旅にハプニングやトラブルはつきものだ。
できることなら、悪いことは起きて欲しくないものだ。
ところが、どうしてもいろんな事件が起きてしまう。
だから面白いし、勉強になり、自分を鍛えられる。
旅の終わりに連続して3つの事件(出来事)が起きた。
最初にガツンときた感じだ。
ひったくり、すり、盗難には最も気をつけている。
だから、長い旅人生にしてはまだ少ないほうだろう。
日本でも起きるのだから。
それは、空港のセキュリーチェックの現場で起こった。
彼らはみんなグルだ。右側のガラスドアの奥が記録室だ。
ポケットのものを出すとき、財布も一緒に出す。
今回も、行きと同様預かったお土産物が惨事をもたらすきっかけとなった。
スクリーニングから出た土産袋から香辛料の入った袋を3つ取り出し、
これは機内に持ち込めないからチェックインカウンターに持って行って預けてくれ、と言われた。
液体ではないのに、と不思議な気はしたが、
小走りにカウンターへ取って返した。
この時、急かされたのですっかり財布のことは頭になかった。
というか、まだスクリーニングボックスから出てきていなかったのだ。
スタッフ室から中に入り、自分のバッグが機内に運ばれる直前に間に合って、
3つの香辛料を一緒に入れて、
セキュリティに戻った。
その間約6~7分か。
機内持ち込みの荷物と一緒に、籠の中の財布をポケットに入れようとしたとき、
何か違和感を感じた。
財布の中を見ると、空っぽだ。
たしか、円札で10万円ほど入れていたはずだ。
その紙幣がそっくり消えている。
ボクは怒りを顕にして係官に言った、
”My wallet is empty.
Somebody stole my money.”
係員はその場に5~6人いる。
みんなグルだと分かった。
一人ではこの犯行はできない。
グルになってあとで分配するのだ。
係員は全員とぼけて知らない顔をした。
彼らのうち誰かが抜き取ったのは明らかだった。
ボクは、柱にある監視カメラを目ざとく見つけ、
カメラの記録を見せろ、と怒鳴った。
責任者らしき人物がやってきた。
ボクは、"Call a police" と警官(公安)を要求したが全く無視された。
彼らはのうち3人が記録室に入って録画された監視カメラを再生している。
”Hurry up!”
ボクは声を荒げた。
15分ほど待たされた。
ソシテやっと録画記録室に入ることを許された。
そして、ボクがセキュリティチェックを受けるところから、
香辛料をを持ってチェックインカウンターへ行って、帰ってくるまでを見せられた。
財布の入ったかごが、バッグのあとからかなり遅れて出てきたことが見て取れた。
だが、そのかごには誰も触っていない。
係官は勝ち誇ったかのように、どうだ、といった表情をボクに見せた。
満足したか?と言いたげに。
スクリニングボックスの手前で抜かれているようだが、それは写っていない。
ボクは悔しいがそれ以上どうすることもできなかった。
"I give you the money, satisufied?"
「金はくれてやる、満足か!?」
というのが精一杯だった。
済んでしまったことは仕方がない。
無くなったものは、どうしようもない。
いつまでもくよくよするな。
これがボクの考え方だ。
財布ごと盗まれたら、カード類が入っていたのでもっと大変だった。
米ドルは別にしていたので$200程は手元にある。
盗まれたのが、パスポートでなくてよかった。
パスポートをなくせば、再発行のため少なくとも数日は足止めを食う。
それでも、しばらくのあいだ、悔しくて仕方なかったが、
ここは頭を切り替えるしかない。
貴重なお金だが、ここは生活を切り詰めるしかないだろう。
さて続いて起こったのは、国際線でイミグレ(出国審査)に行く時だった。
一人のベトナム人係官がボクを呼び止めた。
そして、別室へ来るように言う。
またか!今度はなんだ? と心の中で叫んだ。
機内持ち込みに荷物(3個)が多すぎて重量オーバーしているという。
確かに、お土産にもらった紙袋が余計だった。
またもや、トランスポーターの悲劇だ。
”So? what shuld I do?"
チェックインカウンターに持って行って預けるように言われた。
でも、紙袋だし、今更預けられないよ、と断った。
カバンの中にはいらないのか、という。
入れば最初から紙袋で持っていない。
ボクは一応説明した。
これは、あなたと同じベトナム人女性が日本にお嫁に来て、
ベトナムの食べ物が食べたいので、みんながボクにお土産に持たせたものだ、と。
それでも、持ち込めないのなら、あなたにあげるよ、と開き直ってみた。
いや、それは困る。自分がもらうわけにはいかない。
じゃあ、どうすればいいんだ!
彼女は困惑顔になった。
しばらく考え込むように仕草を見せたあとで、
いいわ、持って行って、と答えた。
ボクは、ありがとう、とお礼を言ってイミグレに進んだ。
ここはまたなんとか切り抜けた。
さて、三番目の惨事は。
それはインチョン空港で起こった。
帰国後の夜のパーティへの手土産に、Duty Free でマッコリを買った。
支払いは、カードだ。
レシートにサインをする際、横に置いてあったワインボトルが倒れ、無残にも割れてしまった。
搭乗案内は始まっていた。
さて、どうする?
売り場に女性は、責任者に電話を入れている間、ボクをその場に待たせた。
時間がない。
彼女の出した結論は、こうだ。
26ドルのワインです。
半額の13ドルを弁償してください。
"You kidding me?(冗談だろう?)" 思わず叫んだ。
なんといっても、時間がない。
"OK,contact the insurance company(保険会社に言ってくれ)"
と言って、海外旅行保険の証書を見せた。
損害賠償もカバーされているからだ。
"OK? I have to go"
そして小走りに機内へ入っていった。
ぎりぎりセーフだった。
さて、日本だったらどうか、
同じことが起きた場合、弁償請求するだろうか。
100%ボクが悪いわけではない。
だから、50%だというが、
日本なら、多分、
お怪我はありませんか?
もう結構ですので搭乗口へお急ぎください。
と言うだろう。
おかげでいろんな状況での経験が出来た。
10万円は痛いけど、
授業料だと思えば諦めもつく。
現金は、保険では降りない。
これも「も一度世界一周」をするための予行練習なのだ。
できることなら、悪いことは起きて欲しくないものだ。
ところが、どうしてもいろんな事件が起きてしまう。
だから面白いし、勉強になり、自分を鍛えられる。
旅の終わりに連続して3つの事件(出来事)が起きた。
最初にガツンときた感じだ。
ひったくり、すり、盗難には最も気をつけている。
だから、長い旅人生にしてはまだ少ないほうだろう。
日本でも起きるのだから。
それは、空港のセキュリーチェックの現場で起こった。
彼らはみんなグルだ。右側のガラスドアの奥が記録室だ。
ポケットのものを出すとき、財布も一緒に出す。
今回も、行きと同様預かったお土産物が惨事をもたらすきっかけとなった。
スクリーニングから出た土産袋から香辛料の入った袋を3つ取り出し、
これは機内に持ち込めないからチェックインカウンターに持って行って預けてくれ、と言われた。
液体ではないのに、と不思議な気はしたが、
小走りにカウンターへ取って返した。
この時、急かされたのですっかり財布のことは頭になかった。
というか、まだスクリーニングボックスから出てきていなかったのだ。
スタッフ室から中に入り、自分のバッグが機内に運ばれる直前に間に合って、
3つの香辛料を一緒に入れて、
セキュリティに戻った。
その間約6~7分か。
機内持ち込みの荷物と一緒に、籠の中の財布をポケットに入れようとしたとき、
何か違和感を感じた。
財布の中を見ると、空っぽだ。
たしか、円札で10万円ほど入れていたはずだ。
その紙幣がそっくり消えている。
ボクは怒りを顕にして係官に言った、
”My wallet is empty.
Somebody stole my money.”
係員はその場に5~6人いる。
みんなグルだと分かった。
一人ではこの犯行はできない。
グルになってあとで分配するのだ。
係員は全員とぼけて知らない顔をした。
彼らのうち誰かが抜き取ったのは明らかだった。
ボクは、柱にある監視カメラを目ざとく見つけ、
カメラの記録を見せろ、と怒鳴った。
責任者らしき人物がやってきた。
ボクは、"Call a police" と警官(公安)を要求したが全く無視された。
彼らはのうち3人が記録室に入って録画された監視カメラを再生している。
”Hurry up!”
ボクは声を荒げた。
15分ほど待たされた。
ソシテやっと録画記録室に入ることを許された。
そして、ボクがセキュリティチェックを受けるところから、
香辛料をを持ってチェックインカウンターへ行って、帰ってくるまでを見せられた。
財布の入ったかごが、バッグのあとからかなり遅れて出てきたことが見て取れた。
だが、そのかごには誰も触っていない。
係官は勝ち誇ったかのように、どうだ、といった表情をボクに見せた。
満足したか?と言いたげに。
スクリニングボックスの手前で抜かれているようだが、それは写っていない。
ボクは悔しいがそれ以上どうすることもできなかった。
"I give you the money, satisufied?"
「金はくれてやる、満足か!?」
というのが精一杯だった。
済んでしまったことは仕方がない。
無くなったものは、どうしようもない。
いつまでもくよくよするな。
これがボクの考え方だ。
財布ごと盗まれたら、カード類が入っていたのでもっと大変だった。
米ドルは別にしていたので$200程は手元にある。
盗まれたのが、パスポートでなくてよかった。
パスポートをなくせば、再発行のため少なくとも数日は足止めを食う。
それでも、しばらくのあいだ、悔しくて仕方なかったが、
ここは頭を切り替えるしかない。
貴重なお金だが、ここは生活を切り詰めるしかないだろう。
さて続いて起こったのは、国際線でイミグレ(出国審査)に行く時だった。
一人のベトナム人係官がボクを呼び止めた。
そして、別室へ来るように言う。
またか!今度はなんだ? と心の中で叫んだ。
機内持ち込みに荷物(3個)が多すぎて重量オーバーしているという。
確かに、お土産にもらった紙袋が余計だった。
またもや、トランスポーターの悲劇だ。
”So? what shuld I do?"
チェックインカウンターに持って行って預けるように言われた。
でも、紙袋だし、今更預けられないよ、と断った。
カバンの中にはいらないのか、という。
入れば最初から紙袋で持っていない。
ボクは一応説明した。
これは、あなたと同じベトナム人女性が日本にお嫁に来て、
ベトナムの食べ物が食べたいので、みんながボクにお土産に持たせたものだ、と。
それでも、持ち込めないのなら、あなたにあげるよ、と開き直ってみた。
いや、それは困る。自分がもらうわけにはいかない。
じゃあ、どうすればいいんだ!
彼女は困惑顔になった。
しばらく考え込むように仕草を見せたあとで、
いいわ、持って行って、と答えた。
ボクは、ありがとう、とお礼を言ってイミグレに進んだ。
ここはまたなんとか切り抜けた。
さて、三番目の惨事は。
それはインチョン空港で起こった。
帰国後の夜のパーティへの手土産に、Duty Free でマッコリを買った。
支払いは、カードだ。
レシートにサインをする際、横に置いてあったワインボトルが倒れ、無残にも割れてしまった。
搭乗案内は始まっていた。
さて、どうする?
売り場に女性は、責任者に電話を入れている間、ボクをその場に待たせた。
時間がない。
彼女の出した結論は、こうだ。
26ドルのワインです。
半額の13ドルを弁償してください。
"You kidding me?(冗談だろう?)" 思わず叫んだ。
なんといっても、時間がない。
"OK,contact the insurance company(保険会社に言ってくれ)"
と言って、海外旅行保険の証書を見せた。
損害賠償もカバーされているからだ。
"OK? I have to go"
そして小走りに機内へ入っていった。
ぎりぎりセーフだった。
さて、日本だったらどうか、
同じことが起きた場合、弁償請求するだろうか。
100%ボクが悪いわけではない。
だから、50%だというが、
日本なら、多分、
お怪我はありませんか?
もう結構ですので搭乗口へお急ぎください。
と言うだろう。
おかげでいろんな状況での経験が出来た。
10万円は痛いけど、
授業料だと思えば諦めもつく。
現金は、保険では降りない。
これも「も一度世界一周」をするための予行練習なのだ。