時が止まったかのようなのんびりした景色を楽しみながら ゆっくり登って行く。
途中登山道入り口があるが 結果として天香山神社に出るようである。
どうしてか具が無い。 でもあまのかぐやまと読むらしい。
ひさかたの あまのかぐやまこのゆうべ かすみたなびく はるたつらしも
はるすぎて なつきにけらししろたえの ころもほしてふ あまのかぐやま
など 意味も分からない子供の頃から耳にしていた詩
山に衣を干すってどういうこと?って思っていたけれど ここに来てみてその光景が目に浮かぶ。
いばら科の木で にわざくら ウワミズザクラ 金剛桜 かばざくら等の名前があるとか・・・あウワミズザクラなら知っているよ。
この木の皮を使って香具山の牡鹿の骨を焼いて吉凶を占ったのだそうです。
政が占いと一緒だった頃の話ですね?
この山は特別に神格化されているので すぐお隣が民家であっても 何か聖域を感じます。
少しづつ登っているので 奈良盆地が見えてきます。
後で行く畝傍山が見える 右手にぼんやり見えるフタコブラクダの山は二上山
さて 大和三山のうち 天香久山について面白いことを知りました。 見た目は独立峰(大げさ?)に見えるこの山 実は多武峰から繋がった尾根の一部だというのです。 尾根が浸食に寄って切り離され丘のようになったものだそうです。
それに比べ 耳成と畝傍は死火山だと・・・え~~ 火山? ちょっと驚きです。
香具山だけには天と言う美称がついているのは 伊予国風土記逸文にこの山が空から降ってきたと言う伝承が書かれていたためで 特別な山だと言うことです。
階段を根気よく上ってついたところが国常立神社 そして頂上 標高15メートル。
国土形成の神様だそうです。
俗に雨の龍王社と呼ばれていて 雨乞いの神社らしい。
この末社にイザナミ イザナギ神社がある。
日本に初めて生まれた神様だと思ったけれど・・・・・
登りたち 国見をすれば
国原は 煙立つ立つ
海原は 鴎立つ立つ
うまし国そ 蜻蛉島 大和国は
ここから藤原京の様子をチェックしていたのでしょうか? 海無し県に鴎たつのは分からないけれど 大きな池でもあったのでしょうか?
歩きやすい登山道をゆっくり降りていきます。
ここを抜けたら すぐに人家に出ました。
多武峰の一部ってどうしても信じられない。
さて 次は畝傍山 標高199メートル ちょっと頑張らないとね
私はあまり慎重に調べ物をしないので 感性だけでものを書いています。 hide-sanのように研究熱心とは違います。
それでもね 奈良はなかなか面白いところなのです。 神代の時代のことは本当でないことはいっぱいあるでしょうが いまに言い伝えられている事に意味を感じます。ここから少し行ったところには飛鳥時代の遺跡も沢山会って見所一杯です。
暖かくなったら是非おでかけください。
相変わらずのご活躍。
あまのかぐやまなんて、古い古い時代の神々のお話で、実際に山があるとは知りませんでした。
どらさんがお出でになったところへ行きたい希望がますます膨れます。
続きを楽しみにしています。