世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

英語は武器

2014年08月20日 | 英語
ずいぶん昔から(たぶん10年ほど前)

ボクは、これからのグローバル時代を生き抜くためには武装せよと主張してきた。


集団的自衛権が叫ばれる中、個人も銃などの兵器を持てという意味ではない。


へたに銃を保持していたためスパイと思われシリアで反体制組織に拘束された日本人男性がいる。

しかも英語が上手に話せないという。


何たるバカかとあきれてしまう。


たかが護身用の銃は何の役にも立たない。

むしろ持っていなかったほうが、カメラマンだという言い訳ができたかもしれない。


いや、それも英語ができればの話だ。

英語ができなければ、言葉で説得のしようがない。



ボクが10年前武装せよと叫んだのは、

2つの武装を意味した。


それは一つはIT武装であり、

もう一つは英語武装である。


ボクは海外に出かけるとき、少し荷物にはなるがラップトップとタブレット、

そしてデジタルカメラを二台持っていく。


それで現地情報を集め、発信していく。

もちろん、どこへ行っても現地の言語コミュニケーションは最低限英語が必要となる。

幸いボクは不自由なく英語をしゃべる。


武装集団に拘束されたことはないが、

イミグレーションや税関で引っかかることは当たり前、

路上で警察に職務質問されることもしばしば。

あるいは盗難にあい、現地の警察に出向くことも数回ある。


こういう時、最低限英語ができなければ話にならない。


片道航空券しか持っていなかったために、

アメリカで危うく強制送還になるところだった。


そこでも、英語で持論を展開して強面の係官に入国のスタンプを押させた。


単なる観光旅行なら、英語が話せなくても、

日本人の不可解なにやにや笑いでしのげるかもしれない。


だが、いったん事件、事故に巻き込まれたら、英語が伴話せないことは命取りになりかねない。


PCやカメラを二台持つのは、壊れた時の予備だ。


何かを作るとき、同じものを二つ作ることは一見無駄なように見えて、非常に意味のあることなのだ。


二度目の世界一周を目指すボクも、どこかで拉致されたり拘束されるかもしれない。

100%の保証はないが、流ちょうな英語で相手を煙に巻くことができれば、生き延びることもできるだろう。

でなければ、旅の途上で命を落とすことになる。


集団的自衛権など勇ましいことを言うようだが、

その実、国自体が拳銃を持ったシリアのバカ男の二の舞になるだけだ。


本当に死ぬ覚悟があるなら別だが。

今の閣僚の誰一人そんな気概はないだろう。