【現代思想とジャーナリスト精神】

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【ヒロシマ原爆投下前夜の日に】~《TBS報道特集ウオッチング2017/08/05》~

2017-08-05 18:57:42 | 政治・文化・社会評論
【ヒロシマ原爆投下前夜の日に】
~《TBS報道特集ウオッチング2017/08/05》~


           櫻井 智志

写真:戦前大蔵官僚・戦後首相 福田赳夫氏


Ⅰ:核兵器禁止条約
   
核兵器禁止条約は画期的な取り組みとなっている。人類の危機意識の高まりの中で、核兵器を2箇所に投下され、福島原発事故のある日本政府の否定的な姿勢は、世界から不信と不審をもたれている。オバマ氏を広島に招いた安倍首相の演説は、あの時だけか?演説が毎回空っぽだ。



Ⅱ:横田基地の急速な「軍事拠点化」
 東京新聞は、横田基地が「軍事拠点化」していると2日に報道している。敵を襲うパラシュート降下訓練の常態化。トラブルに見舞われた韓国空軍機の緊急着陸。背景に米軍再編に伴う日米司令部の一体化がある。在京マスコミはその実態を殆ど伝えず、地元住民は苛立っている。



Ⅲ:桂歌丸さん・仲代達矢さんの証言の重み
 桂歌丸さんの歴史の証言に、落語の奥深さを感じた。「今の政治家は腹でも頭でもなく口先だけでうわべだけを喋っている」。成る程と共感。無名塾を開いた俳優仲代達矢さんも、東京大空襲の焼け野原の生き証人。戦争を知らない政治家達が政権閣僚全員を占める今、自覚あれ!



Ⅳ:福田康夫もと総理の箴言
『福田元首相、安倍政権を批判 「国家の破滅近づく」』と新聞が一斉に伝えた。福田康夫氏の父親福田赳夫氏は、戦前大蔵省で高橋是清蔵相を支え陸軍担当主計官だった。陸軍軍拡をおさえ退けた高橋蔵相は、2.26事件で暗殺された。福田康夫氏は福田赳夫氏の秘書だった。(この事実は安江良介氏が何度か紹介している。たとえば安江良介『同時代を見る眼』「同時代としての50年」[惜別・福田赳夫さん]p293(岩波書店1988年刊)



Ⅴ:憲法9条誕生正史
 憲法9条が米軍の意見に幣原喜重郎大臣が朱書きして、日米合作という高柳信三憲法調査会の見解。国会で「押しつけ憲法だ」ととんでもないフェイクニュースを発言した岸信介。あの祖父にしてこの孫あり。A級戦犯が極東情勢の激変に伴い、GHQは釈放した。これが岐路だ。