【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

望月衣塑子さんのツイッターと私見

2023-06-01 22:22:16 | 転載・政治社会と思想報道
望月衣塑子
@ISOKO_MOCHIZUKI
法務委員会終了後、福岡たかまろ議員
@fukuokatakamaro
にぶら下がり。福岡議員は「入管庁に手間をかけさせるとは思うが、入管庁が持っている記録を意図的に隠すつもりはない。出せるものがあるなら、入管庁に出してもらう」と話した

入管法改正案は、午後にも強行採決とされるが、柳瀬房子氏の2021年4月の国会で「2005年以降、2000人以上と対面審査したが、認定できたのは6人。難民を見つけたいが見つけられない」との発言について

斎藤法相は4月25日の会見でも「柳瀬氏は2000件以上対面審査し、6人を難民認定したと発言したが、答弁はわが国の難民認定制度の現状を的確に表しているものと考えている」と、立法の根拠とした理由を説明している

しかし、16年で2000件対面審査とすると柳瀬氏は、年125件対面審査しなければならず、取材で聞く参与員たちの「年最大で50件」との数字や審判課長の「年できても最大100」との数値を大幅に上回ることになり、この柳瀬氏の発言にも疑義が生じている

自公は逃げずに入管庁に、立法事実の根拠とされた柳瀬氏の年間の処理件数を適切に出させてほしい

こんな状態で強行採決に向かうのは、世界に日本の難民認定における酷い惨状を曝け出すことに他ならない

#入管法改定案は廃案に



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私見
入管法と関わる政策の向こう側に、日本政府の欧米尊重、第三世界蔑視の意識の荒野が広がっている。最近ベトナム人を多く、日本国内労働力として、うわべと異なり消耗労働力として酷使している。ベトナムから日本で学び期待してきた人々を、居場所から行方不明となるほど酷使している。ずっと前に、東電OL殺人事件があり、容疑者に東南アジアの出稼ぎ男性が逮捕された。作家佐野眞一氏のノンフィクション『東電OL殺人事件』によって1997年に起きた事件は広く世間に知られていった。逮捕されたネパール人男性は
最終的に裁判で無罪を示す状況証拠によって祖国に家族が迎えにきて帰国した。
続いてウシュマさんの事件。これは直近なので詳細は省く。ベトナム、ネパール、フィリピンとアジアの民衆たちに日本が国家的に国際社会での信頼を貶める実態は、望月さんが書かれた入管法成立の結果によって決定的な段階を超えていった。


女性支援団体 東京都の支援受けず寄付金などで活動へ

2023-06-01 21:02:33 | 転載・政治社会と思想報道
女性支援団体 東京都の支援受けず寄付金などで活動へ
2023年6月1日 20時38分 NHK転載


性暴力や虐待などの被害に遭った若い女性を支援する都の事業を続けていた団体が、今年度は都の支援を受けず、寄付金などで活動を続けていくと発表しました。

1日、都庁で開かれた記者会見で発表を行ったのは一般社団法人「Colabo」です。

都は、昨年度まで団体に対し、性暴力や虐待などで居場所を失った少女たちの支援事業を委託していましたが、去年、住民監査請求を受けて、経費処理を調べた結果、ことし3月、処理のしかたに不備があったなどとして一部を経費として認めない決定をしました。

都は今年度から会計報告を厳格化することなどを目的に、使途ごとに経費の報告を求める補助事業に変更しましたが、団体は1日の会見で都が新たに作成した要綱では、相談者の個人情報が守れないとして、都に補助金の申請はせず寄付金などで活動を続けていくと発表しました。

要綱では、都の求めがあれば支援活動の記録を開示することが定められていて、団体は、相談者との信頼関係を維持するために記録に記された個人情報は開示できないと判断したということです。

一方、都は「個人情報は都の女性相談センターとの連携や事業の履行確認の際などに必要で、都がすべての個人情報を保有することが目的ではない」としています。

【色平哲郎氏からのご紹介】

2023-06-01 13:45:50 | 転載・政治社会と思想報道
「この国の宝、お互いさま精神の礎である、国民皆保険制度をどうか守ってくれ」


街はおまつりお骨となつて帰られたか

山頭火


いさましくもかなしくも白い函

山頭火


足は手は支那に残してふたたび日本に

山頭火


月のあかるさはどこを爆撃してゐることか

山頭火


天われを殺さずして詩を作らしむ
われ生きて詩を作らむ
われみづからのまことなる詩を

山頭火


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強いショックで思考停止させ、いったん思想を白紙にしたところで理想的な人格に作り変えるというこの手法、もしこれを個人じゃなく国家をターゲットに実行したらどうだろう?ショックを与えるのは個人でなく国家全体、そして破壊した後に、理想の経済システムと入れ替えるのだ。

M・F

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2050年までにまともな土壌は消滅すると土壌学者たちが警告し、最後に残った肥沃(ひよく)な土を巡り、世界中で熾烈(しれつ)な土地の奪い合いが起きているのを知っていますか?

堤未果「堤未果のショック・ドクトリン」51p

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「この国の宝、お互いさま精神の礎(いしずえ)である、国民皆保険制度をどうか守ってくれ」

ばばこういち、2010年、遺言となった

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アリンスキー亡き後も「未完のプロジェクト」としてのデモクラシーは、1930年代のシカゴから現在まで、オーガナイザーらによって脈々と引き継がれている。

「ソール・アリンスキーとデモクラシーの挑戦」第4章エンディング


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民主主義は生活様式なのであって、ゼリーのように「固められた」形式を指していない。それは過程(processes)である。真理、正義、人間の尊厳の探究である、、、
参加することをやめれば、あるいはその場所を失えば、我々すべては退廃という暗闇に落ちる。声を、モラルを、そして魂を失うのだ。 

「ソール・アリンスキーとデモクラシーの挑戦」79ページ

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権威主義国家では、決定がなされると反対意見は沈黙する。しかし民主主義社会では、あらゆる決定が相対的で、正しいことがらへの接近にすぎず、それゆえに、討議は止むことがない。

(デンマークの)Hal Koch「生活形式の民主主義」


民主主義は、完成されるべきシステムでも教理でもない。それは自分のものにすべきひとつの生活様式だ。

ハル・コック「生活形式の民主主義」

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(6月5日=来週月曜、放映開始)

今こそ知るべき、「衝撃と恐怖の資本主義」の正体

ジャーナリストのナオミ・クラインは、1970年代のチリの軍事クーデターに始まり、ソ連崩壊、アジア通貨危機、米国同時多発テロ事件とイラク戦争、また台風や津波のような自然災害など、社会を揺るがす大惨事に乗じて導入された過激な市場原理主義改革の事実を、歴史的な視点で丹念に追い、この「ショック・ドクトリン(惨事便乗型資本主義)」によって先進諸国が危機状況にある国の富を収奪する構造を明らかにした。新自由主義が世界を席巻し、私たちの暮らす日本も「ショック・ドクトリン」の標的となり得る現在、改めてこの本を読みとき、社会を裏側で動かす構造を見抜く方法や、それに立ち向かうためになすべきことについて考えていく。

Eテレ(本) 月曜 午後10:25~10:50
Eテレ(再) 火曜 午前5:30~5:55
Eテレ(再) 月曜 午後1:05~1:30

100分de名著 ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』 2023年6月 | NHK出版


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(今日、発売!)

「ショック・ドクトリン」とはテロや大災害など、恐怖で国民が思考停止している最中に為政者や巨大資本が、どさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことである。日本でも大地震やコロナ禍という惨事の裏で、知らない間に個人情報や資産が奪われようとしている。パンデミックで空前の利益を得る製薬企業の手口、マイナンバーカード普及の先にある政府の思惑など……。強欲資本主義の巧妙な正体を見抜き、私たちの生命・財産を守る方法とは? 滅びゆく日本の実態を看破する覚悟の一冊。

「堤未果のショック・ドクトリン」 政府のやりたい放題から身を守る方法 (幻冬舎新書 690)


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書を抱えてフィールドに出よう!    (紹介者:中村安秀)

1946年7月WHO憲章に61か国が 調印しましたが、国連加盟国 26 カ国が 当事国となること(WHO 憲章第 80 条) が条件だったために、そのときには発効 できませんでした。その後、要件を満た したWHOは、1948年4月7日に国 連の専門機関として正式に誕生しました。
・・・
1991 年に訪問した長崎県の「大村入国 者収容所」(現在は大村入国者管理セン ター)が、「外国人は常に管理、監視、 取り締まりの対象」であった戦前の内務 省の「置き土産」だったことを知りまし た。

https://japan-who.or.jp/wp-content/themes/rewho/img/PDF/library/081/book8312.pdf

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教養:知識が時間的にも 空間的にも巨大な座標系に位置づけられていること


「教養」の深浅は、自分の「立ち位置」を知るときに、どれくらい「大きな地図帳」を想 像できるかによって計測される。 「教養のない人」というのは、「自分が何者で、どこに位置しており、どこへ向かって進んでいるか」を考えるときに、住んでいるマンションの間取り図のようなものしか思いつ かない人のことである。「教養がある人」というのは、世界史地図のような分厚い本を思 い浮かべて、そのどのあたりの時代のどのあたりの地域に「自分」を位置づけたらいいん だろう(中略)と考えられる人のことである。

(内田樹『子どもは判ってくれない』)


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「教養」はそれとは違う。「教養」のある人はトリヴィア・クイズにも強いので 「雑学」者と混同されるけれど、両者はまったく別のものだ。

教養は情報ではない。

教養とはかたちのある情報単位の集積のことではなく、カテゴリーもクラスも重要度もまったく異にする情報単位のあいだの関係性を発見する力である。

雑学は「すでに知っていること」を取り出すことしかできない。教養とは「まだ知らないこと」へフライングする能力のことである。

(内田樹『知に働けば蔵が建つ)

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>自分を相対化できない、というのは どういうことかを考えてみる。ようするにこれ は、自分がすべての判
断の基準になるというこ とだ。何事も、自分が好きか嫌いか、自分が理 解できるかできないかで決める。こ
ういう人は「生理的にダメ」とかすぐ言う。めちゃくちゃ 頭の悪い表現だ。自分の好みが果たして正当な も
のかどうか、より大きな尺度に沿って吟味す ることができないからそうなる。でもそういう 人に限って、「
私は自分の判断基準をしっかり持っている」と思い込んでいるから余計に始末が悪い。

教養ある人は違う。自分が特別だとは思っていないし、自分を超えた人類の知的遺産によっ て自分の幸せと生
存が可能になっているということを知っている。何より、この世には自分を 超えた価値の尺度があるというこ
とがわかっている。だから、教養ある人は決してみんなも自 分と同じものが好きなはずだと決めてかからない
。かといって逆に「人好き好きだよね」とい って判断停止することもない。自分の好みを自分を超えた価値に
照らして評価し、好みじゃな いものを選択することができる。

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>ディベート(討論) とダイアローグ(対話)、、、

ディベートは、ある論題について、一方が賛成、他方が反 対の立場をとって議論しあい、説得力ある論証を展開できた方が勝ちになる。ディベートでは 考えを変えると負けだ。
でも、ダイアローグでは、やる前と後とで自分の考えが変わらなかっ たら、やった意味がない。変われなかったら「負け」なのである。

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と き:6月3日(土) 

ところ:信毎メディアガーデン 1階ホール

(〒390-8585 長野県松本市中央2-20-2)

当日は、13時開場、13時30分開演です。

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「信州イスラーム世界勉強会」 異文化と重層的な関係を

松本の信毎メディアガーデンで、6 月3日 元駐イラク大使・片倉さん講演

「信州イスラーム世界勉強会」(事務局・松本市)は 6 月 3 日、湾岸危機でサダム・フセイン 政権の「人質」となった元駐イラク大使の片倉邦雄さん(88)=東京=の講演会を松本市の信 毎メディアガーデンで開く。第 1 次オイルシヨックに対応した経験などから、片倉さんは物 のみでなく、人や文化の交流の大切さを強調。ロシアによるウクライナ侵攻を機会に、イス ラム社会をはじめ、異文化を知ることの重要性を語る。 (島田周)

第 1 次オイルショックは 1973(昭和 48)年 10 月のアラブ石油輸出国機構(OAPEC)と石油輸 出国機構(OPEC)による原油の禁輸や価格引き上げの決定から始まった。片倉さんは外務省 経済局の国際資源課首席事務官として、中東を訪問した三木武夫副総理に同行し、対応に当 たった。

当時、産油国は禁輸の対象から外れる「友好国」と対象となる「非友好国」に分け た。英仏はイスラエル建国など中東和平を揺るがしてきたにもかかわらず友好国とした一 方、英仏の外交と一線を画してきた日本が米国などと同じ非友好国に。その背景として、片 倉さんは英仏がイスラム社会から多くの留学生や移民を受け入れていたことに注目。「物だ けの関係ではいざとなったら切られる。人や文化など重層的な付き合いが必要と「痛感した」 と振り返る。

昨年からのロシアのウクライナ侵攻により、今、日本では物価が高騰している。 片倉さんは「世界との向き合い方を見直す機会にするべきだ」と捉えている。

片倉さんは 90 年 8 月の湾岸危機の際、駐イラク大使として、イラクやクウェートに滞在 していた邦人 200 人余と共に人質となった。米軍中心の多国籍軍の攻撃をかわすための「人 間の盾」だ。日本政府が対米協調を重視するあまり、解放に向けた独自策が取れず「思考停 止に陥っていた」。当時を振り返り、欧米に関心が偏る日本を戒める。

「残念ながら今も、日 本社会はイスラムについては一面的な理解にとどまっている」と片倉さん。特に 2011 年の 米同時多発テロ以降、真っ先に連想するのは「テロ」といった負のイメージだと危慎。アラ ビア語の「ジハード」という言葉は日本で「聖戦」と訳されるが、本来は「目標を達成する ための努力」を意味するという。少子高齢化により、イスラム世界から労働力や観光を呼び 込む日本の未来を予想し「そろそろ日本人も、イスラムをより深く理解するための一歩を踏 み出してほしい」と期待する。

片倉さんは今年 3 月、妻で文化人類学者の故もとこさん(本名・素子、1937‾2013 年)との 共著「日本と中東・イスラーム世界ふたりが体験したまま 回想したまま」(松香堂書店)を 出版。講演では片倉もとこ記念沙漠文化財団(事務局・東京)の藤本悠子さん(33)=さいたま 市=が、もとこさんの功績も振り返る。

もとこさんは 1960 年代から、サウジアラビアで女 性の衣服について長期間調査。顔を覆う黒いベールは、イスラムでの女性の地位が低い象徴 として非難されることもある。だが、もとこさんは女性たちと生活を共にし、ベールを着け ることで、男性から値踏みされる「見られる女性」であることを拒否し、「見る女性」であ ることを自覚してきた、と意味を見いだした。

研究成果は、近年では 2019 年に国立民族学 博物館(大阪府吹田市)で展示された。藤本さんによると、サウジアラビアは 1 年に女性の車 の運転を解禁し、顔や体形を隠す衣服の着用義務も廃止した。同時に、自国の文化を再評価 する動きもあり、もとこさんの研究成果は現地でも展示される予定。藤本さんはもとこさん の研究を基に、現地女性の生活がこの 50 年でどう変化したかを研究している。

信州イスラーム世界勉強会代表で、東大名誉教授の板垣雄三さん(2)=諏訪市=は「女性の地 位など日本社会の課題を考える上で、イスラムから投影できることも多いのではないか」と している。

講演会は午後 1 時半‾5 時。参加費は千円(学生 500 円)

信濃毎日新聞 2023 年 5 月 31 日

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信州イスラーム世界勉強会主旨

「信州イスラーム世界勉強会」は、 長野県内外の市民有志が自由かつ 客観的な眼で自分たちにとってどんど
ん身近な存在となりつつある、イスラ ーム教徒やイスラーム世界の動向を 知り・ 考えて、それを自分たち自
身 の生き方や日本・世界の針路に役立 てようとする学びあいの広場です。 2015 年 12 月のキックオフミー
ティグ 以降、様々な催しにこれまで参加いた だいた皆様のご協力・ご支援に心より 感謝申し上げます。 コ
ロナ流行期の3年間ウェッブでの 情報発信を続けてきました。 中東諸国もからむウクライナ戦争が 止まぬ今
、世界の新たな見方を共に 学んでみませんか?

信州イスラーム世界勉強会 代表 板垣 雄三

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> ArcTimes「介護保険改悪がもたらす老若世代の危機」
> https://www.youtube.com/watch?v=P9QJzvbfzPs
○The News  2時間40分  2023年5月30日収録放映
● 介護保険改悪がもたらす、老若世代の危機 
【上野千鶴子、望月衣塑子、尾形聡彦】

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Fw: アフガニスタンの少女たちに教育支援を

> 皆様
>
> アフガニスタンではタリバン政権のもと女性の様々な権利が侵害されています。
> 中学生、高校生たちの教育を受ける権利が否定されている中、政府の勧善懲悪省に見つかれば最悪
処刑される危険を冒して非合法地下学級を運営している教師たちがあり、又そこに通い学んでいる多く
の少女たちがいるのです。この地下学級は個人の資金と僅かな援助で運営されています。
> この度、長野県南佐久郡佐久穂町在住のカメラマンの娘さんがこの女性たちに僅かでも希望の手を差し延べ
られれば
と考え支援活動を始めました。
>
> 高校生達がはじめたばかりで何処まで現実を変える力になるかは分かりませんが
、応援したいと思っています。6月4日(日)10時30分から佐久穂町の茂来(もらい)館視聴
覚室で現地地下学級の生徒たちと佐久穂出身の高校3年生・遠藤寂(しずか)さんの公開オンライン交流会が
開かれます。ぜひご参加ください


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