Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

でっかいどー 百々が峰

2007-11-27 15:00:00 | インポート

百々が峰は 地元の人に大事にされている山らしい。 休憩中もひっきりなしに人が行き交う。 と言っても反対側の金華山と比べたら静かな山歩きができる。 観光客も入り交じる金華山と比べると山の大きさも違うらしい。 何たってピークが二つあるし 今日の予定には そのほかに長良川展望地 白山展望地が入っているというのだ。 更に三田洞の方へ行くコースもあるというのだから・・・・一日では無理だわ。

東峰から左の方にある登山道を降りていく。 尾根伝いに直ぐとの話。 登山道は二手に分かれていて 整備された林道の様な(地道だけれど)道と いかにも登山道らしい道。 東海自然歩道と書かれている。

Sizenhodou Kiba

東海自然歩道かぁ あの岩の壁急降下の岩古屋山もそうだった。 継鹿尾山もそうだった。 春に行った谷汲の妙法が岳もそうだった。 それらが何処でどう繋がっているのか? 確かにつながっているんだね。 東海自然歩道。

雰囲気の良い登山道は何度も寸断され 林道と出会う。 何度か登ったり降りたりして最後に林道に降りたところで見事な萩の実がぶら下がっているのを発見。 豆みたいに見えるけど あんまり実がふっくらしていないし 食べられないんだろうね?

途中で振り返ると さっきまでいた東峰が見える。 遠いなぁ。

Haginomi Hana_2

少し歩くと 殆ど展望無いけれど 西の三角点につく。そんなに魅力的な場所とは思えなかったけれど こちらが百々が峰の正式なピークだったらしい。

Higashimine Nisicyoujyou

「ご飯はぁ?」「もう少し先。反射板の所へ行こう」

この反射板は ランドマークみたいな物だね。金華山からも見えた。今朝来るときにも大垣の方から見えた。何年か前に山火事があってこの山が 燃えてしまった。 その時の被災したところがこの反射板の斜面らしい。 金華山から見たときも 不思議な感じがした。

Nagaragawatenbou

金華山を間近に見てお昼ご飯。 細かい虫がいっぱい寄ってきたし 寒かったけれど めげず 無事に食事を終える。

今日のメニューは オモニの点天の餃子 珍しい青トン味噌の韓国おにぎり ロールケーキ 私はたらこスパゲティ 果物 カステラ ジオンさん沢山の漬物と煮物 豪華なフルコースになってしまった。 これが楽しみなんだけれどね。

Lunch_2

お天気もはっきりしないので 撤収して先を急ぐ。毎度の事ながら 体が重い。 帰りピストンの予定だったけれど 林道から更に降りてアスファルトの道を歩く。 深い理由は無い。大嫌いなアスファルトだけれど 同じ道は止めようと思っただけ。

「こちらから行くと トイレが近いんです。」このアスファルト道路は 管理用に作られた物だけれど バスでも十分通れる立派な物。 みんなに解放すると大変なことになるのかしら?両親にこの紅葉見せたかったのに。

Hana2 Yukimusi

登って来るときからずっと気になっていた虫がいた。 クリオねみたいに立って羽を激しく揺すって飛んでいる。 結構すばしっこい。 小さいのでなかなかカメラに収まらない。

ここでその虫がいっぱい飛んでいた。あんまり可愛いので みんなでティンカーベルと名付けた。 後で トイレに来ていた管理のおじさんに聞いたら「この辺では雪虫って言うんだけれど この虫が沢山出ると 雪が近いって言われているよ。」

雪虫かぁ 可愛い虫だった。 そんなに寒くは無かったけれど 今年は雪が多いのかなぁ?

ぶらぶらと 紅葉の山を眺めながら歩いていく。 三田洞の尾根も見える。自動車学校も見える。私はここで免許を取ったのでは無いけれど 子どもの頃から慣れ親しんだ名前だ。

Rindou バイオトイレまで行くと東峰から降りてくる道とぶつかる。これで一周した。 トイレには今では見なくなってしまった手押しポンプがあった。 がっちゃんこ がっちゃんこ やってみる。

面白かったけれど これでは手が洗えないことに気づく。片手はポンプの柄にかかりっきりになっているからね。 どうしていたのかな?昔の人。

トイレの直ぐそばが分岐 権現山のピークを越えて行かないと駄目と思っていたら 巻き道があるとのこと。 ジオンさん おいでおいでをしているように先に立って振り返っている。

Kiri_2 Akaimi

Gongenbunki 

Makimiti_2

斜面を行く巻き道はわずかで やがて広い階段を下りていく。何処をどう歩いたか気づいたら白山展望地の小公園に来ていた。

山茶花が可愛い。 白山展望地 当然のことながら見えず。

Hakusantenbou2

Sazanka

ジオンさん更に長良川展望地まで案内したいと言ってくれたのだけれど オモニがあまり遅くなると ちょっと・・・と思ってお断りする。 近そうだからいっても良かったね。ごめんなさい。

右手に萩の滝へ降りる道がある。 この道は厳しい道では無く観光気分でも歩けそうなゆったりした道。 したに降りるに従って 紅葉のトンネルの中を入っていく。

Gezandou Gezandou2

前半は岩場いっぱいのアドベンチャーワールド。 後半は気持ちの落ち着くゆったりした山歩きだった。 

最後に萩の滝に降りて 去年の思い出とつなぎ合わせる。

あら 萩の滝は二段だったんだ。

Hagiuenotaki

Haginotaki

終点松尾池によって 鴨を見て帰る。

ここは鴨やら鴛鴦やらがいっぱいなので 沢山のカメラマンでにぎわうところだ。 昼もずいぶん過ぎたけれど やはり沢山のカメラが・・・

鴛鴦見つからなかった。

Osidoriこれは去年の物の筈。

ジオンさんが送ってくれた。

美しい。

さて里山だからと心のどこかで 気楽に考えていた山だったけっれど 岩場があったり ピーク及び 立ち寄りたい場所がいっぱいあり 面白い山だった。やっぱり案内必要だね。

せっかくのチャンスを拾い落としてしまうよ。 ジオンさんありがとう。

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岩場とスズメバチに冷や汗 百々が峰

2007-11-27 13:00:00 | 山歩き

去年両親を連れて松尾池に行った。 紅葉には早かったけれど萩の滝までの散策を思いの外喜んでくれて 今年の年賀状はその時の絵を短冊にした物をデザインして作ったぐらいだった。

萩の滝では両親の喜びとは別なことを考えていた。見上げた先に見える岩の塊を見て「あそこは登れるのかしら?」

山中間のジオンさんが「百々が峰案内したいから 是非岐阜へ」と誘ってくれたのは今年の五月頃。何度も誘ってくれるけれどなかなか時間や日にちの調整ができず。そのままになっていた。

家の都合で 山登りを諦めていたオモニから月一度ぐらいなら・・・とメールが入った時 小躍りして喜んだ。その時に百々が峰の事を思い出した。

「ジオンさんと予定が合うと良いな」

幸いというべきか 本当はジオンさん予定があったのだけれど 動かせる予定だと言って都合を付けてくれた。  百々が峰 岐阜市で一番高い山。

今にも降り出しそうな天気だったけれど決行。紅葉の時期なのであまり天気が良いと 人がいっぱいで車駐められないかも・・・と思っていたので丁度良かった。(負け惜しみじゃないよ・・・ん? ちょっとだけね)

松尾池の手前で車を降り歩き出す。 「うぉ~~」何と綺麗なのでしょう 両親と歩いた去年とは比べものにならない。湖面にも赤や黄色の山々を映し まさに綾錦。 今年はついている。

何度も何度も素敵な秋に出会う。

Matuoike2Kouyou2 左から東屋に行って山の中に入るのが近いのだけれど トイレ休憩のため右から回っていく。

合掌造りの上の道 真っ赤に染まった遊歩道を楽しみながら登ると 右に踏み跡が・・・

標識はない。枯葉がカサコソしていて良くわからないけれど 一人の男性がひょうひょうと足もとも軽く登っていったのでわかった。 ひとりじゃ 見つからなかったかもしれない。

今日のコースは岩場コースらしい。ああ あのとき見た岩場を越えていくんだ。 嬉しいと同時に不安も「大丈夫 夜叉壁登ったんだから大丈夫。 距離も短いし」

はぁ そうですか?

Tozandouiriguti 前の男性は足取り軽くすいすい登っていったけれど 思ったより直登が長かった。 急というわけでもないと思ったけれど直ぐに見失った。 おちばの乗った斜面を「結構きついな~」と登っていくと道はやがてジグザグになってきた。

それでもそのきつさにはあまり変化が無く アキレス腱がきりきり悲鳴を上げている。 止まってゆっくりのばしてみる。 そんなことを繰返していると 木々の間に展望がのぞき見られるようになって やがて岩の壁に到着。

Konoma

「水分補給しよっ!」と立ったままお茶を飲む。ふ~~生き返った。 まだまだ修行が足りないな。

さてと 次は・・・れれれ?道が無い。

「この岩の壁を登りまーす。」  「え~~っ?」 それは想像していたよりも急だった。鎖もロープも無い。あってもあまり使うこと無いからいいようなものの 問題は何処をどう登ったら何処へ行くのか見当がつかなかったこと。 間違っていたからってもどってくるのもな~

Iwaba1Iwaba4 

Iwaba5

私の左手は 引っ張ることはできるのだけれど つかんで寄せるとか 手をつくことはまだできない。

岩の角を探して手を引っかけて体を引っ張り寄せる。膝が悪いので高さがあまりあると 踏ん張ることもできない。 くそっ

オモニが押してあげるって言ったけれど「ゴメン 自分でできないと意味無いのよ がんばってみる。」と断わる。

そんなきつい登りが三カ所ぐらいあったかな? ゆっくり慎重に登っていった。がっし がっしと斜面を歩けるようになってやがて ふつうの登山道に戻る。

しかし 相変わらずアキレス腱痛いな。更に悪いことに 膝ががつんがつん音を立てるようになった。こりゃ困ったな。 立ち止まって様子を見ながら歩くとだんだん回りの山の景色がちらちらしてくる。

更に登ろうとしたとき 先に行ったジオンさんがうずくまって何か言っている。「えっ? 何かあったの? 具合悪いの?」 大変  良く聞いてみると「スズメバチが・・・気が立っていて・・・」と言っている。 近づいてみると ブンブンかちかち 行く手を弧を描いて飛び交っている。

足もとを見ると瀕死のスズメバチ一匹。 でかっ

「どうしよう?」後ずさりしながら這いだしてきたジオンさん。進むのは間違いなく危険。 スズメバチ大騒ぎしているもの。 でも先に行ったおじさんどうしたんだろ? もしあのおじさんがスズメバチを怒らせたのだとしたら 時間が経ちすぎている。

戻ろう。 当然そう決めたけれど やっとの事であの岩場をはい上がってきた私。下りのことを考えると気が重かった。何とか斜面を通って あの蜂の住みかをまけないか?

なんとなく左手に踏み跡あり。 ジオンさんが先遣隊になって 行く。 「ここって蜂よりひだりにでてる~?」「うん 大分行ってる」「じゃあ この方法で行きましょう」というわけで少しずりずり滑りながらみちなき斜面を進む。 さっきのおじさんもきっとこの方法で行ったはず。

無事 松尾池を見下ろすテラスに到着。やれやれ 冷や汗もんだったよ。 スズメバチ 怒っているの初めて見た。怖かったぁ。

TerasukaraKutinasi  テラスは良い場所だった。

紅葉に輝く山も見えたし 長良川も見える。 学生時代を懐かしく思い出せる。

あの美しい松尾池は深い碧。

ふと回りに目をやると クチナシの実がいっぱい。 登山道側の実は取られたのか無い。反対側にびっしり実を付けている。 クチナシはたくあんの色づけに使うぐらいしか知らなかったけれど サフランの代わりに使うんだって。サフラン独特の香り クチナシで出るのかな?

心残りだったけれど先を進む。 あんまりのんびりしているとジオンさん企画が 遂行できないからね。

ここからは 右の方に巻いていってやがて樹林帯を通って 頂上にひょっこり出る。 でも長かったよ。 そんなに高い山なのに 歩きごたえのある山だこと。

JyurinJyurin2 いや でかい山と言うべきだね。それはこの先思い知らされた。

紅葉は松尾池辺りが一番綺麗。今年は 沢山の紅葉に出会えた。

頂上にてジオンさんにチーズケーキをいただく。 あれれ まだお昼じゃ無いんだね?

Cyoujyou Sankakuten

Gifujyou Teatime

百々が峰には二つの三角点があるのだそうで 今までは西峰が地図上の頂上だったけれど 今は東峰(つまりここ)が登録されるようになったのだと

こちらの方が少し高いらしい。

おおきなおおきな百々が峰 休憩後は西峰に向かう。

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