Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

もう一つの湿原 木平湿原を歩く

2008-07-08 14:55:00 | 山歩き

分岐から左に入っていく。これで籾糠山の登山道 全部回ることになる。

もちろんこの山のほんの一部を見ているに過ぎないけれど 満足。

二人ともストックであらゆる葉っぱを裏返してみる。 宝探しをしている気分。ピーちゃんに至っては 蛇のお腹も裏返して見そうな勢い。

そのおかげで 初めて見る花にいっぱいご対面。

Kakiran ←コケイラン

わさわさとした草むらをかき分けてこれを見つけたときの驚きと喜び どう見たって野生の蘭だった。 始めカキランだと思った。カキランは道の駅で植木鉢に植わっているのを見たことがある。 へっ 山でみたいもんだ と思っていたから 大喜び

しかし 帰ってから偶然の書き込みでコケイランと分かる。 コケイランかぁ? それでも初めて見る美しい蘭だった。

Hana14

Enreinomi_2 エンレイソウのみが真っ黒で固そうになっている。 ここまで見届けたことがないので珍しい。

Yukizasanomi ユキザサが実を付けている。これはヒロハノユキザサで良いのだよね?茎が赤い

あの蘭の様な花は消えて緑の小さな玉になっている。もっと時を経ると赤い玉になるのだろうか?

Kudari  緑の中大下りの後振り返ると 籾糠の頂上が見える。一ヶ月前にはあそこにいた。

Mominukacyoujyou 遠いな きつかったはずだよ。

さほど高さはないように思えるのだけれどね。

ブナ林が美しいよ と聞いていたけれど 年月を経たと思われる形の良い木がいっぱい。

Ki Ki2

湿原が近づいてきたらしい。 ツマトリソウ モウセンゴケが見え始める。

TumatorisouMousengoke  モウセンゴケ

こんなに近くで見たのはじめてだねぇ

しゃもじに赤い毛が生えているみたいな・・・

毛の先は丸い玉になっている.さわれなかったけれど 光っているところを見ると これはきっと粘性があってこれで虫を捕まえるんだろうな? 苔は日陰に育つと思っていたけれど モウセンゴケは日の光を受けて湿原を赤い絨毯に変えていた。

Kidairasitugen Kidairasitugen2

時々霧が吹き付けてきて とても幻想的。

さ そろそろ降りましょうかねぇ

とここで「私行きたいところがあるの。」とピーちゃん。 出ました。ピーちゃんが山でこういうときはでっかい木を見つけたとき。 彼女は 巨木大好き

見れば ダケカンバの巨木があるとの表示 そりゃねぇ

枝をかき分け足下をかき分け・・・しかし思ったより近くて なかなかあじのあるダケカンバがそびえている。 ここでは巨木は珍しくないので 大きさに驚きはしなかったけれど

Kyoboku Kyoboku2

湿原に戻って下山開始。 これからは ずっとブナ林の中。カラ谷分岐まで戻る。

Bunabayasi Banabayasi2

綺麗な緑でしょ?

本当は今回もう一つみたい花があった。 フガクスズムシソウ

ブナの木に寄生する蘭らしい。 ここで見ることが出来るらしいと聞いたけれど 知識に乏しい私たちは いくら葉っぱをひっくり返しても見られるはずもなく 敗退。 今日の管理人は「何処に咲いているか知らないです。 蘭のありかは教えないことにしています。盗掘されたら困るから。」と言われた。

盗掘 どうしてそんなことするのかな?

Bunabayasi3 こんなに登った覚えないんだけれど・・・

地の底まで落ちていきそうな急な下り階段を これでもか これでもかと下っていく。 

ふと ピーちゃんの足が止まる。 「どうしたの?」「ううん」これは私が蛇を嫌いなので脅かさないようにと木を使ったときの彼女の返事。

ばれているからね

どうやら 蛇のようなものを見たらしい。「でも変なのよ。 ズドンと太くてね。しっぽは?と思ってみていたらしっぽなくて くねくねしないで すーっと草むらに入っていったの。」

はぁ つちのこですか? この山は本当にいろんな事が起きる。

長い長い下りの後 人声が聞こえる。 今日はこの山に入ったのは私たちだけと思ったら 晴れてきて 誰か登ってきた。 そう思ったら 今日の管理人さん達だった。

遅いから心配してくださったのですか? 

いいえ お天気が不安定なので・・・・ というわけでお迎えが来て 帰りは天生湿原を反対回りでみんな一緒に帰ります。

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カツラ門と キヌガサソウの群生地 カラ谷

2008-07-08 13:38:00 | 山歩き

湿原を抜けると 緑の美しい分岐点 左へ登っていくと木平湿原。 帰りにはここへ降りてくる。

この辺り先月はたくさんのキクザキイチゲ ニリンソウがあったところ。緑のニリンソウも見た。いまではその葉っぱは大きく育ったヤグルマソウに隠れて 全然分からない。 不思議だねぇ ついこの間のことなのにぃ

Yagurumasou2 ヤグルマソウ

花は小さな金平糖がびっしり並んだように繋がっている。

なかなか可愛い。

赤い葉っぱのヤグルマソウには赤い花が咲く

サンカヨウ 丸い玉の実を付けている。この丸い玉熟してくると 青くなってくる その色がなかなか素敵 自然が造ったブローチみたい。

Sankayou_2 サイハイランはこれでもかって出てくる。 珍しい花らしいのだけれど ここでは当たり前にある。

Sihairangunsei

Sankayou2

Hana11 ユーモラスな実のようなものを付けているのは何だろうか?

Hana12_2 

Midori3

このエリアは本当に緑が美しい。 ずっといたいところ。

沢まで進んで左に登っていく。沢を付かず離れず登っていく。これがカラ谷コース。

登山道は この時期の花カラマツソウが白く清楚な様子を見せている。カラマツソウとは良く言ったもので から松の葉っぱが固まってボールのように咲く様子によく似ている。

Karamatusou 

Hana13

これはなんだろうか? 多分花が終わっているのだろうけれど おもしろい形のものが残っている。

Katuramon ここは この山で私たちの一番のお気に入りの場所。

大きな大きなカツラの木 秋になったら甘い良いにおいがするんだろうな?

ピーちゃんが とても小さく見える。

Katura

Kamebahikiokosi 変な形をしている葉っぱ

亀さんの姿に似ているから カメバヒキオコシと去年覚えた。

Hirohanoyukizasa_2

ユキザサ 知っている花とどうも違う。 まるで野生の蘭のようにも見える。またもや新種発見か?

ピーちゃんは懐疑的ではありましたが・・・

家に帰って分かりました。ユキザサはユキザサですがヒロハノユキザサだそうです。 葉っぱが広いだけではなく花も少し変わってくるのですね? 

Maizurusou マイズルソウの花は可愛らしく元気

Syoukiran_2    おっ!あれを見よ!

ショウキランではないの?

去年上高地で見た時その可憐さにすっかり虜になったのだけれど それが腐生植物でギンリョウソウの仲間と知って二度びっくり。

ピーちゃん これはかなり珍しい花だよ。しっかり撮っといて。 来年ここに来てもあるとは限らないらしいの。 去年聞いた話を 知ったかぶり(というわけではないのだけれど)で伝える。 今回の山歩きでもう一度だけショウキランに出会った。 可愛い色をしているのに 葉緑素を持たないというのもしんじがたいね。

Kinugasasou やってきました 沢沿いにキヌガサソウの群生地

ここで妖精がキヌガサの傘を順番に開いていくのを見たのだった。「キヌガサソウは一ヶ月ほど楽しめるから」 管理人のおじさんがおっしゃったようにまだ咲いていた。

Kinugasa2 一ヶ月前は 清楚で気高い白い花だったけれど 今回は緑がかって これまた高貴な色香を漂わせて・・・

Kihana

沢を渡ったところにいくつか咲いていた花

どこかで見たことがありそう。 何だろう?ツリフネ? でも横から見ると ぶら下がっていない。 調べなきゃ。

沢を横切ってから どんどん登っていく。 前に大阪からの団体さんが 急登にあえいでいたことを思い出す。

大丈夫かな?

心配していたけれど 木平への分岐は割合と近くて 少し登ったら ひょっこり出た。 ここから頂上への分岐の方がきつかったのかもしれない。

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天生湿原に咲く花 7月

2008-07-08 11:40:00 | 山歩き

今回の天生湿原は カラ谷へ続く道に限定する。瀬を渡ってブナ林置くの水芭蕉群生地へ行くと違う花も見られるかもしれなかったけれど 今回木平湿原へ降りることを決めているので 諦める。

Rindou 何だと思う? いかにも可愛らしい形をしているのだけれど

後で分かった。 これは竜胆 上に白い実を付けたもの これから咲くもの いろいろだけれど 竜胆ってお日様が出てこないと咲かないのだって

だからしっかり閉じてまるで違う花みたいにすましている。そう言えば戸倉山へ行ったとき 登りではほとんど見られなかった竜胆が帰りには斜面が青く染まるほど咲いていて 不思議に思ったのだった。

そうか 竜胆って こんな風にしてお日様を待っているんだ。

この花ピーちゃんいたくお気に入り。

Hana6 何やろ?紫蘇科の花と思うのだけれど

花は小さく 毛むくじゃら アキノタムラソウ

Hana7

これはもっと不思議

虫が連なっているようにも見える。でもきっとこれは野生の蘭に違いない。

初めて見る花

オオバノヤマサギソウ

Hana8

これは一つの茎に 下の方はエノコログサのようなふさふさしたのがいくつか付いていて 一番上だけチガヤのような花

何だろう?

何だろうばかり続くわ

Situgen

Situgen2 匠屋敷跡がある湿原は少々陸地化が始まっている。 さらに進んで 降りていくと前に水芭蕉とリュウキンカのあった場所に行く。

Yuuhodou おお~ 水芭蕉は 炒めて食べたら美味しいんじゃないの?と思えるぐらい青々と育ち足下は緑でわさわさしてなにも見えない。それでもストックで裏返しながら覗いてみると

Ryuukinka あれれ これ可愛い

何かブローチみたい。

何だろうね?

そのうちにここにたくさん咲いていたリュウキンカの気配が全くなくなっているのが気になった。

ん? これ リュウキンカの実? 思い当たったら愛おしくて愛おしくて・・・ なかなかの種でしょ?

Konpeitou_2 編み針の様に細い茎と葉の植物 先には金平糖のような花が付いている。 地味でもよく見ると可愛い。

Musikari 春に来たときに白い可愛い花をいっぱい付けていたムシカリ

いまでは赤い実を付けている。

Mitubaouren_2   ミツバオウレンの種が咲いている。(種は咲いているとは言わない?)

Takesimaran タケシマランも 実を付けている。

Sirahigesou シラヒゲソウ

入口でまだ咲いていないよ と言われがっかりしていた。だから見つけたときは小躍り

思ったより小振りの花だった。シラヒゲソウというからには センニンソウのようになるのだろうか? おもしろいデザインの花だった。

Tubameomoto あの時あんなにたくさんあったツバメオモト 青い実になっていた。

どうしてツバメって言うんだろう?と思っていたら山小屋さんが 花がやがて黒い実になってこれがツバメの頭に見立てられてこの名が付いたのだと教えてくれた。 この写真まだ青いのでわかりにくい。

Sankayou サンカヨウも実を付けている。あれだけたくさんあったサンカヨウが一斉に実を付けて やがて下に落ちる。

そりゃサンカヨウの畑になるはずだわ。

Hana9 葉っぱの付け根に白い花を付けている。何だろう? 

Hana10_2  この時期の花 そして春の花終わってからのその後を見ることがないので どうにも何の花なのか分からない。

↑ウワバミソウ 

あの時にここにはあれがあった 只それだけがよりどころの様な花調べ

←ミヤマタムラソウ

難儀です。

Saihairan サイハイラン

珍しい蘭と 大喜びしたけれど これがその先ずっと続いたのにはびっくり。本当に不思議な山です。

この辺りから 沢を越えると水芭蕉の群生地に入りますが 今日はこのまま左に登ってカラ谷を行きます。前は下りだったけれど 今日は登り きついかな?

後から赤い字で 花の名前付け加えました。山小屋さんに教えていただいたものです。 調べることが下手な私に心強い先生です。

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花のその後を知りたくて 籾糠山 天生湿原へ続く道

2008-07-08 09:56:00 | 山歩き

一ヶ月前に 籾糠山へ行ってその花の多さにびっくりした。 そのときまた行きたい山だと思っていたけれど 秋ぐらいを思っていた。

7月5日に東海北陸道全線開通のニュースは嬉しいことだったけれど だから行ってこようと思ったわけではない。 この時期春ほどは花がないよと聞いていたけれど しんじられなかった。

「来週籾糠山行こうと思うんだ」気付いたらピーちゃんにそう宣言していた。 あのお花の先生が7月にはフガクスズムシソウが咲くからいらっしゃいとおっしゃったことも頭にあった。

土砂降りの雨の中か 最悪古川から高山周りでうちへ帰ろ!と開き直って天生峠

駐車場には先行者が一組 あらら そりゃそうだよね あれだけ降ってまだ山へと思う物好きは私たちぐらいのものだよ。 先行者は観光客? ショルダーバッグで スニーカー

人それぞれだから良いけれどね。入山料取り立てる人もいないのでは。。。と思ってしまったよ。でもいたいた。 今日は若い二人組。お花の先生はお休み。 電話しときゃ良かったな。

Cyuushajyou それにしても こんなに寂しい駐車場は滅多にないだろうな。

今日はカラ谷から上がって木平湿原に降りてくる。前回は木平湿原に行けなかったので これで大まかにすべてのコースを回ることになる。

受付の背後を上に上がってまずは天生湿原をめざす。 前にいっぱいだったエンレイソウは?

あれれ? 道は両側しっかり刈り取られている。 一年で一番草花が育ちそうなこの時期 本当は少し心配していたんだ。 山が好きっていったって 草むら怖いのスヌーピーのようなんだから・・・

Midori2

Midori

やっぱり緑が綺麗。雨上がりのせいかしら?

Ginryousou_2 あら ギンちゃんこんにちは

この間この山にはギンリョウソウの気配がなくて変だなと思っていたけれど やっぱり息を潜めていたんだね。

Hana1_2 何の実だろうか? 花かもしれない。緑に緑が重なって わかりにくい。

Hana2

これもわかりにくい トリアシショウマかな?と思うのだけれど 花が咲くと分かるかしら?

Hana3 白い丸い玉が花火のように付いている。

これも花の後なんだろうか?

Yotubahiyodori

ヨツバヒヨドリだろうか? 花を咲かせる時を待っている。 良く成長して 綺麗な緑

Nogiran

ノギラン? 上手に取れなかったので一つ一つの小さな花が見えないけれど

Hana4 カニコウモリだと思うのだけれど 葉っぱがぴかぴかしすぎ?

ちょっと自信ないな

あはは あの時に見た穴あきのマイズルソウ健在だよ。穴あきのはっぱだけれど 固そうな立派な実を付けている。

Tukubane_2   ツクバネソウも健在。 クルマバツクバネソウは見つけられなかったけれど まだ ツクバネの名前の由来になる実は付けていない。

ここで ピーちゃん

「あのギンリョウソウ変なんだけれど ギンリョウソウって 時が経つとあんな風になるの?」

Yuurei  目玉の親父みたいに なかを見せていて 周りはひらひらのフレークが付いているよう それにおしべみたいなものがびっしり付いている。 ここからはこれが一杯で

「ユウレイソウの ブーケだね。」

Buke 見れば見るほどギンちゃんとは違うと思えてくる。

後で調べて思ったのだけれど これってアキノギンリョウソウ? ニセギンリョウソウ?

初めて見る不気味だけれどユーモラスとも思えるギンちゃんの仲間気に入っちゃった。

Maizurunomi Gozentatibana

ゴゼンタチバナが目立つようになる。 これは一ヶ月前にはまるで気配を感じなかった。 可愛らしい花に久しぶりに出会って嬉しい。

Hana5 これ ピーちゃんはショウジョウバカマの種だと言う。 あまりに可愛いので 私は反対する。 なんだか違う種類の花みたいだもの。 後からいろいろ考えてピーちゃんに一票。

でもなぁ 本当に新種の蘭みたいでしょ?

Situgeniriguti 知らぬ間に湿原に着いたよ。

目立たないけれど ワタスゲが見える。

赤い絨毯見たいのは モウセンゴケ?

さらに続けたいけれど ここまでですでに花いっぱい。とりあえず次の回に

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