もう一つのハイライト大蛇嵓は 牛石ヶ原から暫く行ったところにある。
尾根の様に尽きだした道を歩く。二つの橋を渡るところを見ると小さなこぶのような山が繋がっているのだろうか? 両側がひどく切り立った崖の様になっていることは知っているのだけれど 真っ白で見えない。 落ちたら助からないね。
先遣隊の亭主が大声で叫んでいる。「見えるよ~」
おぉ 見えるんだ。 大蛇が頭を持ち上げているような大岩 だから大蛇嵓っていう。 そのおでこから鼻にかけて歩く。(鼻があるかどうか知らないけれど)かなり急な岩なので 危ないと いつもリュックを置いて降りていくのだけれど。
何度挑戦しても この岩は怖い。 急降下の岩は回りに手すりがあるけれど 届かない。手すりは下が大きくあいていて 滑って転んだら 隙間から谷底へ落ちていくことは間違いない。前に 吉野に住む友達と行ったときは するすると何でもないように降りてきた。 そのバランス感覚にびっくりしたものだったけれど
柵にしがみついて一番先まで行ってみたよ。 ここまで来て それも霧が晴れているのに 見ないで帰るの悔しいからね。遠くの山々が見える。山上が岳や 行者還りなど昔見た様には見えなかったけれど
ピーちゃんにも ゆっくり降りてくるように誘ったんだけれど 途中で断念。おかしいな 今では彼女の方が高いところ得意な筈だけれど。
霧に 細かい雨も混じってきて 髪がじっとり湿ってくる。 濡れないように帰り道を急ぐ。
シオカラ谷へ降りて登るか尾鷲辻まで戻って中道を行くか 思案。 雨が心配だったのと 大下りの後の急登 この天候で意味があるか考えて 無難な道 中道コースを取ることにした。
少々未練あるので途中までのぞいてみることにする。 この下りは 初夏には石楠花のトンネルができるところだ。
ひょこっと鹿が横切る。 ピーちゃん大喜び。 今回 いつもなら群れている牛石が原で 鹿に会えず。おかしいな。食事中なのか 雨のせいか どこかに隠れているんだね。
そう思っていたけれど やっぱり姿を見せてくれた。 本当は野生の動物なので呼んではいけないのだけれど いい加減な鹿語で呼んでみる。 首をかしげて 立ち止まり こっちを見ている。可愛い。
この後 立派な角を持った雄鹿に出会ったり 小さな子鹿を連れたファミリーに出会ったり 見つけると次々に鹿さんに出会える。
尾鷲辻からの中道は苔がいっぱいの ヒーリングロード
苔大好きなピーちゃんは 奇声を上げて忙しい。 ヒカリゴケ無いかな?と穴蔵探したけれど 見つからず。
やっぱりここには無いのかな? 西大台はもっと もっと苔の宝庫 いつか予約を取ってみよう。
行きたいところいっぱいの懐深い山だけれど 日帰りで行くには 無理はできない。何度も通うしかない。 未練はあるけれど 車の位置もよくわからないような白い霧を前にして 早めに帰ることが得策と思い またもや曲がりくねったドライブウェーをくねくね
こんなんだよ! 下って回りの様子が見えるようになるまで本当に緊張した。 無事で良かった~~
帰り 吉野の平宗本店まで寄り道して 柿の葉寿司いっぱい買って帰った。
今晩は 柿の葉寿司だ。