Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

島の守り神 トルハルバン

2010-04-06 19:00:01 | 旅行記

済州島いたる場所で見られる石のおじさん  トルハルバンっていうそうだけれど何ともユーモラスな顔で こちらの顔もゆるむ。

Toruharuban 大きなこぼれそうなおめめは よ~くものが見えるように  大きな耳はよ~く話しが聞こえるように 大きなお鼻は しあわせの象徴(韓国ではお鼻が大きいのは格好良いのだそうな)

で だいたいが対で立っている。

向かって右が子宝の守り神 左が健康の守り神だそうで みんなはまずこの神様のご機嫌を取るために鼻をなでます。 鼻をなでると 神様はとてもお喜びになるのだと。。。 だから鼻てかてか  すり減っているよ

Toruhanban2 この二体 そっくりなんだけれど手の組み方が違うんだよね。 右が上のと 左が上のと

私ずっとずっと右側のトルハンバンとばかりお話ししていてはたと気づいた あ 子宝の神様じゃん。 もういらんて

ありゃりゃ 大変な事しちゃった~ その後思い直す。 孫と言うこともあるし 早く孫欲しいし いいや

早くこの体調なおしてください ほんの少しで良いから気分良く過ごさせてください。 と鼻をなで回して歩いたことは言うまでもない。

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昔ここに耽羅王国があった

2010-04-06 18:19:09 | 旅行記

済州島の歴史をほとんど知らない。 私が済州島へ行ってくると言ったら ネットの仲間が「あそこは昔ゲリラ戦で苦労したところです。」と教えてくれた 何時の闘いで? あの朝鮮戦争だろうか?

そんな事を心に少ししまって出かけた済州島。 耽羅王国発祥の地に出かけた。済州島には 高・梁・夫という三つの姓があって 耽羅王国に深く関係しているのだと

三姓穴という場所がある。 地面に三つの穴が開いている。 済州島の三神人はこの穴からひょこっとでてきたのだと信じられている。

Sanseiketu 三人の男の人はここで狩猟生活をして暮らしていた。

ここにある日碧浪国(どこや?)の姫が三人 五穀の種子と家畜を持って船でやってきた。 三人で良かったぁ 

どっちが良いとかいう仲間割れも無かったらしく(ごめんなさい茶化して)配偶者に迎えて 農耕生活が始まる。

これって単に結婚したと言うだけではなく 文化 暮らしの融合と考えるとすごいことなんだよね。

三姓穴は 神話にムキになることも無いけれど 息の詰まりそうな小さな穴で その神秘性は周りの木々が穴の方向にお辞儀するように引き込まれているので 私も力を感じるよ。

婚姻址 ここには行っていないけれど 婚礼のために身を清めた池があり 神房窟は婚礼の初夜を過ごしたところだそうだ。 写真で見るとやはり小さくて 三つの洞穴がくっつくように並んでいるので ここで初夜を?・・・と いらんことを考えてしまった。 

Sanseiden それぞれの伴侶を得た三神人は 今度は住む場所を決めないといけない。 弓を射て突き刺さった石からそれぞれ治める場所を決めたそうだ。

こうして豊かな国となった耽羅王国を大事に思って今でも年に二回 春 秋と乾始大祭を行っているそうです。

オモニの知り合いにもここの出身者がいて大祭に参加しなくてはいけないんだけれど 日本にいて参加できないと言うのでオモニはいっぱいの写真を撮ってメールで送っていた。 喜んでいるかな? きっと喜んでいるね? 自分たちの原点だもの。

Kansimon

そんなふうに出来た国も小さな島故に 独立を貫くことは難しかったらしく やがて百済 新羅 高麗などに服属されやがて李王朝に統合されたとのこと

チェジュの人々は穏和で戦争が嫌いだったのかもしれない。 

済州島から戻ってしばらくしてから 亭主から新聞の特集を渡された。それは1948年の4・3事件のことが載っていた。 とても痛ましい事件だった。韓国現代史のタブーとしてながいあいだ蓋をされてきたことらしく 私は全く知らないことだった。(生まれる前と言うこともあるけれどそれ以上にこの国の歴史に目をつむっていたのかもしれない)

そんな国だったけれど ちょっと見た目は 綺麗なリゾート地で 美くしい海 美しい島だった。

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