我が家のお盆は、2つの提灯を一晩中灯し続ける
13日の夕方から15日の夜まで(日中は除き)
お盆の夜に一晩中灯りをつけているのは、トトさん流儀
提灯を組み立て、灯し、仕舞うのもトトさん
私の子供時代、祖父母はお盆には集落の共有墓地まで、提灯を下げてご先祖様を迎えに行き、また同じようにして見送っていた
家で迎え火や送り火は焚かない
世代が代わり、共有墓地さえたたんで、寺の納骨堂にかえる人も増え、今では5軒の墓があるだけ
しかもその中で3軒は地元不在
提灯下げて墓に行く風習もなくなっている
父が亡くなって数年は、私もお盆にはおしょろさんとこちらで言っている、一汁三菜の精進料理を専用の足高盆に専用の漆器に準備してお供えしていた
が、田舎暮らしになってから、やめてしまった
3日間を精進料理だけで過ごすことも、父が嫌がり祖父母の代で1日だけになっていた
そして私の代ではお盆だからと肉魚を使わないなんてこともない
お供えは今でも欠かさないのは、盆だご
毎年13日にお供えしていたのに、今年は15日になってしまった
小豆を煮て、バイタミックス(ミキサー)で皮ごと粉砕
サラシのこし袋に入れて水分を絞り、小豆と同量の砂糖で練り上げ
このなんちゃって晒し餡は、母のやり方
団子は白玉粉と団子の粉を合わせてこねて丸めて
少し平に潰して茹でる
鍋底に沈んだ団子が浮いてきて、しばらく沸々させてから、掬い上げて、氷水へ
白玉粉を足すのは自分流
この盆だごさえ、ほとんどの家庭で作らなくなった
きっとお盆に提灯出すのも私たち世代でお仕舞いだろう
盆だご作るのも、子供の世代には繋がらないはず
子供たちは、母の味として記憶するだけかも
どのようにして始まったか知らないお盆の習慣
人が地域を離れて暮らすようになり、習慣も廃れていく
帰省のたびに、墓参りだけは欠かさない子供や孫たち
墓参りの習慣だけは残しておきたいが
それも確かなことではない
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