Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

三つの勲章

2005-09-01 12:31:55 | 旅行記
とても憧れていた山があった。
中央アルプス 木曽駒が岳と宝剣岳
特に宝剣岳は 切り立った岩を 鎖をつかみながら 登っていくと言う ちょっと難しい山で 去年 こわい物知らずの私は登ろうと思い立って 頂上小屋に宿も取って どきどきしながらその日を待った。
色々な本を調べても 心配がますばかりで 毎日毎日 頭の中でシュミレーションをくり返し どきどきして また夢でも何度も山に登り。。。
そんな時に 駒ヶ岳のロープウェーに雷が落ちた。 
出かける前の日の事だった。
幸いと言うべきか 残念なことに その年は駒ヶ岳 宝剣だけに行くことを諦めた
今年 縁があって また駒ヶ岳に挑戦することになった。
難易度 体力度とも そう難しい山では無いらしい。 宝剣岳が入ると難易度は増すけれど 慎重に行けば大丈夫と言われた。 今回は専門家と一緒なので 少し山登りの意味やこつなど分かるかも知れない。

天気予報は曇りのち雨
下界でこの天気予報では 山の天気は望めそうもない。 今年は何処までも雨を呼ぶ女になってしまった。
それでも千畳敷に降り立ったときは青い空に雲が流れる気持ちの良い天気。
雲の早さから 風の強さを予想はできたけれど なんの不安も無い。
senjyoujiki

乗越浄土までの急登に喘ぎながら 背中に心臓の音を聞きながら必死になって歩く。  気圧のせいか多少いつもより息が上がる気がする。頭の上に前の人の足がある様な急な坂道 一人の時は 写真を撮ったり 立ち止まったりするのだけれど 今回は パーティの一番前なので みんなのペースを崩すことになると思うと なかなか休憩できない。
やっとたどり着いたと思ったら 今度は中岳のピーク  巻き道の方を行ってみようと思ったけれど 風が強くて とても危険 同じ理由で宝剣岳はこちら側からでも かなりの注意を必要とする。 頭の中で足をおこうとした場所ではないところに足が行ってしまう。 風のせい。。と思ったけれど 「風で飛ばされるような華奢なからだかい?」と言われそうだし ただの老化かも知れない。
岩のごつごつした道は歩きにくいし 所々でよいしょと両手を使って体を引き上げる場所もある。
風の強さもわすれて汗かき ふうふう
やったー ついたぞー
雲海も あったり 駒ヶ根の里が見えたり 御岳が見えたり 甲斐駒や鋸岳をはじめとする 南アルプスが見えたり  いやいや 八ヶ岳方面も見えるぞ
しばし よろける足をだましながら 頂上をうろうろ 去りがたい頂上のひとときを楽しんでいたけれど やはり天気予報通り 空が怪しくなってくる。
行きとは違う馬の背方面から回って降り始める。  エーデルワイスの花
地味だけれど あちこちに咲いている。 可愛い  ここのエーデルワイスは 駒薄雪草と言ってサイズも少々小さめらしい。 「あ あそこにも ここにも」
そのとき ずるっ!どてん
ずっと岩場たっだけれど ここだけは岩が砕けて細かい浮き石がいっぱいあったらしい。 エーデルワイスに見とれていた私は 不覚にも滑って転んでしまった。 その時 小指で体をかばった物だから。。
いてっ!  やがてじーん  直ぐにおきあがったものの  手袋のしたから じんじん来る痛みは 気持ち悪い
「大丈夫ですか?」と言われ かっこわるいといいかっこしいの私は「大丈夫」と笑う。
「やばっ! 骨折れたかも 」そっと動かしてみる。 何とか動く。 おっ 大丈夫 「じゃぁ ひび?」
どんどん腫れてくるのが解った。  命に別状はないし まぁいいか
これが一つめの負傷
岩場をよけながらひょいひょいと降りてくるとき 思ったより 岩がでていて 自分の足の長さではよけきれなくなって思いっきり膝をぶった。 ごんっ!  あちゃー  これは間違いなく皮下出血しているだろう  涙でそうにいたかったもん
これが二つめ
もう一つおまけ
お昼に 怠け者の私は コンビニで 巧みの握りというのを買っていった。
人のホームページで 巧みの握りッテイウノを知って それは奥様の作ったおにぎりはプロ級に美味しいよと誉めているんだと思っていたら コンビニのおにぎりの名前だと知った。 どんな美味しいだろうと まねをして買った。
美味しかったよ! でもこれが凶器になった。
海苔を巻いて食べるタイプなので 海苔をはがす。 それを爪の間にさしてしまった。 あり得ないことだけれど いた-あっ! 生爪をはがしたようになった。紙で手を切る話はあるけれど 海苔だよ 海苔
ま 子供が膝小僧のバンドエイドを 自慢する様なレベルの怪我なんだけれどね
だから笑って話せるし ちょっとした勲章になるんだ!
また 行きたい 風のご機嫌を伺いながら 宝剣岳の壁にトライしたいし 中岳の巻き道にも挑戦したいな! 

コメント (7)
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