【日刊ゲンダイ・転載】
7年前そっくり…閣僚の「政治とカネ」で安倍内閣支持率急落
2014年10月20日
第1次政権とそっくりの展開になってきた。
共同通信社が18、19日に実施した全国電話世論調査で、内閣支持率が急落。9月の前回調査から6.8ポイントも下落して48.1%となった。支持率低下には、小渕経産相の「政治とカネ」が大きく影響したとみられている。相次ぐ閣僚の不祥事で支持率低下が止まらず、参院選に負けて退陣に追い込まれた7年前の記憶は、安倍首相にとって、思い出したくもないトラウマだろう。
時事通信が10~13日に実施した世論調査では、支持率は前月比2.8ポイント減の47.9%、NHKの10月調査でも前月比6ポイント減の52%だった。時事とNHKの調査は小渕経産相の問題が発覚する前。今なら、もっと下がっているはずだ。
■年内に政権投げ出しの可能性
官邸は小渕経産相と松島法相の早期辞任で幕引きを図ろうとしているが、それで収まるかどうか。野党側はさらに江渡防衛相への追及を強める構え。そうでなくとも松島氏と小渕氏、2人の現職閣僚が刑事告発されるなんて、安倍首相の任命責任が問われる。
「支持率低下には、景気の悪化も関係しているでしょう。安倍政権にとって、景気と北朝鮮、首相の健康という『3K』が鬼門といわれていました。景気がダメになり、拉致問題解決も進展の兆しがない。そこへ、目玉閣僚の『政治とカネ』という想定外の問題が浮上したのはかなりの痛手です。閣僚の辞任ドミノに発展すれば、ストレス性の持病を抱えた首相の健康が危ぶまれる。ニッチもサッチもいかなくなった安倍首相が、年内に解散・総選挙に打って出る可能性もありますが、解散を打つ大義がない。自民党内では<またお腹が痛くなって投げ出すんじゃないか>という臆測まで囁かれ始めています」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
人気取りで起用した女性閣僚にまさかの不祥事。こういう綻びから、政権は崩壊に向かう。
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私見
安倍総理は、第一次内閣の時から類推するに、進む時は強いが、退却しながらの時は脆くて弱い。万一の時は政権崩壊に向かうことは、実際に想定しうる様相を帯びてきた。福島県知事選、沖縄県知事選と選挙情勢にも大きな影響を与えることもありうる。
7年前そっくり…閣僚の「政治とカネ」で安倍内閣支持率急落
2014年10月20日
第1次政権とそっくりの展開になってきた。
共同通信社が18、19日に実施した全国電話世論調査で、内閣支持率が急落。9月の前回調査から6.8ポイントも下落して48.1%となった。支持率低下には、小渕経産相の「政治とカネ」が大きく影響したとみられている。相次ぐ閣僚の不祥事で支持率低下が止まらず、参院選に負けて退陣に追い込まれた7年前の記憶は、安倍首相にとって、思い出したくもないトラウマだろう。
時事通信が10~13日に実施した世論調査では、支持率は前月比2.8ポイント減の47.9%、NHKの10月調査でも前月比6ポイント減の52%だった。時事とNHKの調査は小渕経産相の問題が発覚する前。今なら、もっと下がっているはずだ。
■年内に政権投げ出しの可能性
官邸は小渕経産相と松島法相の早期辞任で幕引きを図ろうとしているが、それで収まるかどうか。野党側はさらに江渡防衛相への追及を強める構え。そうでなくとも松島氏と小渕氏、2人の現職閣僚が刑事告発されるなんて、安倍首相の任命責任が問われる。
「支持率低下には、景気の悪化も関係しているでしょう。安倍政権にとって、景気と北朝鮮、首相の健康という『3K』が鬼門といわれていました。景気がダメになり、拉致問題解決も進展の兆しがない。そこへ、目玉閣僚の『政治とカネ』という想定外の問題が浮上したのはかなりの痛手です。閣僚の辞任ドミノに発展すれば、ストレス性の持病を抱えた首相の健康が危ぶまれる。ニッチもサッチもいかなくなった安倍首相が、年内に解散・総選挙に打って出る可能性もありますが、解散を打つ大義がない。自民党内では<またお腹が痛くなって投げ出すんじゃないか>という臆測まで囁かれ始めています」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
人気取りで起用した女性閣僚にまさかの不祥事。こういう綻びから、政権は崩壊に向かう。
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私見
安倍総理は、第一次内閣の時から類推するに、進む時は強いが、退却しながらの時は脆くて弱い。万一の時は政権崩壊に向かうことは、実際に想定しうる様相を帯びてきた。福島県知事選、沖縄県知事選と選挙情勢にも大きな影響を与えることもありうる。