ここへ至る道は厳しいと聞いていたので ここまで来たら大丈夫という安心感があったけれど これは間違いだったね。 頂上まで 50分ほど 尾根歩きらしい
道はとても良かった。 良く整備されていて快適だった。 いつも行く手に空が見えていたので 尾根をまっすぐまっすぐ頂上に向かって登っていたと思われる。
始め右側から それからだんだんに両側に 自然ノキガいっぱいの登山道になる。
リョウブ ネジキ ヒメシャラ ブナ等 等
不思議なトンネルが出来ていて その中を進んでいく。 この景色は大好き。森の特別な場所への入口みたいな気がする。
ここから1キロ強の距離を250メートル上がるのだから 楽なわけないよね。でも所々に 歴史を思わせるエピソード満載で 確認しながら登っていく。
説明の標識の前に枝が二本出ていて読みにくいのだけれど 神代の昔神武天皇が熊野 伊勢を経て高見山に登られ この岩によじ登って宇陀方面を見下ろし長髄彦等の敵状視察をした岩だとか。。。。
絶対見えないって
しばらく行くと 息子岩
男の子が欲しかったら左下100メートルの沢の中にある岩に小石をぶつけて当たるかどうかで占ったらしいのだけれど これもどれだか全く分からず。只鬱そうとした沢があるのみ
多武峰 大職冠 藤原鎌足公
と三度唱えると この岩が揺らぐのだそうで やってみようかと思ったけれどとんでもないことになったら大変と 諦めた。 良い子にしていたからしばらくは安泰だね
しかし 鈴鹿の国見尾根だったかな?あそこの揺るぎ岩の方がいまにも動きそうだけれど・・・・
緑の中をさらに進むけれど 一体いつに・・・?きつさはなくなったけれど 長い。 いつ果てるやらと思うと 心配になる。
すれ違う人 もう少しだから頑張って
はい 頑張ります。
スポットライト浴びて独りぼっちのギンチャン
じつはいままでも何度も出会っていた。 只地面の中からぎんぎんに鈍く光っているだけで しらないとこれがギンリョウソウとは分からなかっただろう。
ギンちゃんの赤ちゃんだったので そっとしておいた。
こういう道好きなんだよね
どこまでもどこまでも垣根のような緑が続いている。その光と影のコントラストが好き。 山の上にいることを忘れてしまう。
ここを通り過ぎると 右の方に樹木の切り払われた展望岩がある。人が一人立てるぐらいだけれど もちろん行ってみる。
おお 綺麗な山並みだ~
笛吹き岩
高見山の開祖上人が日夜 この岩頭にて笛を吹いていると 谷から雌雄の大蛇が駆け上がってきて陶然として聞き入ったとの言い伝えがある。
想像するになかなか良い景色だけれど 大蛇がねぇ ちょっと。。。
もうちょっとだから頑張って・・・・
ふー また同じ答え。
左側が少し開けてくる。 おぉ 樹間に見えるのは曽爾高原へ行く途中にある 鎧 兜の両山ではありませんか?
曽爾に行くとき 見上げるようなそり立ったおもしろい形の山を何度もみていた。あんなに小さく見えるよ。
あとどのくらい?
やがて 行く手に避難小屋の展望台が少し見えて人の声がする。 あ 着いた-
上から「着いたねー ゆっくりしてご飯食べて」
と知らないおじさん。 ありがとう
通り道のような頂上だけれど 360度の展望。 避難小屋に登る前に まずお参り
霊峰高見山とあり その横に万上大臣なる人の歌がある。由緒ありそうな神社だね。 エピソードもずいぶん昔にさかのぼるようだし
今調べたら神武天皇東征の案内をしたと言われる八咫烏賀茂建角身命(やたがらすかもたけつのみこと)が祀られているらしい。八咫烏? Jリーグのキャラクターになっているカラスだよね? 足が三本あるというカラスだよね?八咫烏は神様なんだ~
その裏に続きの道がある。これをひたすら行くといつかは大台ヶ原のほうに行くらしい。
曽爾高原方面が本当によく分かる。
兜 鎧はもとより あのすすが原で綺麗だった高原は緑の草に覆われていて倶留尊 古光山などがはっきり分かる。 前に泊まった曽爾少年自然の家は 赤い屋根が可愛い。
行ったことがある山が分かるのはうれしいね。
三角点は二等三角点。 しかしここでの展望はすばらしい。 避難小屋上の展望台に登って軽くお昼を食べる。
その間も目は 山の稜線を追っている。 迷岳 薊岳等台高北部 それに続く大普賢岳 山上ケ岳 大天井 あこがれの大峰山系だよ
宇宙皇子の話の舞台になった葛城 金剛山も見えるらしい。行ったことあるけれど 分からず。残念。
さて 帰りは遅れるわけにはいかない。 下りは膝の悪い私にきついといえばきついけれど 体力はそうはいらない。 転ばないようにさえ気を付けたら 問題なくいけるでしょう。
タイムアップ間近 お昼もそこそこにして 下山を始める。