まずは薬師堂にお詣り。無事に帰れますように
左手に登山道入口(いえ 行場入口でした)があるのでそこから入っていく。すぐに登りになり ところ処に鎮座まします仏様に手を合わせながら進む。
ここまではなかなか良い感じなんだよね。でも頭の中は油こぼしでいっぱい。 心臓の高鳴りはピーク こりゃあかんよ
ぴーちゃんの言葉に見ると いやいや これは高祖神変大菩薩様 つまり役行者様だってば
足の出た仏様 おかしいのをこらえて 手を合わせる。
「どうか力を下さい」
もう少し登って女人堂に付くと ひえ~ あれだ あぶらこぼし
思った以上にそそり立っている岩場 怖じ気づく。でも行かないと戻らないといけない。 どうする?
まずぴーちゃんが登り始める。 鎖は二本固定されていて 岩もつるつるというわけではない。それでも前日までの雨で 岩場の状態をしんじることが出来なくて 足場を確かめながら登る。 足が滑ったらずりっと落ちていく いえ そうでなくて 鎖をしっかりつかんでいたとしても 顔を打ち付けたり 足を両方に踏ん張っていないと リュックの重みで左右に振られて体が裏返しになって岩に打ち付けられる可能性もある。
セレナのコマーシャルのようだけれど 今回はハーネスを付けて固定しているわけではないので おそらくあの世行き
足を置くところは極端にせまく 岩のくぼみもつま先がひっかル程度なので いかにも危なっかしい。 おまけに膝が悪いので利き足に置き直したりして実にバランスが悪い。
何度も止めようか・・・と思い 先を知らないのでぴーちゃんだけを行かすのも 申し訳ないし 今更戻るのはもっと危険だし。。。ああでもない こうでもないと自問自答
まるで永平寺の山門に入門を乞う若き?修行僧の気分
「本当に修行したいのか?」「この山でないと駄目なのか?」
やっとの事で登り切って 役行者様のお顔をみた時に体の力が抜けてへたへたと。。。
足も震えて この先どうなる事やら
ただただ ひたすら手を合わせて 何度も何度もお詣りしていた。