【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

時代閉塞の日本社会を撃つ『報道特集」2021.5.8

2021-05-08 22:30:53 | 政治・文化・社会評論
写真:「社会の底が抜けた」に関連して 芥川龍之介「蜘蛛の糸」イメージ画

1:コロナ禍

練馬区内の診療所で、かかりつけ医によるコロナ接種を試みている。コロナワクチンが他国に比べて、極端に低い実態。だが、このような現状で、番組が報道した練馬の医師のような、このような柔軟な取り組みを政府や東京都も教訓にしてほしいものだ。

Ⅱ: 困窮広がる「#社会の底が抜けた」

 学生が次々に中退したり苦闘したりしている。社会の貧困化は驚く速度。貧困化で兵士を増強する土台。戦前に貧しさのために親が娘を人身売意意にだす悲劇があった。戦後70年以上もたっているのに、確実に社会は底がぬけて膨大な「血の海」が広がっている。

 船橋市に13か所の子ども食堂。視聴していて、胸が熱くなった。日本の危機に日常的な営みとして、子ども食堂を開き、会食が中止されると食糧を配布。食べるに困る国民を助ける。これこそ言語本来の「政治」だ。今の日本には、聖武天皇の時代以来の「政治」がなくなった。あるのは詭弁とごまかしによる選挙だけ。

Ⅲ:悲劇的なスリランカ人女性の餓死とミスマッチな入管法改定案

 入管施設とは異なるが、日本人によるアジア人差別の例。佐野真一氏のルポ「東電女性社員殺害事件」。エリート社員は鬱積するストレスからか街娼として街角にたち、ある日殺害された。容疑者として外国人男性が逮捕された。だがアリバイもあり無縁だった。家族が来日して、強い怒りと悲しみを携え帰国した。明治以来の欧米尊重アジアアフリカなどへの偏見と差別。根は、深い。
スリランカ人女性の死の真相は、日本社会の根強い偏見と差別が浮き彫りにされた。人権後進国日本。

 今の状態を改めるという名目と異なり、入管法改正案は外国人の母国への強制帰還をうながす趣旨。なくなったスリランカ人女性は、日本の子どもたちの礼儀正しさに感銘をうけ教師になるために日本にきた。その結果の無残な放置死。遺族と母国では日本国家の対応にどう思うか?!

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