昨年の夏に頼まれた 単の一つ紋の着物は、掛け衿の汚れがひどいが、どうにかならないか というものでした
夏場はこういうデリケートな色の正絹は 手の汗なども気になるので、 ゆっくりと直してみますと お話して 預かってそのまま
自分の記憶の中では 絽の一つ紋と思っていたのですが、単でした
あらあら もう着る季節がきてしまう … あわてて 衿を解きました
掛け衿の汚れは かなり目立つものの 地衿にまで汚れは移っていなかったので 地衿の下前側に移動することにしました
わずかですが、焼けがあるものの 表と裏を変えても問題なさそうで 地衿も掛け衿も裏側を使うことに
よって 地衿の上前側が掛け衿に
地衿の衿先の縫込み部分が十分にあったものの、前のこての後が スチームアイロンでも消えません
出来ることなら、衿端から掛け衿を取りたいのですが、そうすると、掛け衿に前のこて跡が出てしまうので、衿先少々をカットしました
衿布は地の目も通ってないし、解いて寸法を計ってみれば 襟裏は衿中心からの寸法に左右で大きな狂いもあり、こういう縮緬の衿の交換はなかなか手間のかかる苦労の多い仕事です
寸法を控えてから 解いて 衿と掛け衿の糸くずをとったり、アイロンをかけたり 地の目を通したり … 初日
交換の方法を算段して 地衿から掛け衿と取ったり、地衿と以前の掛け衿を継いで 印つけ
衿付けと掛け衿つけ … 二日目
三つ衿芯を入れて 衿に縫い込まれる身頃や衽の余分な部分の始末をして 衿先を縫って 衿とじ スナップ付け 三日目
三日間の針仕事でした
いい勉強になりました
最初の掛け衿の汚れ(左画像)と 下前に持ってきて裏側を出した(右画像)部分です

裏にしても うっすらと汚れの後がわかりますが、着てしまえば完全に隠れるところに移動させることが出来ました
掛け衿の交換は 他に地衿の掛け衿端にあたる部分をつまんで 掛け衿がかかったように見せるやり方もあります
摘まんだだけでは 衿の厚みが足りないので 掛け衿に見せた部分の下に他の裂地か 最初の掛け衿を挟むようにしなければならないので、これはこれで面倒なやり方に思えます
夏場はこういうデリケートな色の正絹は 手の汗なども気になるので、 ゆっくりと直してみますと お話して 預かってそのまま
自分の記憶の中では 絽の一つ紋と思っていたのですが、単でした
あらあら もう着る季節がきてしまう … あわてて 衿を解きました
掛け衿の汚れは かなり目立つものの 地衿にまで汚れは移っていなかったので 地衿の下前側に移動することにしました
わずかですが、焼けがあるものの 表と裏を変えても問題なさそうで 地衿も掛け衿も裏側を使うことに
よって 地衿の上前側が掛け衿に
地衿の衿先の縫込み部分が十分にあったものの、前のこての後が スチームアイロンでも消えません
出来ることなら、衿端から掛け衿を取りたいのですが、そうすると、掛け衿に前のこて跡が出てしまうので、衿先少々をカットしました
衿布は地の目も通ってないし、解いて寸法を計ってみれば 襟裏は衿中心からの寸法に左右で大きな狂いもあり、こういう縮緬の衿の交換はなかなか手間のかかる苦労の多い仕事です
寸法を控えてから 解いて 衿と掛け衿の糸くずをとったり、アイロンをかけたり 地の目を通したり … 初日
交換の方法を算段して 地衿から掛け衿と取ったり、地衿と以前の掛け衿を継いで 印つけ
衿付けと掛け衿つけ … 二日目
三つ衿芯を入れて 衿に縫い込まれる身頃や衽の余分な部分の始末をして 衿先を縫って 衿とじ スナップ付け 三日目
三日間の針仕事でした
いい勉強になりました
最初の掛け衿の汚れ(左画像)と 下前に持ってきて裏側を出した(右画像)部分です


裏にしても うっすらと汚れの後がわかりますが、着てしまえば完全に隠れるところに移動させることが出来ました

掛け衿の交換は 他に地衿の掛け衿端にあたる部分をつまんで 掛け衿がかかったように見せるやり方もあります
摘まんだだけでは 衿の厚みが足りないので 掛け衿に見せた部分の下に他の裂地か 最初の掛け衿を挟むようにしなければならないので、これはこれで面倒なやり方に思えます