【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

《新聞発行部数の落ち込みは誤報で攻撃下の朝日より読売が激しかった.》

2015-03-10 19:33:52 | 転載と私見
メルマガ【孫崎享のつぶやき】
《新聞発行部数の落ち込みは誤報で攻撃下の朝日より読売が激しかった.》
2015-03-10 06:4181


事実関係A:週刊ポスト[3月20日号]  は「大誤報連発で創業以来の危機だった朝日新聞より読売新聞が部数をもっと減らしていた」の表題で報じている所、主要点

・2月10日に発表されたABC部数調査(14年6-12月)で一番の驚きは読売新聞のダウン幅である。

 なんと60万4530部減、これは朝日新聞の44万2107部減を大幅に上回っている。

             販売部数        昨年との比較

 読売         926万3986     -60万4530

 朝日         710万1074     -44万2107

 毎日         329万8779     -5万1587

 日経         275万0534     -2万5586



 事実関係B 安倍首相支持率

 (1)NHK: 2015年3月10日[火曜日]

    世論調査 内閣「支持」46% 「支持しない」37%

    安倍内閣を「支持する」と答えた人は、先月より8ポイント下がって46%でした。一方、「支持しない」と答えた人は、8ポイント上がって37%でした。

   



 (2)読売新聞、2015年03月08日

    安倍内閣の支持率は55%で、前回調査(2月6~7日)の58%からやや低下した。不支持率は35%(前回34%)だった。

評価:なんぼなんでも「安倍首相御用新聞」にうんざりの人々が増えている。

   世論調査、NHK調査と、読売調査のどちらが、現状を表しているだろうか。

   NHKは「NHKは今月6日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行いました。調査の対象となったのは1632人で、66%に当たる1075人から回答を得ました。」と調査方法を記述している。NHKは今月6日から3日間、全国の20歳以上の男女を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける「RDD」という方法で世論調査を行いました。他方読売新聞WEB版は

   「読売新聞社は6~8日、全国世論調査を実施した」とのみ書いている。

   読売新聞の「安倍首相の御用新聞」は酷い。多分、本年も一段と減がつづくであろう。

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私見

 少年時代にプロ野球の巨人ファンだった私はいつのまにかどこのチームも等距離になっている。原因は、巨人の経営が読売新聞社であり、社主の渡邊恒雄氏が中曽根康弘氏の総理当時から政権の黒幕として世論誘導に君臨しつづけていること、巨人の経営は現場でなく上層部の意向でどうにでも決定されてしまう事実が連続したことである。


 読売には戦後まもなくの激しい労働運動や大阪本社社会部長の黒田清氏の健筆など決していつも御用新聞であったわけではない。しかし戦犯だった正力松太郎氏が釈放され、労働争議に徹底的な圧力で臨んだ頃から戦後の読売は大きく右に傾き始めた。