毎月の自分の仕事として親を訪ねる事を決めていたのだけれど いつの間にか仕事では無く 双方の楽しみになって 私なんぞはいい年して未だに小遣いをもらって ご飯も食べさせてもらって 変な習慣になってしまっている。
お金出したらにどと来ない と毎回同じやりとりを繰り返し・・・ それでも来てくれることが嬉しいんだから・・・といわれ しぶしび納める。 帰りは買い出しのおばさん状態になってよたよたと帰って行く。
話は初めからそれたけれど 昨日は ひな祭りの準備がしてあった。
一日早いひな祭りのお祝い。
ちらし寿司に 蛤の潮汁 わけぎのぬた 煮物いろいろ 甘酒
食卓が華やいで 春の色。 幼い頃からずっと続けてきた行事を通して いろんな思い出に話が弾む。毎年毎年同じでも それが何だか嬉しい。
この家には私のおひな様が預けてある。
生まれたときに 祖父が買ってくれたものだ。 戦後間もない頃 たとえお金を出してもものが無くなかなか買えなかったのを ある旧家で おひな様を売りに出している事を知って直ぐに飛んでいって買ってくれたものらしい。
とても古いもの 江戸時代のおひな様だとか・・・
衣装は粗末なものだけれど お顔がとても上品。 わが家には娘のおひな様があって一部屋占領してしまうので いつも実家に預けて 一年に一度会いに来る。
小さな時からの人形が所狭しと飾られている。 これも自分史を見ているようで なんだか懐かしい。 みんなみんなついこの間の事の様な気がする。
今回は 父の妹から送られた繭玉で作ったおひな様の撮影も頼まれた。自分の原稿のカットに使いたいらしい。 父と おばさん とても良い関係で お互いに尊敬し合って いつも気に掛け合っている。
そして最後に 墨絵で描いた色紙を飾って 実家は春爛漫
いつまでこんな事出来るのかな? 両親は元気そうだったけれど 若くないし・・・ いつまでも続くといいな そして私は子ども達に同じ事してあげられるのだろうか?