東京で見上げる月
今日は、日曜日に五島美術館に行った友と再度一緒に過ごしました
横山大観記念館のチケットあるから、と誘われていました
品川で乗り込んできた友人と上野で下車、不忍口から出て歩き出しました
実はもし関心があるなら、行きたい美術展がありました
歩きながら、エゴン・シーレ展にも行きたかったのよね、と言うと
快諾😃
知らない画家だけど、行ってみたい❗️
ノリの良い友人です
歩みを止めて、スマホで午後の時間のチケットを購入しました
不忍池を横断しながら、横山大観記念館へ
不忍池に面して漆喰と木の重厚な壁と門構えの記念館の入り口
中に入ると、タイムスリップしたようです
一階は撮影禁止
まず5分ほどのビデオガイドを勧められました
二間の客室と「鉦鼓洞」と大観自筆の扁額の掲げられた囲炉裏の切ってある和室は、全て大観の美意識で作られた庭に面しています
どの部屋にも大観の絵がかけてありました
日光や湿気で変質するのをなるべく防ぐために、3ヶ月ごとに作品の入れ替えをしているそうです
元気な頃は、2階の和室で昼間の自然光がある時だけ製作したそうです
画家は光にこだわるんだ、と ここでも
ゆったりとした静寂の中で、作品に触れ、庭を鑑賞できました
上野不忍池辺りを散策する機会があれば、お勧めのスポットです
玄関前の梅はまだかたい蕾
横山大観記念館を出て、不忍池を時計回りに歩いて、お目当てのカフェを探しました
が、見つからない
Google mapで確かめても、存在がわからず
諦めて近くのカフェで軽食をとりながら、休憩
その後、上野高校から芸大と周りながら、東京都美術館へ
ちょうど予約時間になっていました
天気予報が当たって、曇り空から青空へ
ロッカーに荷物とコートを預けて、小さなエコバッグにスマホとイヤホンなど最小限のものを入れて、会場へ
エゴン・シーレは、佐伯祐三より8年ほど前にウィーンで生まれた天才画家
佐伯祐三のように、若くして亡くなっていて、創作期間は15年ほど
日本の中学生ぐらいの頃からの作品が展示
私はクリムトの絵がとても好きで、メディアなどがクリムトを語る時、必ずエゴン・シーレが出てきます
クリムトの深く影響を受けた画家であり、クリムトからもその才能を認められた画家
クリムトの絵は好きですが、エゴン・シーレの作品は好きとか嫌いとか単純に言えない
エゴン・シーレの孤独や苦悩や不安が作品に塗り込められていて、なかなか重たいのです
作品の中に自分の魂が吸い込まれていくような感じになります
人物画で有名なエゴン・シーレも風景画を描いていました
その風景画のコーナーは撮影可能
「冬の木」は、葉の落ちた葡萄の木のようにも見えますが、くねくねとした枝に人の心の不安が重なるような作品
そんな数々の作品の中で、結婚して妻を描いた絵は明らかに違いが現れていて、ホッとします
ミュージアムショップで、選んだシーレの作品のマグネットは、妻を描いたもの
これなら、我が家の冷蔵庫のドアに貼っても大丈夫そうと選んだのです
会場内では友と別れて鑑賞しましたが、同じぐらいに出てきました
わたしを見つけて発した言葉が、
良かったわぁ❗️ 凄かった‼️
でした
他の人の作品も比較するのに良かったけど、クリムトンのが良かった
って
つい、クリムトンじゃなくて、クリムトね
って、言ってしまいましたが😅
美術館を出て、シーレの絵や28歳でスペイン風邪で亡くなった話などをしながら上野の森を歩きました
100年前にウィーンに現れた画家はなかなか世間に受け入れられなかったものの、理解者もいて、パトロンもいて
特にレオポルド夫妻が、エゴン・シーレの作品の素晴らしさを確信してコレクターとなったそうです
こういうことを知れば、ついついゴッホを思い出し比べてしまいます
今回もオーディオガイドをダウンロードして、聴きながら鑑賞しましたが
自分の感性でみるだけでも良いんだよなぁ、なんて思ったりも
5泊6日の滞在でたっぷりリフレッシュ
明日はベス🐕🦺とトトさんが待つ鹿児島へ帰ります
あ、公園を出る前に、東京都のモニターに参加してPCR検査をしました
その場で結果がわかると、まずいと思いましが、明日の昼以降という事で参加
ウェブサイトにアクセスして、予約番号で検査結果を知ることになっているらしい
ポジティブだったら、どうしましょ😵
私も若い頃に、クリムトとシーレ展に行って、印象に残ってます。
ある瞬間に見える、人のさびしい本音、有様、さが(性・業)を見たような記憶があります(もうだいぶ記憶が薄れていますが)。
良いお時間をお過ごしになりましたね♪😄
頭の片隅にあった行きたい美術展に、行くことができ、幸いでした
タイミングがあって良かったです
田舎暮らしだと、こういう事はなかなかできないですものね。
まぁ二兎は追えないわけで(笑)
しかしこういう作家の内面生の表現は、見る側に覚悟が必要ですね
音楽だと、軽く聞き流せたりするのに。絵の方は放つエネルギーが強すぎて
コメントありがとうございました