【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

孫崎享氏の指摘と日本政治家の隷属意識

2016-11-23 19:11:28 | 政治・文化・社会評論
孫崎享氏の指摘と日本政治家の隷属意識

             櫻井 智志


 アメリカを、植民地主義宗主国と仰ぐ日本支配層と代弁政治家たち。
そんなヤマトンチューの政治家が、沖縄県民に対して非道無礼きわまりない「宗主国意識」で沖縄を「植民地ドレイ」と見下す凄まじい実態。

 日本国内に差別と抑圧の構造が常態とされているなかで、神奈川県相模原市施設での十人以上の施設に居住した人々を次々に殺戮していった空前の犯罪。病院で点滴液に致死量の薬剤を混入させるあちこちの病院。学校が外部の圧力と内部の混乱で、反教育的事件の各地で頻発する「反教育機関」化。

 日本は、芥川龍之介文学『蜘蛛の糸』に描かれた地獄の血の海となっている。孫崎氏の言葉を借りれば、如何にすぐれたドレイであるかを競争する社会に入ってきた。それは、戦争国家の社会心理そのものだ。





============================

参照評論【孫崎享のつぶやき】

日本社会は隷属隷属。国内では安倍首相に隷属。国外では米国ジャパンハンドラーに隷属。日本条約では米軍基地負担零でいい。それを年間日本7612億円負担。それなのに中谷氏「米軍存在に感謝の念は非常に希薄」

2016-11-23 09:123


中谷元前防衛相は21日、言論NPOの会合で、トランプ次期米大統領が大統領選中に在日米軍駐留経費の負担増を主張した背景について「日本国民は米国の存在にどれだけ関心を持っているのか。感謝の念は非常に希薄だ。」の発言。これだけ凄い隷属発言もそうない。防衛大臣を行っていた人の気持ちが、米国にいかに貢ぐか。国を守るかでなく、国を売る心情だろう。



A:事実関係「自民・中谷氏:米国の存在に「日本国民、感謝の念は希薄」 - 毎日新聞(毎日新聞)( 11月21日ネット) 20:48

自民党の中谷前防衛相は21日、言論NPOの会合で、トランプ次期米大統領が大統領選中に在日米軍駐留経費の負担増を主張した背景について「日本国民は米国の存在にどれだけ関心を持っているのか。感謝の念は非常に希薄だ。そういうことがトランプ氏に伝わり、米国が日本を守るならもっと感謝しろ、カネを出せという発言につながる」との見方を示した。

B:評価:

1:ここまでくると、どうしようもない。付ける薬はない。

2:まず:日米地位協定では基本的に、米軍経費は米軍が払うと決めてある。
 
  日米地位協定第二十四条
日本国に合衆国軍隊を維持することに伴うすべての経費は、2に規定するところにより日本国が負担すべきものを除くほか、この協定の存続期間中日本国に負担をかけないで合衆国が負担することが合意される。

2:それにも関わらず日本は巨額のお金を米国に払い、国際水準をはるかに超えている。

 トランプ次期大統領が日本の基地負担増を求めていることに関連し、16日付読売新聞は、日本の基地負担が年間7600億円にのぼっていることを報じた。

11月16日付読売新聞報道

「日本は、在日米軍駐留経費に加え、米軍再編関係経費なども分担。防衛省の内部試算によると、日本の負担総額は年間約7600億円規模に上り、同盟国でトップの額という。
 在日米軍にかかわる経費は、日米両政府が1960年に締結した日米地位協定24条で、土地代をはじめ施設・区域の提供費用は日本が負担し、それ以外は米国負担と明記された。具体的には、米軍が使う民有地の借料や漁業補償などが日本側の負担だ。この基本部分について、防衛省は2016年度予算で1852億円を計上している。
米軍駐留の受け入れ国による関係経費負担額(試算)防衛省資料などによる
日本7612億円 韓国1012 ドイツ1876 伊440 英286 スペイン153、 サウジ64」


3:こうした事実の上で、「日本国民は米国の存在にどれだけ関心を持っているのか。感謝の念は非常に希薄だ」の発言である。


 日本は
 如何に優れた奴隷であるかを
 競争する社会に入ってきた。

========================










福島県沖激震で、福島第2核燃料冷却装置一時停止

2016-11-23 19:03:48 | 転載と私見
福島県沖激震で、福島第2核燃料冷却装置一時停止

「前説」
 11月22日のM7.4の激震に東日本太平洋岸の住民は、あの悪夢を思い出していた。

 私は電力会社が原発の耐用期限を40年名から50年、60年へと見境なく恣意的に延長させていることに不快感を覚えていた。全国の耐用期限を越えた原発がのきなみ老朽化し、しかも再起動をあちこちで再開したら・・・・想うだけでぞっとする。

対応策はひとつ。自民党から日本共産党までのどんな政党が政権についても、福島原発を政治の根本として構想力をもつことのできる内閣でなければ、政権担当資格がない。これを忘れぬことだ。(櫻井智志)

===参考資料引用開始===

【日刊ゲンダイ】

【早朝の列島に悪夢再び…福島第2核燃料冷却装置が一時停止】
2016年11月22日

写真はイメージ(福島第1原発4号機の使用済み燃料プール、東京電力提供)


 東日本大震災の悪夢が脳裏をよぎった。22日午前5時59分ごろ、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生。福島、茨城、栃木3県で震度5弱を観測した強い揺れにより、福島第2原発が緊急事態に陥った。

 原子力規制庁によると、午前6時10分ごろ、福島第2原発3号機の使用済み核燃料プールの冷却装置が自動停止し、核燃料を冷やす水の循環ができない状態となった。

 3号機の使用済み核燃料プールには2544本の核燃料が貯蔵されており、うち184本が新燃料。停止当時のプールの水温は28.7度で、1時間に0.2度ずつ上がると予想され、運転上の制限値である65度に達するまでには1週間程度の余裕があった。

 核燃料の発熱量が少なかったため、すぐさま危険な状態には至らなかったが、午前7時47分に冷却用のポンプが再起動し、冷却が再開されるまで実に1時間半にわたって現場には緊張が走った。NHKが津波への警戒のため、「東日本大震災を思い出してください!」と避難を促すアナウンスを連呼する中、あの大惨事を思い出した方も多かったことだろう。

 福島第1原発には現時点で新たな異常はない。宮城県の女川原発、運転を停止している茨城県の東海第2原発でも異常は確認されていない。

■仙台港 1メートル超え津波

 福島県などで震度5弱を観測した地震は、太平洋沿岸に1メートル超えの津波をもたらした。

 気象庁は福島と宮城両県の太平洋岸に津波警報を発令。6時49分にいわき市小名浜で60センチの津波を観測後、広い範囲で津波を観測。最大観測は仙台港の140センチ(8時3分)、次いで相馬港の90センチ(7時6分)、石巻市鮎川の80センチ(7時39分)、久慈港の80センチ(7時54分)。関東でも、茨城県大洗で50センチ(7時8分)、千葉県の内房で30センチ(7時10分)、八丈島で30センチ(7時22分)の津波を観測している。同庁は、震源は東日本大震災の余震域内だが、プレート境界ではなく陸側プレート内で起きた正断層型地震と発表している。

 都内では、千代田区、中央区、新宿区、渋谷区など広い範囲で震度3を観測した。

====参考資料引用終了=====