではないので、この部分だけは残しました

これでお終いかな?と思っていたら、珈琲などを勧められて、紅茶をお願いしました

一緒に出てきたのが、3段ボックスに入ったプチケーキ


シリアルが敷き詰めた中に2個ずつ3種類



5組ほどの客がいたレストランは、6人の誕生パーティーのテーブルと私達だけになっていました

プーさんは遅くなると、従業員が可哀想と気にしていましたが、最後までにこやかに急かすことなく、気持ちのいい対応をしてもらえました

まぁ、そんなことも含めてミシェランの評価はされているのでしょうが

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

部屋に戻ると、部屋の様子をスマホで撮影は2人のルーティン

チェックインの時に、ベッドはセパレートがいいと言ったので、広めの部屋にしてもらえました

3人泊まれる大きさ

予約では確認できなかったバスタブ付き



でも、疲れ果てて、顔を洗って歯を磨くと2人ともベッドに倒れ込んだ夜でした

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

レストランの情報は Restaurant Ithurria (レストラン アイノア)



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こうしてますますタフになる・・・我が家の二都物語 3

2023-11-01 | TRIP&TRAVEL
10月20日   パリをモンパルナス駅からTGV(日本の新幹線タイプ)で、フランス南西のバスク地方へ向かいました

フランスの新幹線を利用して、4時間ほど乗車し、サン・ジャン・ド・リュズというスペインとの国境近くの町で降りて、山間部のアイノア(Ainhoa)という小さな村へ昼には到着するスケジュールでした

その時の、日本では経験できないような事を体験した記録です

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

家を出たのは6時、雨の朝

Uberを呼んで、TGVのスタート駅のモンパルナスへ



日本のように駅に改札はなく、自分の乗る電車のプラットホームが掲示板に表示されると、ホームへ移動

ホームの入り口にゲートがあり、バーコードチケットをかざして一人一人入っていきます

ほとんどの人がスマホのeチケットです

だからゲート前は大きなスーツケースを抱えた人で物凄い混雑ぶりでした

ちなみに、私には小さなバック(ドリンクと食料入り)しか持たされず、二つのバッグバックを前後に背負うプーさん



前から刺されても後ろから刺されても、自分の体を守れるから(笑)

足元とスリにだけ注意してよ、バァバ🤣

と、時々とても年寄り扱いするプーさん

電車は横三列シートで、二席と一席のクラス1タイプで、日本で言えばグリーン車

満席で、二列シートは取れなかったと、前後の列に分かれて座りました


外は真っ暗な中を電車は発車

オレンジジュースとデニッシュタイプのパンと珈琲で朝食

その後はiPadを取り出して、YouTubeでえみチャンネルを見て、と指示するプーさん

パリを出て2時間でボルドーに到着しました

ここまでは至って順調で、電車の速度はマックス320km/h ほどでした

揺れもないし、車内は広々としているし、大声で喋る人もいないし、快適

シートもゆったりで、デスクトップPCやドリンクなども余裕で置けるテーブル

ところがボルドーを出てしばらくすると、スピードが落ち出して、徐行運転が続き、殺風景な小さな村の駅で停車しました

しばらくしてやっと車内アナウンス

電気系統のトラブルでドアが開かず、1時間ほど遅れるらしい

1時間遅れるとアナウンスがあっても、誰ひとり騒ぐ人もなし

プーさんによると、こんなことが頻繁にあるから、みんな慣れているからだと

その1時間過ぎても発車する様子はなく、次のアナウンスが

エンジニアが到着したから、ドアが開きました、これから対処しまーす!  でも1時間さらに遅れまーすって

人々が電車から降り出しました

私もつられて降りると、ほとんどの人は喫煙が目的か、犬連れの乗客のみなのです

新鮮な空気を吸いたくて外に出たのに、車内の方が新鮮だったという皮肉


しかたなく車内に戻り、プーさんに外の様子などを話していたら、新しいアナウンスが入りました

予定よりさらに2時間遅れますって

そこで2人で電車を降りて長いホームを散歩


スーツケースを持って降りて行く乗客もいるし、雨は降るし、先の読めない状況です

車内に戻り、バー(食堂車)へ飲み物を買いに移動すると、ここは長い行列


運行予定も赤字で変更になっています

することもないので、気長に並んで列が進み、バーのカウンターにどうにか到着した頃、照明が消えました

数人前の乗客までは、バーガーをレンチンしてサービスされていたのに、前の乗客からは冷蔵庫から出したバーガーを、ほら停電だから温められないのよ‼️って平然と言って手渡していました

プーさんに言わせると、フランスあるあるの風景

私たちはビールとポテトチップスを買い、自分たちのシートに戻りました

満席だったのに、乗客は半分残っているだけ

他の人は代替手段に変更した?

4時間近く経過した頃、再度車内アナウンスが入り、電車はボルドーに引き返すって言うのです

予定では午前中にサンジャンドリュズという町で降りて、それからバスクの小さな村までバスで行く事になっていたのに

ホテルでは7時半にミシェランで星を獲得したレストランのディナーが予約してあるという、プーさん

電車のトラブルで、先の行動が全く読めなくなってしまいました

プーさんは慣れたものです

TGVのチケットは色んな料金設定がしてあるそうですが、彼女は必ず保険を付けているのだと

直前のキャンセル料がかからなかったり、遅延した時のケアがあると言って、チェックしていました

2時間遅れると、一人25€のキャッシュバックがあるとわかりました

プーさんは、今夜のレストランのワイン🍷のグレードこの金で上げられるぅ😄って、遅延を楽しむモードに

さらにバスがない場合は、最大160ユーロのタクシー代が支給

まぁあれこれ悩んでも自分たちではどうしようもないから、楽しまなきゃねえ〜って、ブーさんと私

それでもボルドーから別の電車の座席をオンラインで購入

ボルドーに戻ったのは、3時前


乗客が一斉に電車を降りて移動し始めました

みんなの流れにのって、違うプラットホームへ

まもなくパリからTGVが到着

ホームは乗客で溢れていて、駅員に色々聞いています
もちろん、プーさんもどうすればいいのか尋ねると

どこでもいいから乗って!
それ以外の事は聞かされていないし、知らない❗️

ここでもフランス人らしき職業意識

遅延して引き返して、乗客に情報ないのは、僕のせいじゃないから

そんな事を言っているらしい

そこで降りた電車と同じクラスに乗り込み、まずは席取り

半分以上の席が埋まってしまいましたが、購入しているチケットのクラスでないとわかって移動する客も

今回は二列シートに座り、通路側は女子学生

前のシートは、スペイン人夫婦と大きな息子とわかりました

この家族がまぁ賑やかな事

乗客が落ち着いた頃、車内アナウンスが初めて英仏の2カ国語で入りました

皆さんお待たせしました
これから希望者にドリンクとミールを配ります

って聞くと、車内は歓声が😄

そしてスタッフが大きな段ボールを運び込んで、ランチボックスを配り始めたのです


開けるまでは、みんなワクワク

ところが、箱を開けて、あちこちでブーイング



私もこれは災害非常食じゃない😰って、発してしまいました

左下の食品はクスクスのサラダの缶詰
他はリンゴジュース、クッキー、スティクキャンデー、シリアルバー、ミネラルウォーター

悪い物は入ってないけど、保存のきく食品ばかり

TGVがいかにこんなランチボックスを配ることが多いか、十分察せます

それでも、朝食食べて6時間以上経過していたので、ひとつの缶詰開けて、2人でつついて

隣の女子学生もあっという間に完食、スペイン人家族の息子も完食して親のシリアルバーまでもらっていました

そこへ乗務員がやってきました

前列のスペイン人夫婦が乗務員捕まえて、色々文句言い始めました

何でこんなに遅れたのに、あなた方は情報くれないのよ

いえ、私たちはいつも正確な情報を流していましたよ

とんでもない🤬
1時間遅れますってアナウンスがあって、待たして、また1時間経ったら、また1時間遅れます
次のアナウンスは、4時間遅れます
そして、ボルドーに引き返します
って、たったこれだけじゃない

と、言っていると教えてくれるプーさん

それに対して、乗務員が、色々応えるものの納得しないのです

スペイン夫婦はまたまた指を折りながら、繰り返して、なぜこれだけをこんなに時間かけてアナウンスするんだと噛みついていて

さらに、昼前に到着の予定がこんなに遅い時間にボルドーまで引き返して、その間食べ物も水もサービスしない😡
やっと、ミール配るっていうから、期待したら、何、これ‼️
こんなのミールって言わないでしょ
もっと料理したものをミールって言うのよ
ミール出すのが普通じゃない
この鉄道会社の社長は何考えてるの

と、騒ぎ立てていて、私たちは必死に笑いをこらえていました

ここまで言う乗客もなかなかの強者ですが、乗務員はもっと上手

そうですよね、食材があって、私が料理人なら、あなたの要求に応えてあげられるけど、料理する所も食材もないでしょ‼️
そして私は料理人じゃないのに、私にどうしろって⁉️
私は何も出来ない
クレームはカスタマーサービスへ言ってちょうだい

そう言って、やっとこのスペイン人夫婦のところから離れていきました

それでも諦められないスペイン人夫婦は、まるで鶏小屋の鶏みたいに騒ぎ続けています

先ほどは女性乗務員でしたが、次に男性乗務員がやってきて、対応始めました

もう同じをことの繰り返しとさらなるヒートアップだったそうです

走り始めていた電車は順調に速度を上げていましたが、前の電車が停車した駅近くからまたまた減速

そして同じ駅に停車

何やってるの!😡さっきと同じをことしてるじゃないって騒ぐスペイン人夫婦

そしてしばらくすると、またまたバックする電車に、車内は悲鳴に近い声があちこちから上がります

でもバックはまもなく止まり、ノロノロながらも目的地に向かって走り始めました

私は長時間座りっぱなしで、腰が痛くなるし、先の読めない運行に、流石に対策が必要と考えて、バーへ食糧調達に行くことに

バーのある車両は、空いていましたが、食べ物は何にもなし
スタッフがミールボックスに入っていた同じ水を渡すだけ

プーさんは、こんな0.2ユーロの最低ランクのミネラルウォーターなんていらないわ、って受け取り拒否

私は、この旅何が起きるかわからないわよーと言いながら、2本もらって自分たちの車両へ

相変わらずのノロノロ運転の電車に疲れてうとうとしていました

途中、バスクの一番美しい街に入ったから起きて‼️って言われても、うとうと

4時間ほど経過した頃、やっと目覚めて、プーさんとおしゃべり

前列のスペイン人夫婦は、その後も何かあるたびに、大きなリアクションと声高な会話が繰り返され、殆どがスペイン語なのに、内容がわかって、面白くて、退屈もせず、スマホに会話をメモっていたんだと

私って、もしかしたらマルチリンガルになったかもって😁、プーさん

時間は7時過ぎ

レストランの予約は刻々と迫ってくるけど、電車は着かず

7時半に小さなサン・ジャン・ド・リュズ庭やっと到着

雨が降り、強い風が吹いています

ホテルに電話をして、予約時間には電車の遅れで間に合わなかった事を伝えると、9時がラストオーダーだから、気にしないで、と言われたらしい

バスなどとっくになく、タクシー乗り場に移動

15分待っても一台も駅前の道を通りません

海岸が近いらしく、とんでもない強風に吹き飛ばされそうです

U bar にしようとしても、近辺に一台も走っておらず

もう一度、ホテルに電話して、9時に間に合わないかもしれないから、そちらでタクシーを手配して欲しいと頼みました

しばらくして折り返しの電話があり、ホテルでも手配できない時言うのです

寒いし雨は降るし、駅舎に戻ったり、外に出るを繰り返し、すでに1時間待ち

プーさんは、

ねぇバァバ、もうパリ初の飛行機乗ったら東京に着いてる時間になってるよ😰って、苦笑い

やっとUバーが見つかり、交渉成立

15分待って、迎えにきてくれました

おしゃべりな運転手は明日以降のセールスもしながら、結構荒い運転

9時15分にはホテルにどうにか辿り着けました

長かったなぁ❗️

パリを出て16時間経過していました

夜の食事にありつけないかもなんて心配するので、

私の過去の旅の色々な経験談を話したり、立てたスケジュール通りに物事が進まないとイライラするトトさんいなくて良かったって話したり

15時間の電車の旅は、プーさんと飲んで食べて、おしゃべりして、えみちゃんねる見せられて、嵐のような天気の中を走る電車の車窓を楽しんだり

ますます私の人生の経験値を上げるパリからバスクの小さな村までの旅でした





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メゾン・アトリエ・フジタを訪れる・・・我が家の二都物語 その2

2023-10-20 | TRIP&TRAVEL
パリ2日目

前夜から雨が降っていましたが、お出かけ決行

行き先は、レオナール・ツグハル・フジタが晩年に過ごした住居とアトリエ兼建物のある小さな村

ヴィリエ・ル・バーグルというその村は、パリ郊外

藤田嗣治のこのメゾンは、そもそも土地を選んだ理由が、パリから不便な所というのが理由だったそうです

プーさんに、何処か行きたい所ある?と聞かれた数ヶ月前に、3か所ピックアップして伝えました

もちろん、即却下

いつまで経っても、無理〜‼️

で、先月プーさんの所に来た友人をアテンドして、ジヴェルニー、ナント、アルザスなどに行った事を聞いた私は

そうなんだ、アルザスやナントより遠くて駄目なんだねぇ、とちょっと皮肉をひと言

(笑)

効果ありました

前日就寝前に、早起きして連れてってあげるから‼️と言ってくれたのです

朝食にフロマージュブランをたっぷり食べて(大好物)



予約を10時半にしてあるからと、出発は8時前
まだ外は薄暗い

バスを乗り継いで行くそう

小雨が降る朝でしたが、寒くないのが嬉しい


バスはなんと4回乗り継ぐと

パリの中心地から南西にどんどん離れていきます

3回目のバスを降りたのは、マシー(Massy)
なんと次のバス時間まで1時間待ち

となると、予約時間に間に合わないと、Uberを呼ぶプーさん

15kmをUberに乗りました

着いたのは、10時17分

入り口です




奥の建物から小柄で若い女性が現れて、話しながら笑いだしています

なんとセキュリティが壊れて、アラーム解除が出来ず、鳴りっぱなし

私たちはアンラッキーな日に来ましたねぇって

ビデオを見た後(仏語のみ)、かつての住居兼アトリエに案内してくれました

オーディオガイダンスがあるからと、2つ持ってきて、使い方の説明してから、スタート

アトリエツアーはかつての地下室で、キッチンとダイニングに改造したフロアからスタート

キッチンは、1960年代の最新式のステンレスキッチン

でも壁に貼られたタイルはオランダのアンティーク

秤とか肉を干す金具とかアンティークな道具がオブジェとして飾ってあったりします

なんとも居心地のいいキッチン

ドアの外はなだらかな渓谷に繋がる広々とした庭

隣のダイニングルームに入って、オーディオガイダンスを進めようとしても、出来ません

どうやらプーさんも同じようです

スタッフにおかしい事を伝えると、受け取っていじっていましたが、調子が悪いみたいだから、英語かフランス語で私が説明すると言い出しました

フランス語はさっぱりだし、選択肢は英語のみ

英語で案内を頼みました

ところが〜

彼女の英語力は私と同等?それ以下?

ついにスマホで画像出したり、翻訳アプリで英語にしての案内

それでもよくわかりました

調度品は、アンティークな物や、イタリア製の最新のソファーベッド

ドアも旅先のスペインから持ち帰った物

自作の絵が描けてあり、置いてあり、こだわりにこだわって作られた住居だとわかります

一番上の階は天井の高い屋根裏部屋で、アトリエ

当時の画材などがそのまま展示してあります

そして奥の壁には、藤田が描いた壁画

これはランスのノートルダム・ド・ラ・ぺ礼拝堂に描いたフレスコ画の習作だそうです

左側に、レオナルドダヴィンチ、ラファエロ、ミケランジェロなどの肖像画も描いてあります

ここでしか見られないいろんな物

藤田が生きていた時代に完全にスリップ出来る空間

大満足でした

アラームが鳴りっぱなしで、音を遮断するために大きなイヤホンを勧められるほどの異常な音の中、オーディオガイダンスも壊れて、私レベルの英語で案内されても

そういうアクシデントを引いてもたっぷり満足出来ました

そうそう、残念だったのはどこも撮影不可な事

出口(かつての入り口)で寄付をして建物の外に出ました






建物を背景に道路側から記念撮影



庭の写真を撮るために、もう一度敷地内に入って







庭は、今ではマルシェなどに貸し出しているそうです


野生のシクラメンがあちこちで咲きだしていました





滞在時間は1時間ちょっと

もう少しこの小さな村でのんびりしたい気持ちを抑えて、パリに戻ります

バス停まで歩きながら、プーさんが感想を

ジヴェルニーのモネの庭や建物より数倍良かったね
来る価値のある所だったわ

この日一番嬉しい言葉でした☺️

バスはすぐにやってきて、高速道路を走ってマシー(Massy)へ

途中は、パリからの地下鉄?の延長工事をしています

これから発展していく場所のようで、大学もありました

マシー(Massy)からは、PER(高速鉄道)で帰ることにしました

料金は4.5€程

自分で買うつもりが、機械はクレジットカードのみの購入(まだ海外利用禁止のままにしてある私のカードば使えず)で、プーさんのカードで

降りたのはリュクサンブール

ここでバスに乗り換えて、プーさんの住まいへ

のんびりとした素敵な小旅行でした

メゾン・アトリエ・フジタの展示内容や場所などについては、詳しく記載されている藤田嗣治の住居兼アトリエというウェブサイトがあります

撮れなかった写真はそこを参考にしてください








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パリ到着・・・我が家の二都物語 その1

2023-10-20 | TRIP&TRAVEL
偶然にも子供2人がパリとロンドンでしばらく暮らすようになった我が家

息子一家は期間限定で、ついに一年を切ってしまいました

今回は息子一家のリクエストに応えて、バァバの旅が始まりました

まずはプーさんのいるパリへ

旅行のスタートです

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

東京からパリまでのフライト時間は、ロシア上空を飛べないので15時間ほど

北極圏を大回りして、グリーンランド上空からアイスランド、ブリテン上空を飛んでフランス国内へ

何もかも値上がりした昨今、航空運賃も然り

年金暮らしの我が家です

ビジネスクラスの運賃の高さから、ランクダウンしてプレミアムエコノミーのチケットを購入したのは一年前

前回バンコク行きでLCCを使ってかなりしんどい思いをしたので、15時間を少しでも快適にしたく、テンピュールのネックピローとミニクッションを持ち込みました

シートはさほど狭くなく、一年前に座席も確保して通路側

機内食はトトさんとプーさんの強いお勧めでビジネスクラスと同じ物を追加購入してありました

そんな機内食で予約してあってのは和食



デザート付きだったのに、他の人と同じようにアイスクリームが最後に渡さされて


到着2時間ほど前まで、機内は就寝モードで真っ暗

途中まで読んでいた一冊の本を読み終わり、3本の映画を観てもまだまだ時間はたっぷり

仮眠を2回取り、洗面所に4回立って、体のストレッチしたり

窓際のビジネスマンは40代後半?

とてもストイックに、PCで図面を出して仕事したり、ドリンクサービスは常に冷たいお茶

隣の座席でガボガボと(そんなわけない)アルコールを飲む気になれないノミの心臓の私

白ワイン1杯と途中でビール一缶しか楽しめませんでした

軽食もしっかり食べて



ランディング前に、シートテレビに外の映像を映し出すと、一つの建物をずっとマークしていました

どうやらサン・ドニスタジアムのようです

ラグビー🏉ワールドカップ開催中だし、来年はパリオリンピックだし、エアラインのちょっとしたサービス?



シャルル・ド・ゴール空港に着いたのは、現地時間の16時過ぎ

少し早めの到着でした

パスポートコントロールまできて、パスポートチェック

英語が話せますか?と聞かれ、ほんの少しは、と応えると、英語で質問が幾つか

旅行は一人か?

滞在は2日ぐらい?
(日本人観光客って、2日ぐらいでパリを通過しているのが一般的なのか?)

2週間と応えると、旅行目的を聞かれ

なんだか質問がややこしくなると困るので、自らパリ在住の娘と会う、と伝えると

やっと無罪放免

荷物を取り、外に出れました

プーさんの迎えで、タクシーに

随分と混んでいて高速道も渋滞しています

運転手は、クネクネと縫うようにして走り、手に汗握ります

さらに追い討ちをかけるプーさんの一言

この地下道で渋滞して車が進まなかくなると、ハンマーで窓を割り、膝の荷物を奪うよからぬ犯罪が多発しているって😱

膝の上に物置かないでね

友人のパートナーもエアラインの送迎車の中で、一瞬にして膝の荷物を持っていかれたって

最後に、

治安の悪いパリへようこそ‼️って、プーさん

運転手は、フレンドリーすぎる移民系

シャルル・ド・ゴール空港とパリ市内は定額62€

この金額でこの渋滞の中を客を運ぶって、やってやれないよ〜と、プーさんにため息何回も吐きながら話していたそうです



パリ市内に入ると、裏道裏道を走ってセーヌ川を越えて、1時間半足らずで到着

長い長い道のりでした

荷物を広げ、土産を渡し、軽く食事
シャワー浴びて早々に就寝した18日夜でした









コメント
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